2009-08-26[n年前へ]
■「赤い救急車」と「青い空」
空をただ見上げると、その綺麗さに見とれることが多い。だからといって、忙しい毎日の中では、空をただ見上げ続け。見とれ続けるということはないのが普通だ。
以前、救急車に乗った。あの時、ストレッチャー(担架)から瞬間的に見上げた青空は、とても綺麗に透き通っていた。
そういえば、救急車から担架に乗って出た瞬間、目の前の青空が綺麗だなぁ、と思ったことは覚えている。そして、その瞬間に頭の中でブルーハーツの「青空」が流れたのはいいけれど、それは「バス」じゃなくて「救急車」だし、「運転手さん」じゃなくて「救急隊員さん」だし・・・
昨日、また救急車に乗った。額から出る血を押さえながら、歩道で上を見上げて倒れている間に見た空は、ほんの少しだけ茜色が混じり、夕方の訪れを感じさせてとても綺麗だった。そして、「真っ赤な(消防車風)救急車」が来てから、ストレッチャーの上で首や頭、そして体中を固定される間に見上げ続けた空は本当に美しかった。頭も首も動かせないのだから、視界の中には青い空にしかない。青空を、ただただ眺め続ける時間は、こういう時にしか手に入らないのかもしれない。
今日の再確認できたことは、「車に轢かれそうになった時は、車のボンネットの上に乗り上げれば、衝突のショックが大幅に減る」ということだった。そして、できるなら、「受け身」もきちんとするべきだ(そうそうできるわけもないが)ということである。それにしても、ボンネットがある車で良かった。これが「バス」だったりしたら・・・考えるだけでも恐ろしい。
運転手さん そのバスに僕も乗っけてくれないか
行き先なら どこでもいいまぶしいほど 青い空の真下で
THE BLUE HEARTS 「青空」
というわけで、手足が生えた歩く”白い”マスクメロンとなっている。道路に横たわる影だけを見るならば、まるでモヒカン男かチョンマゲ侍が歩いているようだ。実に情けない格好だ。
2011-04-22[n年前へ]
■ナニコレ珍百景 JR相模線「海老名駅」近くの大歩道
「ナニコレ珍百景」と言えば、日本列島(もしかしたら世界全体)が抱える「奇妙奇天烈(キミョウキテレツ)」な風景・景色を指す言葉です。
下の写真は、今週眺めた「ナニコレ珍百景」です。東京・横浜の近くの田舎町、JR相模線の海老名駅の北には、畑の中を「大歩道」が通っています。限りなく狭く細い車道の横に、これ以上ない広さの歩道が作られているのです。「歩行者通路」と白い塗料で太く・大きく記された歩道の横には、人が歩くのにも狭く感じる車道があります。私たちがよく眺める車道と歩道の主従関係が逆転し、しかもそれが畑のどまん中にある…という実に不思議な景色です。
広〜い畑の中を、日本一整備された・日本一太い「歩行専用道路」が貫く奇妙な景色…それがJR相模線「海老名駅」近くにある「ナニコレ珍百景」です。
2011-10-24[n年前へ]
■交差点の「コンクリ柱」をグニャグニャ曲げる男
交差点で信号待ちをしていると、交差点沿いの歩道の端っこに、「コンクリ柱」が2本立っていました。この「コンクリ柱」は、交差点を曲がろうとする車が歩道に乗り上げ・歩行者などに危害を加えるのを防止するために設置されているのでしょう。ガードレールより少し低いくらいの高さで、コンクリートもしくは石から削り出したような柱が備え付けられていました。その「コンクリ柱」が右の写真です。
信号待ちをしていた私は、次の瞬間ビックリしました。…なぜかと言うと、体の大きな男がスタスタと歩いてきたかと思うと、その2本の「コンクリ柱」をグニャグニャと曲げ始めたからです。男は、右に左に・グルグルグルグルと堅く曲がることなどないはずの「石柱」を曲げ続け、そして急に踵(きびす)を返し、去って行きました。
そこで、おそるおそる私も「コンクリ柱」に触れてみると、そして力を少しかけてみると、驚くべきことに、非力な私でも「コンクリ柱」を曲げることができたのです。この「コンクリ柱」、コンクリートのような見かけ・質感であるにも関わらず、何とグニャグニャと自由自在に曲がる「ゴムのような弾性体」だったのです。
この柱は、車やバイクなどが歩道に乗り上げることを”心理的に防ぐ”ために、備え付けられているものなのでしょうか?このグニャグニャ棒では、歩道に車が向かって来たような場合、その車を止めることは絶対できそうにありません。この見かけ倒しの「コンクリ柱」たちは、暖簾に腕押し柳に風…と、右から左へと車を受け流してしまうに違いありません。
それにしても、一見「コンクリート」や「石」に見えるグニャグニャ柱が、交差点の歩道脇にあったりする、というのは不思議なものです。街中で「堅そうに見える壁や柱」を見たら、エイヤッと押してみたりすると、いきなりグニュッと曲がったりすることもある…なんて、とても面白いと思いませんか?