hirax.net::Keywords::「雪」のブログ



2008-10-11[n年前へ]

自分で作る「問題」と「答え」 

 以前、月刊化学5月号の【化学の本だな】でこんな内容のことを答えました。これ以外の場でも、同じようなことを数度聞かれますが、いつも同じようなことと答えたように思います。

Q: 調べていて,意外な結論が導きだされたりすることはあるのですか?
A: いいえ、結論(オチ)まで考えてから実際の計算や 実験に取りかかるので,意外な答えに至ることはありません。ただ、一回だけ、「意外な答え」に気づき驚いたことがあります。それは、「サンタが街にやってくる」という話です.数字上の答えは当初の設定そのものでしたが,そこから導きだされた本当の「サンタの正体」は,とても意外なほどに素敵なものでした。
 サンタというものの正体、あるいは、サンタに変身する人を突き動かすものの正体、そんなものに気づかされたように思ったときには、自分が考えもしなかった「答え」を見つけたような気がしました。

 いつか、科学童話本を書いてみたい、と思っています。 私と二度めに出会う「水」 / サンタが街にやってくる / あなたと見たい、流星群 / 遠い空のはて? / 七夕の夜に願うこと / 「雪だるま」がいる景色 / あの頃流れた電波の行方 / 街の灯 (City Light) / 14ミリグラムの「いろんな気持ち」 / 「夕焼けこやけ」の茜蜻蛉(あかとんぼ) / 「海面に写る太陽」の不思議 .... そんな小文や日記の中で少し真面目に書いたことを集めて、科学童話本をつくることができたらいいなぁ、と思うのです。

2011-02-14[n年前へ]

雲のシッポは「雲からこぼれ落ちる雪」 

 寒い晴れた日に青空に浮かぶ雲を眺めていると、シッポが出ているかのように見える雲に出会うことがあります。

 雲の下の部分からシッポのようなものが垂れ下がり、そして風に吹かれるかのように横に伸びている姿を見ることがあるのです。たとえば、下の写真はそんな景色を写したものです。画面中央左あたりで、雲の下に不思議なシッポが写っていることがわかるかと思います。

 たぶん、こんな「雲のシッポ」は「雲からこぼれ落ちる雪」なのだろう、と思っています。雲から部分的に雨か雪が降り落ち、降り落ちる雪が風に吹かれて遠くへ流されて行くさまなのだろうと「(空気の流れに沿う動きから勝手に予想した)雲から降り落ちるものの密度や大きさ」からおぼろげに考えているのです。

 とはいえ、それは何か確かめたわけでもないただの思い込みです。あの雲のシッポは「雲からこぼれ落ちる雪」なのかを知りたくて、次にそんな雲を見つける機会があれば(そんな機会が何度もあるかどうかが怪しいところですが)、すかさずその雲の下まで「その正体」を確かめに、力一杯駆けて行きたいと思っているのです。

雲のシッポは「雲からこぼれ落ちる雪」






2011-03-18[n年前へ]

「雲のシッポ」の中に入ってみた。 

 雲から垂れ下がりつつたなびいているシッポは「雲からこぼれ落ちる雪」だと思っています。

 雲の下の部分からシッポのようなものが垂れ下がり、そして風に吹かれるかのように横に伸びている姿を見ることがあるのです。…たぶん、こんな「雲のシッポ」は「雲からこぼれ落ちる雪」なのだろう、と思っています。

雲のシッポは「雲からこぼれ落ちる雪」
この前、雲のシッポのことを見た時にこんなことを書きました。
 …次にそんな雲のシッポを見つける機会があれば(そんな機会が何度もあるかどうかが怪しいところですが)、すかさずその雲の下までその正体を確かめに、力一杯駆けて行きたいと思っているのです。

 今日、夕日が沈もうとする道の向こうに、浮かぶ雲から「雲のシッポ」が垂れ下がっているのが見えました。そこで、力一杯そのシッポに向かって走ってみました。

 雲のシッポの中は「吹雪」でした。雲のシッポに向かって走っていた時には、風は強いけれど、頭上には蒼空がのぞく夕暮れだったのに、シッポの中に入ったと思った瞬間、たくさんの雪がうずまく風とともに四方八方から降り注いでいたのです。雲のシッポに入った瞬間、周りの街の灯りが、吹雪(ふぶき)の向こうに霞んでしまいました。右の写真は、「私が入ってみた雲のシッポ」が通り過ぎ・走り去ってしまおうとする瞬間に撮った写真です。

 「(近くに雲のシッポを見かける)そんな機会が何度もあるかどうかが怪しいところですが」なんて書きましたが、雲のシッポを気にかけてさえいれば、「雲のシッポ」を捕まえて、「雲のシッポ」の中に入ってみることだってできるのです。

 そんなことを考えていると、ふと「運命の女神は後頭部が禿げている」という言葉を思い出します。

 運命の女神は後頭部ハゲだ。女神を後ろからから追いかけても無駄だ。彼女の後ろ髪をつかむことは絶対にできないからだ。運命の女神を捕まえようと思うなら、女神の前髪のある正面にに先回りすることだ。

 今日確かめることができたのは、「雲のシッポ」は「雲からこぼれ落ちる雪」だ、ということでした。

「雲のシッポ」の中に入ってみた。








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