2006-04-19[n年前へ]
■「巨乳の揺れ」を抑えるのは大変だ!?
Tech総研ブログ 平林 純@「hirax.net」の科学と技術と男と女に「「巨乳の揺れ」を抑えるのは大変だ!? 〜ビバ! 小胸さん!〜」を書きました。大きな胸、いわゆる一つの「巨乳」「爆乳」の揺れを抑える作業というのは力学的にも体力的にも大変なんだろうなぁ、と私がしみじみ感じたある話を書いてみました。
2006-09-03[n年前へ]
■若年男性は微乳好き!? (中年≠巨乳好き)
Tech総研ブログ 平林 純@「hirax.net」の科学と技術と男と女に男女別・年齢別の「理想のプロポーション」〜若年男性は微乳好き!?〜を書きました。ちなみに、男・女間の「理想のプロポーション数値」はこのグラフのようになりました(書き入れ忘れましたが、縦軸の単位はcmです)。
(下半身から太る現実を前にして)理想が現実に引き寄せられている…なんていう原因が思いつきます。
中年男性が巨乳好きだと考えるよりは、やはり若年男性が微乳きだと考える方が自然に思えます。
2008-05-16[n年前へ]
■バストの測り方の「定義」と「実態」
男性にとって「バストサイズの測り方」は、接する機会の少ないもののトップ10に入るものの一つだ。しかし、女性からしてみれば、そんなことは、日常生活の中で当たり前のように知っている「常識トップ10」に必ず入ることの一つに違いない。
「ブラジャー・カップ解体新書」で調べたように、「ブラジャーのカップ数」は、JIS規格によれば、ボトムバスト(胸のバスト直下の部分の胸囲)とトップバスト(バスト部分の胸囲)の差で決められている。
このJIS規格(JIS L 4006)は、一見すると実に事務的で厳密な定義に見える。……しかし、よく考えて見ればこれほど曖昧な定義もない。ボトムバスト=「バスト直下の部分の胸囲」はともかく、トップバスト=「バスト部分の胸囲」というものをよく考えて見れば、これほど曖昧な規格もない。
その疑問をひとことでいえば、「バスト部分」とは一体何だろうか。その形も存在も定かでなく、まるでアメーバのように姿を変える「バスト部分の胸囲」とは一体何を指すのだろうか。ブラジャーのサイズを規定しているJIS規格JIS L 4006「ファンデーションのサイズ」からでは、「トップバスト」が何であるか(さらにはカップサイズが何であるか)は、実はまったくわからないのである。
トップバストの定義を調べていくと、ワンピース作成時の測定寸法表(PDF) や、基本身体寸法の表示など、「女子のバストポイントを通る胸部の水平周囲長」といった表現が多い。男性がこの言葉から受けるイメージは、「直立した女性の胸部を、水平に輪切りしたような状態で、巻尺(メジャー)で図った周囲長」である。しかし、トップバスとの計り方の「実態」は違うらしい。
青山まりの「ブラの本。」を読み返してみると、「(まっすぐ立って計ると、実際より小さな値になってしまうので)90度の角度で、お辞儀をするスタイルでトップバストを計る」と書いてあった。つまり、バストの周囲の脂肪が胸部に集まり、そして伸びているような状態で胸部の周囲長を計るのが、トップバストの計り方の「実態」だというわけである。
「理想」/「現実」や「定義」/「実態」など本来ひとつの同じものにも複数の姿(見方)がある。裏も表もなく、ただ一つの見方しかない(できない)ものは、映画やテレビのセットくらいで、現実には存在しない。「ブラジャーのトップバストの測り方」からそんなことを考える……のは妄想しすぎ、なのだろう。
2008-05-19[n年前へ]
■ビデオ業界でのバストサイズの計り方
バストの測り方の「定義」と「実態」で書いたように、青山まりの「ブラの本。」には
(まっすぐ立って計ると、実際より小さな値になってしまうので)90度の角度で、お辞儀をするスタイルでトップバストを計るというようなことが書いてある。
技術的な文章に登場するような、トップバスト=「直立した女性の胸部を、水平に輪切りしたような状態で、巻尺(メジャー)で計った周囲長」というように定義する計り方もあれば、最近の女性の間ではより一般的に用いられている「90度の角度でお辞儀をするようにして計る」という計り方もある。いくつもの「見方(視点)」があるように、「計り方」もいくつも、ある。
そしてこの他にも、つまり、「最近の女性の間では一般的な計り方」とは違う計り方もさらにあるという。それは、(アダルト)ビデオ業界でのバストサイズの計り方だ。
(アダルト)ビデオ業界で、どのようにトップバストを計るのが一般的かというと、
(右の図のように)「(手をついた)うつ伏せ」の状態になって計るのが普通だ……という。この話を聞いたときに考えたことは、そんな計り方をするのは、(特に計測対象が大きな人が多い業界で)「90度の角度で、お辞儀をするスタイル」は腰に悪いからではないか、という想像である。5kg近い負荷を上半身にかけ、90度のお辞儀姿勢は大変そうだから、「(手をついた)うつ伏せ」でトップバストを計るのが一般的になったのではないか、という妄想である。
本当のところ、その理由がどんなものなのかはわからない。それどころか、「本当の理由」があるのかどうかもわからない。しかし、たくさんの「計り方=見方」があって、そのそれぞれの計り方・見方には各々理由があるのだろう、と思う。そんなことを考えたきっかけは、「トップバストの計り方」なのだけれども、そう思う。
2008-05-22[n年前へ]
■グラビア写真の「体積」と「面積」の大きさ感覚
当たり前のようだが、体積と面積は次元が違う。たとえば、「満腹30倍」ダイエットキャンディのヒミツでは、こんなことを書いた。
体積で30倍ということは、長さでは3倍程度に過ぎない。つまり、「縦3倍×横3倍×高さ3倍≒体積30倍」というわけである。「体積が30倍でも長さは3倍程度に過ぎない」というこの当たり前の「意外さ・齟齬」は、次元にまつわる色々なことに対して当てはまる。
グラビア写真を撮影するカメラマンいわく、
実際に見ていると、胸がとても大きく感じるモデルを撮影していても、写真にしてしまうとその大きさがあまり感じられなくなってしまう。なぜか、胸が小さく見えてしまう。だという。実際に三次元の物体を眺めている時に感じる巨大さを、二次元の画像で眺めてしまうと、あまり巨大には見えなくなってしまうのだ、というのである。
「体積が30倍でも長さは3倍程度に過ぎない」ということは、体積が30倍の立方体は、面積では3x3=9倍程度に過ぎない。半球で言えば、体積が2倍もある半球であっても、断面部分の面積に換算してみれば、それは1.6倍に過ぎない。
つまり、バストのような3次元の半球状物体を、2次元平面で把握してしまうと、三次元立体として把握したときに比べて、「大きさ」がかなり小さく感じられてしまうのだ。
たとえば、グラビアカメラマンの立場からすると、この違いは大問題に違いない。
「(体積や面積といった)次元」と「グラビア写真」という一見関係なさそうに見えるものも、実は密接に繋がっている。無味乾燥に思える教科書に書かれていることで、グラビア写真集を写している人たちの苦労が想像できる、ということが意外で面白い。