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2005-01-20[n年前へ]

『週刊少年ジャンプ』を中心とした論文 

卒論 3章6節『キャプテン翼』作品分析(1) 「少年マンガの主人公像の変遷─『週刊少年ジャンプ』の隆盛と失速─」というテーマで書かれた卒業論文が掲載されている『週刊少年ジャンプ』を中心とした論文。分量がなかなか多いので、かなり長いこと楽しむことができるかも。
 関係ない今日の疑問は「キャプテン翼」の翼のチームメイトを何人言うことができるか? 登場人物チームメイトとして、サッカーの11人は多すぎないか…ということ。9人の野球でも(ピッチャー一人か…?)でも多いかも、と思ったり。…だけど、人間ドラマを構成することを考えれば、ある程度多くないとダメなのだろうか…。マンガに最適なチーム・スポーツは何だ?最適解は何人だ?

2005-02-19[n年前へ]

『○×的センス』と「素晴らしい科学」 

理研ニュースJanuary 2005 ちゃろん日記(仮)文体で遊んだときには、寺田寅彦の文章などを比較例に使ってみました。寺田寅彦と言えば、椿の花が落下するようすを描いた「思い出草(やこの件に関する科学論文)」が理研の庭の椿の花を実験材料にしていることは有名かもしれません。その理研が発行している 理研ニュース'05/1の河合隼雄・野依良治特集対談がとても面白く楽しめます。対談の中から、気になる一節をメモし始めると…、全文になってしまいそうですね。

「科学」と「論理」と「情緒」と「言葉(数式と日常語)」

(野依)自然科学者として、文化には4つの大きな要素があると思っています。ひとつは“科学”、それから“論理”、3番目が“情緒”、最後に“言葉”だろう…(河合)言葉の中で、一番はっきりしているのが数式なんですよね。日常語は、あいまいさを持っていますから、サイエンス(科学)はそれをできるだけ排除しようとする。できたことを説明し、記述する場合は数式といったものが強いのですが、新しいものを見つけていくときには、あいまいさの中に入っていかないと駄目なんです。
「理系」と「文系」
(野依)日本の教育では比較的若いときから理科系・文科系を分けますが、私は亡国への道だと思っているのです。(河合)私も絶対に反対です。高等学校くらいの年齢で理科系・文科系なんていうのは、本当におかしいと思います。
「人を疲れさせない・駄目にしない」
(野依)研究所も大学もそうですけれども、研究を通して人を育てることが大事であって、人を疲弊させてはいけないと思うんです。しかし今の研究所では、評価とか資金調達とかいろいろなものが導入されて、人を疲れさせています。これは研究者だけではなくて、事務方にもいえるわけですが。そういった研究所の職員をエンカレッジ(激励)するには、研究所全体の文化度を上げなければならないと思っています。さもなければ人間が駄目になります。
「素晴らしい科学というのは、わかりやすい」
(野依)社会に自分たちがやっていることの意義を分かりやすく話すということは、大変大きな意味があると思います。素晴らしい科学というのは、やはり分かりやすいんです。

2005-02-20[n年前へ]

「ポール・グレアム論法」 

 オチも素晴らしい高林さんの「ポール・グラハム論法」 それにしても、高林さんの文章は見事なまでに老練。

氏のエッセイを読んで感化された人間は、「ポール・グラハムも言っていた」という一言を自分の主張に加えるという誘惑にかられる。虎の威を借りる作戦である。これをさらに押し進めると、ポール・グラハムが言っていないことでも、ポール・グラハムが言っていたことにするといういかがわしい論法にたどり着く。「100論文は1ハックに如かず、とポール・グラハムが言ってたよ」という具合である。
 

2005-02-28[n年前へ]

「モノ」の思い出(18〜29歳 独身女性 高卒以上) 

記憶に関する研究で共同論文制作にあたってデータを集めています。アンケートに答えたら謝礼5000円。紹介者は1人につき謝礼1000円。締め切り:3月3日 謝礼:5000円対象:18〜29歳 日本国籍を有する独身女性(高卒以上)趣旨:人は「モノ」からどのような思い出を、どれくらいの思い出を、思い出すのか
 美崎薫氏によるアンケート詳細はhttp://homepage3.nifty.com/misaki_kaoru/tmp/enquete.txtを参照のこと、ですって。

2005-04-03[n年前へ]

文字(文章)デザイン 

void GraphicWizardsLair( void ); // 「カナ入力と半角文化」が面白い。「コンピュータ関係の英単語を全角アルファベットって…」というような話から始まるエトセトラ、である。一連の文章を読んで、技術系の人にとって数少ない「文章の書き方」の教育の機会が「論文書き」なんだぁ、とふと感じた。

 ところで、現在のところの私自身は、次のような使い方をしている。

  アルファベット → 全角は使わない
     現在のところ、そういう使い方をすると
     読みづらいことが多い。

  日本語の中の英単語 → スペースを両端に入れておく
     見やすいし、問題も起きづらい

  日本語内の"()" → 全角は使わない
     "()"を使うと、間隔が広すぎて読みにくい。

  日本語内の"?, !" → 全角を使う
     "?!"を使うと、日本語文字と組み合わせた時に、
     バランスが悪く読みづらい

  WEB上の文章では"、「」"を多くする。
     WEBの文章を表示するデバイスは読みづらい。
     その読みづらさを何らかの作業で補う

判断基準は、「表示されたものを(内部コードの話ではなく)、自分がその文章を読むときの読みやすさ」である。ちなみに、私は「読む側が少しでも読みにくいと感じる=読者にとって(書き手にとっても)支障が大いにある」だと考えている。だから、「大した支障はないよね。どっちでも良いよね」と割り切ることはできずに、こだわりを持つ人が多いのも当然だとも思う。そういう(人によって異なる)こだわりは、人によって異なる)「伝えやすくしようとする意図の現れなのかもしれない。

 コメント欄中の

新聞のような縦組だと、全角大文字ローマ字が相性いいですね。
には、「なるほどね」と、とても納得。



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