2009-05-15[n年前へ]
■「常に不変であるものは、変化である」
枝廣淳子、内藤耕の「入門! システム思考 (講談社現代新書) 」から。
変化は常に起こる。「常に不変であるものは、変化である」という格言があるほどだ。 (p.8)
2009-05-19[n年前へ]
■金融資本主義という「システム」について
鴻上尚史の「ドン・キホーテのピアス」 No.716 から、「僕たちの好きだった革命 」再演について。 から
それは、「私たちは、金融資本主義という失敗しつつあるシステムに生きていることはよくわかっている。かといって代わりにどんなシステムを提示したらいいのかわからない。けれど、今のままのシステムが間違っていることだけははっきりしている」という実感に生きる社会です。
2009-05-23[n年前へ]
■登山の下着の科学を「システム」として考えてみたい・・・!?
「新しい衣服衛生 」を読んでいると、こんな一節がありました。
水は1g当たり、たとえば25℃で583calと大量の気化熱を奪う。よく登山のときには羊毛の肌着を着ると良いといわれる。この理由は、濡れた時の熱伝導率がほかに比して小さい*ということと縮れ構造のかさ高性による保温効果もあり、さらに湿感も少ないが、もっとも重要なことは、繊維中最大の吸湿性(20℃,相対湿度65%で16%)があるため、汗をよく吸いとってくれるということ、そして同時にその吸湿時に発生する多大の湿潤熱により加温されるということがある。この説明には図が付けられていて、布の水分率(%)が上昇すると通常有効熱伝導率(W/m・K)は上昇するが、他の布に比べて羊毛は、全水分率にわたってかなり低い有効熱伝導率であることが示されています。
ちなみに、湿潤熱というのは、熱測定学会の説明をひいてみると、「浸漬熱(現在では"しんせきねつ"とも読むが"しんしねつ"が正しい読み方)あるいは湿潤熱=DHimmは、固体が液体に浸漬した際の固体表面エンタルピーの消失と、それと同時に起きる固-液界面の生成に伴う固液界面エンタルピー発生によるエネルギー変化により生じ、固体表面のエンタルピーhSと固液界面のエンタルピーhSLの差に等しい(DHimm=hSL-hS)」とあります。
登山の下着ひとつを考えるだけで、そこには色々な科学が隠れているものだ、と驚かされます。
ところで、いちばん最初の「登山のときには羊毛の肌着を着ると良い」という説明を読んで、システム・ダイナミクス的に考えてみると、果たして本当に「羊毛の肌着が良い」のかわからなくなったのです。湿度・汗・熱(温度)などを考えた時、果たして「多大の湿潤熱は果たして良いものなのか」がよくわからなくなりました。
下着を湿らすのは周りの湿気や、登山者の汗だと思います。湿気が高い時、登山者が汗をかいた時、湿潤熱が発生することが良いか・悪いかは、その時の気温にも依存する話のように思えます。汗をかいた時に、ますます熱くなってしまうと、もっと汗をかいてしまうことになり、何だか困るような気がします。その登山中の全過程における、気化熱や周りの気温とのバランス次第で、「多大の湿潤熱」が良い・悪いは変わるでしょう。
私は気軽な登山はしますが、本格的な登山というものをしたことがありません。発熱や湿度や発汗の関係、あらゆる作用を考えた動的なシステムとして考えてみると、一体「最適な登山の下着」はどういうようになるのでしょうか?
2009-08-31[n年前へ]
■スラッシュドットの「関連ストーリー」作成アルゴリズムは・・・!?
ふと、『スラッシュドットの各記事に対する「関連ストーリー」作成アルゴリズムはどのようになっているのか』が知りたくなりました。
私のサイトでも、各記事に対して「関連お勧め記事」を表示しています。関連記事の抽出は、各記事に付けられたキーワードの重複度を基準にしています。一人の人が書くサイトの場合には、こういった単純なアルゴリズムで充分な精度が得られるように思います。
スラッシュドットのシステムを支えているコード”Slash”を眺める前に、ためしに、「スラッシュドット AND 関連ストーリー」で検索をかけると、こんな投稿が見つかりました。
関連ストーリーは URL をチェックしていて、 /. のストーリーもしくはコメントしか入れられません。・・・ということは、スラッシュドットの「関連ストーリー」作成アルゴリズムは「(編集者の記憶と推敲作業を結晶させた)ガッツで手作業」で実現されているのでしょうか。スラッシュドットを動かす、ソースコード”Slash”の詳細を眺めるのは大変そうなので、まずは概略を知りたい今日この頃です。