2010-04-17[n年前へ]
■「チョンマゲ」始めました。
お笑いコンビ「ロザン」の片割れ、「芸人として成功するために、相方の宇治原を京都大学に入れた」管が綴る「京大芸人 」を読んでいて面白かったのが、この一節だ。
席に座りなにげなくまわりを見渡すと、僕の右斜め前に信じられない光景が目に入った。サムライがいた。そうか、万城目学の「鴨川ホルモー 」に出てくる、京都のチョンマゲ男は実話だったのか。ロザンの管が眺めた時代も…ちょうど、万城目学が眺めた吉田山の麓の景色に重なる頃だろうか。
正真正銘のサムライがいた。茶色の着物を着て、腰に刀を差していた。頭を見てみるとかつらではなく、地毛でチョンマゲを結っていた。
そのサムライはおもむろにカバンからパソコンを取り出して何やら作業を始めた。まるで、(中略)B級映画のワンシーンを見ているみたいだった。
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。チョンマゲ男は、なぜチョンマゲを始めたのだろう。どのように、チョンマゲを結い始め、そして、今はどんな髪型をしているのだろうか。
腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。
このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。
恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。