hirax.net::Keywords::「クリック」のブログ



2006-02-23[n年前へ]

「幸せの検索」と「ありえない私」 

 fromn年前へ.

 最初の「幸せ」の検索結果をクリックすると、PC画面には「このURLには犯罪・ドラッグ・娯楽など業務に関係の無い情報が含まれていますので、表示できません」というような内容の無機質なメッセージが出ただけだった。
...なんとも恐ろしい会話である。すべてが却下されるのである。私は突然、彼女達に指を指され、「ありえなーい」という合唱を浴びる光景を想像した。
CAT

2006-02-24[n年前へ]

「このメディアを続けていくための秘訣」「n年前へ」 

 from 「n年前へ

わたしは、読む人の力をいつでも信じています。そうでなかったら一行も書けません。また、見抜く目を最高に持った人を想定読者にするのが、このメディアを続けていくための秘訣でもあります   「からーふぃくしょん」
 そういえば、この「n年前へ」というのは、「特定日付の日記を過去に遡ってすべて表示する。1年前、2年前に何をしていたのか? どんなことがあったのかが簡単にわかる」という機能です。それはつまり、(このページを作成している)ハイパー日記システム(hns)が実装している「n年日記」という機能です。ページの見た目や書式を変え続けている間に、いつの間にか、私は「n年日記」という名前を「n年前へ」と変えていました。その理由はいくつかあります。ひとつは、「日記」という名前を外したかったということだったように思います。そして、もうひとつは、単純に「n年前へ」という言葉の方が「ふさわしい」と思ったからです。

 過去の特定日付から「n年前へ」というリンクをクリックすることは、ほとんどありません。「n年前へ」というリンクをクリックするのは、「今日の日付」からであることがほとんどです。つまり、「今日という瞬間」から「n年前へ」というリンク先へ飛ぶわけです。すると、それは「今日という瞬間から、時間軸でn年ほど過去=前へ飛ぶ」ということになります。そのリンクは、「n年前へ」という言葉が似合うように思います。

inside out それだけでなく、私は、「過去」の長さと同じだけ先の「未来」が見えるものだと考えています。ですから、今という瞬間から「n年前の過去」を眺めれば、今という瞬間から「n年先の未来」が見えると思っています。つまり、「今日という瞬間」から「n年前へ」というリンクを通じて「n年前の過去」を眺めれば、そこからは「n年先の未来」が浮かび上がってくると思っているのです。ということは、そのリンクは「今日という瞬間から、時間軸でn年ほど未来へ=(自分が時間軸上で進んでいく方向である)前へ飛ぶ」ということでもありそうです。やはり、そのリンクは、「n年前へ」という言葉がとても似合うように思うわけです。

 n年前を振り返って、今日から先に続いている明日、そしてその先へと進んでいく。つまりは、前へと進んでいく感じは「n年前へ」という感じなのかなぁ、と思うのです。「n」なんていうアルファベットは使いたくないとも思うのですが…。

「超」スケートボード二種 

CloseupExtremeToysForBoys.com - Flowlabs - Flowboard 32FLOWLAB Flowboardという「新世代」スケートボードが凄い。多数並べたウィールにより、カービングスキーと同じような効果を得ることができて、グリングリン滑りまくることができる(QuickTime動画). 色んなタイプがあるので、スケボー野郎は眺めてみるとポチッとクリックしてしまうこと間違いなさそう。

手作りホバーボード - Engadget JapaneseJason Bradbury 凄いスケートボードと言えば、「手作りホバーボード」も欲しくなる。Hoverboardと名付けられた「手作りホバーボード」は原理はホバークラフトなのだが、見た目・大きさはスケートボードそのものである。小型ガソリンエンジンを動力にした「落ち葉を吹き飛ばす(掃除用)送風機」を改造し、ホバークラフト原理のスケートボードを作成したという傑作作品だ。これを作り上げたスキンヘッド野郎のページはなんとも素晴らしく楽しい。腰痛に悩む今日この頃、記事を参考にホバークラフトを作って、一日二十四時間使ってみよう…か。

 (このメモの修正版が「超」スケボー野郎集まれ!になります)

2006-03-08[n年前へ]

