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2010-07-14[n年前へ]

「何かを待つ時間を楽しめる」ということは… 

 旅に行こうとする前の時間、それはとても楽しくて幸せだ。それと道に、楽しみにしていた旅をしている時間は、とても短くて、その瞬間に時計の針があまりに早く回ることを、とても感じる。

 「2人が出会うまでの時間を最大限楽しむアプリ」というアプリケーションの紹介記事を読んだ。

 「スマートフォンを持っている2人が出会う」までには何が起こるだろうか──そんなことを想像しながらこのアプリを操作していると、なかなか楽しめる。 2人の現在位置をリアルタイムで取得し、中間地点にある飲食店を検索して待ち合わせ場所を決める。待ち合わせ場所までの経路を地図上に表示する。メッセージを伝える。状況の変化をメッセージで伝える。

 時を待つことが楽しくて、その待つ時間も・待ってからの時間も、切ないほど悲しく感じることというのは、本当に自分が好きなことなのだろう、と思う。「何かを待つ時間を楽しめる」ということは、そのことが好きで好きでたまらないのだろう。

2010-08-11[n年前へ]

人間が持っている"極めて有限"な"無限の資源" 

 荒井伸也安土敏)の言葉から。

 人間が持っている、極めて有限で、しかし心構え次第でいくらでも開発できる”資源”は、時間と自分自身だ。

 ハード・ゲイならぬ、"ハードSF"という言葉を、30年くらい前よく耳にしました。そんな、ハードSFを代表する作家、ジェイムズ・P・ホーガンの「断絶への航海 (ハヤカワ文庫SF) 」"VOYAGE from YESTERYEAR"中の言葉を連想させられます。

 無限から何かを引いても、残りは無限です。
 人間の心は無限の資源だって言ったけど、でもそれは無駄使いしないとしての話だ。これ、面白いパラドックスだと思いませんか?

2010-09-22[n年前へ]

「すること」を考えることと、「その実装」を考えることと、「大量生産する」こと、と 

 「目から鱗」という言葉があります。そんなことを感じた時のひとつに、「(実装の仕方はわかるけれど)、何をどう作るかという根本的ななことは、私にはわからない」という言葉を聞いた時があります。その言葉を発したのは、あるMachカーネルのOS日本語版作成をカリフォルニアで作成した人でしたから、その言葉を聞いた瞬間少し意外に感じました。けれど、その人が何を言っていたか、少しだけ、わかるような気もしました。それは、「すること」を考えることと、「その実装」を考えることは必ずしも同じことではない、ということです。あるいは、そのふたつを同時に行うことができる人も(まれには)いるけれど、多くの場合は、その片方しかできないということでした。

 「すること」を考え・作り出すためには、今ならば、数学か物理を自由に扱うことができないといけないようにも想像しますし、「その実装」を考え・作り出すには、(ある程度の数学と)プログラミング能力が必要とされるような気もします。そのどちらか片方が難しい・簡単ということはないのだろう、と想像します。それぞれのことが「できる」ようになるためには、きっとかなりの時間を必要とすることなのだろうと思います。それは、(設計から製造までの各過程をできる人の比率こそ違うかもしれませんが)機構・機械システム作成でも言えることかもしれません。

 自分が何をしたいのかということと、世の中が何を求めているのかということと、そして、自分が何をできるのか、という3つの力のバランスで、そんなコックリさん的な解として、どんな道を選ぶかが決まるのだろうか、と思います。かといって、そんな三体問題には一般解はないわけで、結局のところ、自分の気持ち次第というのが本当のところ、かもしれません。

 何にせよ、作りだしたものがすべて、というひとつの基準で判断されることなのかもしれませんが…。

2011-07-14[n年前へ]

大変であつくるしくって「 幸せな時間」 

 日本ペットフードの2004年のコマーシャルの上で、ありとあらゆる「大切でかけがえのないもの」にあてはまるだろうことを、児島令子が表現したことばから。

 飼いたいけど飼わないという人がいたら、
伝えて欲しい。犬たちは、
あなたを悲しませるためにやっては来ない。
あなたを微笑ませるためだけにやって来るのだと。
 たぶん今日も、日本中の犬たちは
すごく生きていて、飼い主たちは、
大変であつくるしくって、
幸せな時間を共有しているはず。

大変であつくるしくって「 幸せな時間」






2012-08-21[n年前へ]

「今の瞬間の微分」と「あらゆる時間の積分」と 

 「たった30年」くらい前、I/O誌で連載状態だった芸夢狂人さん。
 「20年近くも前のことですし、もうしゃべっちゃってもいいでしょう」「秀丸シリーズのシェアウエアによる売り上げは(ピークとなる1996年~98年当時には)最高で1億5000万円くらい」
 「十年前」2002年には何をしていたでしょう? …”夏の夜空を見上げれば、あの頃流れてた電波の行方が、かつて眺めた番組が見えてくるような気がします

2002年7月21日『あの頃流れた電波の行方
 「10年後」「20年後」…何をしているかなんて、皆目見当がつかない。どうやら、今を常に積分し続けたその先に、10年後や20年後があるらしい。
 今、時を遡ってあの時の自分に会えるなら、絶対後悔しないから もっとやれ、とハッパをかけるだろう。

 でも、人生の到達点はそれまでの積分なんだから、同じアドバイスが どの時点でも有効なはずだ。やりたいことはたくさんある。それなら、 絶対後悔しないから、貪欲に、遠慮せずにやればいい。

知っておきたかったこと」@Island Life

 今、この瞬間にやりたいこと・進みたい向きを指し示すことが、「今の瞬間の気持ちや行動の微分ベクトル」で、それらを重ね続けた「あらゆる時間の積分」が、どうやら未来や人生を作るらしい。



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