2010-12-27[n年前へ]
■飛行機の下の景色を「微速度動画」で立体的に眺める
飛行機に乗ると、窓の下に浮かぶ雲や島や街をずっと眺めてしまいます。誰かがどこかで撮影した、そんな瞬間を思い出させる動画を眺めました。それが、下に貼付けた動画です。飛行機に乗りながら撮った何枚もの写真を集めて作った動画のようです。
こんな動画を眺める時には、プルフリッヒ効果を活用して立体的な映像として眺めたくなります。プルフリッヒ効果は、輝度による知覚の時間差により、動画中の横方向に移動する物体が(その動く方向にしたがって)近くに感じられたり・遠くに感じられたりするという現象です。
下の動画を右目だけサングラスをかけた状態で眺めると、飛行機の翼の下にある景色が、とても立体的に見えてきます。できれば、ディスプレイを斜めに傾けて、暗い部屋で動画を全画面表示で眺めてみたりすると、ディスプレイの下に、雲や山や街が凹凸を持って浮かび上がってきます。
2012-08-28[n年前へ]
■「飛行機が飛んでいる場所」がわかるフライトレコーダー地球儀を作ってみよう!?
空を飛んでいる飛行機の位置を、地図上で眺めることができるサイトがいくつもあります。それは、たとえばPlane Finderとか、 flightradar24 といったサイトです。
しかし、そんなサイトに表示される地球はメルカトル図法の長方形の地球です。そして、長方形メルカトルな地球の上で航空機の飛行ルートを眺めると、何だかとても「遠回り」や「大きな大きな道草」をしているように見えてしまいます。そこで、メルカトルで長方形な地球の上を飛ぶ飛行機を、丸い球の上にマッピングして眺めてみました。
「飛行機が飛んでいる場所」がわかるフライトレコーダー地球儀を作ってみると、大陸間を飛んでいる飛行機たちは、みんな出発地から目的地へ向かい、丸い地球の上を、対流圏の下・地上から遙か上の1万メートルの空を、ただひたすら一直線に飛んでいることがわかります。
丸い地球を平面のディスプレイ上で眺めるのは、少し無理があります。「丸いものはまるいまま」「平らなものは平らなままで眺める」れば、それらは実に自然に見えるものだ…それは当たり前のことですが、けれど少し新鮮で「そうなんだよね」と新鮮に感じます。
2013-10-26[n年前へ]
■飛行機が着陸時に伸ばす延長翼は「隙間が空いてる」方がイイんです!?
飛行機が着陸時に伸ばす延長翼は「隙間が空いてる」方がイイんです!?を書きました。
飛行機が着陸時に伸ばす延長翼は、隙間が(心理的に)大きく見えて・心配になってしまったりしますが、意外なことに「隙間がある」方が実は良いのです。…次の飛行機の着陸に「隙間のある翼」を見たら今度は心配でなくて安心できるかもしれないですね。
2015-07-26[n年前へ]
■「水中の弾丸軌跡」と「飛行機での自転車輪行」
銃弾で水風船を打ち抜こうとしても、あっという間に銃弾が止まってしまうのはなぜか…という理由を再確認するために、水中を超高速で移動する弾丸周りに生じる現象を計算的に(OpenFOAMで)解いた水中弾丸シミュレーションを眺め直した。「短いひとこと」で説明するのは難しいけれど、弾丸が超高速で水中に動いていくと、弾丸の後ろには液体の水は存在し得なくなって気化してしまい、圧力的には「ほぼ真空」といっても良いような空間が生まれてしまうことになる。…もちろん、「ほぼ真空」というのは、その定義にもよるかも知れないけれど、弾丸前後の圧力差を考えれば、弾丸の背後の圧力は、「ほぼ真空」といっても語弊はないように思う。
圧力差と言えば、春頃から一月に一回自転車を飛行機に乗せて輪行する生活が続いている。自転車はさすがに機内持ち込みはできないので、自転車を預けるとき、(羽田か成田で)毎回のように「タイヤの空気は抜いていますか?」「はい、もちろん!」という会話を交わしている。…けれど、この確認は実はほとんど意味が無い。タイヤには通常数気圧を超える空気が封入されている。つまり、タイヤの内外では数気圧の圧力差が生じている。飛行機に乗り、たとえ荷室が真空になってすら(もちろんそんなこはないが)、数気圧+1気圧の圧力差が生じるだけに過ぎない。実際には、荷室の気圧はせいぜい0.5気圧程度になるに過ぎないから、つまりは誤差の範囲の気圧変動が起きるに過ぎない。
つまりは、「真空」なんていうものは、たかだか1気圧の気圧差に過ぎない。それは決して小さくもないが、だからといって、日常生活では接しえないほどの異常に大きな圧力差というわけでもない。…たぶん、耳がキーンとなる程度(プラスアルファ)程度の圧力差に過ぎないのである。