「Life Hacks PRESS」 

TitleAmazon.co.jp:Life Hacks PRESS 〜デジタル世代の「カイゼン」術〜: 本  3月23日に発売されるLife Hacks PRESS 〜デジタル世代の「カイゼン」術〜に25ページほどの「プレゼンが簡単にうまくなる」という原稿を書きました。書かれている内容は…右のサムネイル画像をクリックしてみると大雑把にわかるかと思います。
 「Life Hacksって何ですか?」と編集者の方に訊ねた覚えがあります。「(私にはよくわからない)Life Hacksって、コンピュータを駆使した伊東家の食卓みたいなものでしょうか?」などと訊ねたような気がします。…なるほど、Life Hacksって「デジタル世代のカイゼン術」なんですね。

2006-05-20[n年前へ]

ちょっとお勧め!?Ajx的「平林メソッド」 

プレゼン三重苦に涙した結果…

 私もよく「もんたメソッド」の変種をプレゼンテーションで使います。「もんたメソッド」は、「答え」をポストイットで隠しておき,そのポストイットを剥がすテクニックであるわけですが、私もそれと似たようなテクニックをよく使います。多人数を相手に一人で喋らなければならないとき、話の仕方を決めたり、その場の雰囲気を和ませたりするのに結構便利なテクニックなので、ここで少し紹介してみることにします。

プレゼン三重苦!?

 講習会や講演会などで話をする際、一番困るのが「聴衆がどんな人たちなのかわからない」という状況です。演台に立ったはいいけれど、自分の前に座ってこっちを見ている聴衆の人たちは、どんな知識がある人たちで・どんなことに興味がる人たちで…といった聴衆の背景が全く分からない場合、どのように話をしていったら良いのかとても悩んでしまいます。なにしろ、聴衆の背景がまったくわからないのですから、どんな話題をどんな風に出せば「聴衆の興味にはまる」のかもわかりませんし、どの程度の詳しさの説明をすれば「聴衆が納得・理解する」のかも皆目見当がつかないからです。しかし、こういう状況が実は結構多いのです。

 また、他にも「これは困る」と思うことがあります。それは「会場の固い雰囲気」です。会場がシーンと静まりかえって聴衆に耳を傾けてもらえる…というのはありがたい限りなのですが、あまりにその場の空気が張りつめているのは話し手にとっては結構ツライものです。そんな針山の上に座らされたような雰囲気では、どうしても緊張してしまい、話がスムースではなくなってしまうのが普通です。話し手がガチガチに緊張しながら喋ってしまえば、当然その緊張は聴き手にも伝わってしまいます。そして、その結果、会場全体がガチガチでコチコチの固くて重い雰囲気に包まれてしまうのです。

 かといって、「固い空気」とは正反対にユルユル・ダラダラしすぎた空気というのも困りものです。話し手に対して耳を傾ける気配なんか全然なく、机の上に顔を伏せて眠っている人たちがいたり、隣同士で雑談をしたりしている人たちもいる…なんていう雰囲気だって、発表者にとってはもちろんツライ状況であるわけです。それではまるで、ダレた学校の授業風景です…。やはり、もう少しマジメに真剣に耳を傾けて欲しいものです。

プレゼン三重苦 こんな「聴衆の背景がわからない」「会場がシーンと静まりかえって、その場の空気が固い」「どうも聴き手がマジメに話を聴いてない」というありがちな三重苦状態を解決するために、私が生み出したのが「平林メソッド」です(つまり、そういうツライ場面に何度も涙してきたわけです…)。それは一体どんなテクニックかというと…、「聴衆の背景がわからない」なら「聴衆に聴けばいい」、「会場がシーンと静まりかえっている」なら「聴衆を喋らせればいい」、「ダレた学校の授業のように、(生徒…じゃなかった)聴衆に真剣味がない」なら「学校の授業でよくやるように聴衆に問題を出して、一人づつ誰かを当てればいい」というわけです。つまり、

  聴衆に質問をし話をして(答えて)もらう

のです。ただし、それを「自然に」「聴衆が興味を持つように」「面白く」やるのがテクニックです。そうでないと、なんだか空気がギスギス・トゲトゲしたものになってしまい、とんだ逆効果になってしまうからです。

Ajax的プレゼン・テクニック!?

