2004-06-30[n年前へ]
■富士通研、印刷画像に暗号データを埋め込む技術を開発
画像を0.8mm四方のブロックに分け、隣接する2ブロック間の黄色の平均濃度の差分を用いて数字を符号化し、印刷された画像内に暗号データを埋め込むという技術。画像の色バランスはプリンタやコピー機によって異なるが、「全体の濃さが変わっても、差分は変わらない」というが、例え「黄色自体は視認度が低い」とはいえ(方式によっては他色が)ざらついて見えそう。
それに加え、一般的に視認度が低い黄色に付け加えられている偽造防止用のコード等との兼ね合いも面倒かも。
2005-01-08[n年前へ]
■PhotoshopCSの通貨偽造防止機能
PhotoshopCS搭載の通貨偽造防止機能を試してみた。結果は「新札(新しく発行されたデザインのお札)は検知されるが、旧札は検知されないかった」ということ。
2005-10-25[n年前へ]
■「追跡コードの記事」と「紙幣偽造の現場」
Tech総研ブログに「追跡コードの記事」と「紙幣偽造の現場」を書きました。そういえば、この記事の「元記事」でとりあげられている技術が、どのように開発されているかを具体的に想像してみると、きっと面白いと思います。どんな場所で、どんな感じに開発をして…、なんて想像してみると色々疑問が浮かんできて、その答えを探してみると「ちょっと意外で面白い答え」が思いつくかも。
2008-01-04[n年前へ]
■千円札を拡大して見る
日本銀行の千円札の説明を読むと、千円札の偽造防止技術の一つに「深凹版印刷」があって、「従来のお札よりもインキが表面に盛り上がるように印刷されている」という。そこで眺めてみた。すると、確かに濃緑色のインクが(他の色のインクに比べ)高々と盛り上がって印刷されている。その分、ちょっとインクが乱れて汚い感じにも見える。
2008-02-11[n年前へ]
■「ギャラリーフェイク」と「コピー」
美術の歴史を知ると面白く感じる。そして、ミステリー=謎解きも好きだ、と感じる人がきっと好きになるマンガが「ギャラリーフェイク」だ。時には、「カルマン渦」や経済学者でもあったマンデルブローの"株価変動予測"フラクタルを考える「連立不当方程式」といった理系心をくすぐる話も詰まっている(13巻目第2話)、そんなマンガだ。
「フェイク」つまり、「偽造した絵画」を題材にしたマンガ「ギャラリーフェイク」を読むとき、いつも思い出すのが「コピーの時代」という美術展だ。『現代の私たちの日常生活には多種多様な「コピー」が満ち溢れています』という言葉で幕が開く美術展を見たとき、感じたのは「コピー」が持つ劣化性だ。そして、「コピー」が持つ「進化能力」言い換えれば「可能性」だ。
時に、自分が何かの「コピー」になってしまいそうに感じる瞬間がある。影響を受けたものをただなぞるだけ、になってしまいそうになる。しかも、幸か不幸か「テキストをなぞるのが不得手」なせいか、劣化コピーになってしまうことが多い。
…これは困ったものだと感じながら、そんな時は、小器用なコピーでは、無限縮小コピーになってしまいそうだから、「とても質の悪いコピー」は「一種の進化だ」と眺めなおそう、と思ったりもする。小器用な縮小コピーを続けていたら、原始生物も人類も生まれなかったかもしれないし。