 それでは、どんな風に「自然に」「聴衆が興味を持つように」やるかというと…ノートPCの「2画別内容出力機能」とMicrosoft PowerPointの「スライドショー中にスライドを書き換えることができる機能」を活用するのです。そんなAjax的テクニックを活用した方法が「平林メソッド」です。そこで、試しに具体例をこれからやってみることにしましょう。

 まずは、例えばこんな「(聴衆に対して)あなたはどんな人ですか?」というスライドを作っておきます。そして、自分の自己紹介の後にでも(講演会などの場合には司会者がまず講演者の紹介をしますから)、このスライドを映し出すわけです(画面キャプチャした画像の左半分がスクリーンに投影されている部分で、右半分がノートPCの液晶画面に映し出されている発表者だけが眺めている部分です)。そして、「話をする上でも、あなた方のことを知りたいので…」とでも言いながら、スライドに書いてある質問を聴衆の一人にでもしてみるわけです。  (注:Paul Grahamは「ポール・グレアム」と表記しようキャンペーンもご覧下さい)

実例 1

ノートPCの液晶画面に映し出されている発表者だけが眺めている部分を見るとわかるのですが、このスライドの重要なポイントは、実は聴衆の答えに応じてスライドに「マークをつけるための図(楕円)」がスライドの外の部分に(こっそり)配置してあることです。指名された聴衆が質問に答えたら、その答えを聞きながら、(すかさず、こっそり)自分だけが眺めているノートPCの液晶画面中で「マークをつけるための図(楕円)」を動かし、その答の部分にマークを移動させてやるわけです。その瞬間を示したのが次の図です。ノートPCの液晶画面内で、表示中のスライドに対して編集作業が行われていることがわかると思います。ただし、この時点ではスクリーンに投影されている、つまり聴衆が眺めているスライドには特に何の変化もなく、最初と全く同じスライドのままです。

実例 2

 そして、次の瞬間マウスで表示中のスライドをクリックしてやると、あらビックリ「(聴衆が眺めている)スライドが書き換わる」のです!つまり、指名された聴衆が答えた内容そのままにスライドが書き換っているわけです。それが次の図です。

実例 3

聴衆からすると、まるで聴衆の答えが予知された上、(その予知にしたがって)すでにスライドが作成されていたような不思議な「面白い」感じを覚えることになります。こうしたテクニックを使ったスライドを何枚か使っていくと、聴衆次第で(細かな部分では)違う結果(内容)のスライドが積み重なっていくわけです。それは、つまりその場の聴衆が作り上げた(その場の聴衆自身を映し出す)自分たちのオリジナル・スライドができあがっていく、ということです。すると、自然に聴衆がスライド(話の内容)に興味を持ち始めるわけです。

役に立つことを祈りつつ…。

 こういうやりとりを通じて、聴衆自身に(自然に面白く)聴衆の背景を聞いていけば、発表者がこれから話をどのようにしていけば良いのかもわかります。しかも、聴衆が質問に答えて喋ってくれたおかげで、シーンと静まりかえっていた会場もいつの間にか和やかな一体感に包まれる…というわけです。

プレゼン三重苦 解決法!? さらに、「この講演者は聴衆を当てるぞ…」ということがわかるわけですから、聴衆はイヤでも真剣に話を聴くようになります。とはいえ、集中力は必ずダレてくるものです。そこで、ダレてくる時間帯あたりに、「それまでに話してきたことを題材にでもしてクイズ大会」をやってみるのもお勧めです。やり方はもちろん、一番最初と同じように「クイズ用のスライド」を使って、聴衆の答えに応じてスライドを編集・書き換えるAjax的テクニックを使うわけです。できれば、こんな時は景品をつけてみるのもお勧めです。そうすれば、学校の授業で指されるイヤな感じと違って、ビンゴ大会のように雰囲気が盛り上がること間違いなし、です。もちろん、聴取の集中力だって盛り上がるはずです。

 このテクニックは色んな応用例ができると思います。その場に応じた、上手いバリエーションを考えてみるのも楽しいかもしれません。



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