2010-07-14[n年前へ]
■フルカラー・アナグリフでエクセルのチャート(グラフ)を自然に立体視させるためのコツ
暑さをジワジワと感じ始める今頃、いつもエクセル・シミュレーション実習講習会の手伝いをしています。そういうこともあって、この時期、たとえば7月14日に書いた過去記事を眺めてみると、そんな実習講習会の風景や、エクセルの動作・機能・実装を確認しておくために、調査や小ネタ作成などをしていたことを、改めて気づかされます。
実習講習会は、今回で7年目になります。京都でも一回やりますから、回数でいえば8回やったということで、色々なバージョンのエクセルをそれぞれ独自の使い方をする方々を眺めてきました。当然、日本語ネイティブの人ばかりではありませんから、英語版はもちろん韓国語版やその他の国版のエクセルを使い、それぞれの国の言葉のダイアログ(表現)を眺め、既視感はありつつも実に新鮮な感覚に襲われたりします。
今年は、昼休みの休憩時間に、自分の実験も兼ねて「エクセルのチャート(グラフ)を赤青(赤シアン)メガネのアナグリフを使うことで、エクセルのチャートを立体的にグリグリ眺めてみよう」という余興(予備実験)をしてみました。参加者やスタッフに赤青(赤シアン)メガネを配り、スクリーンに投影されたエクセルのグラフを立体的に眺めてみたりしたのです。
やってみてまず気づいたことは、赤シアンメガネだから「(ある程度の)フルカラー」を出すことができるとはいえ、純色の赤色や青色や緑色がチャート(グラフ)の色づけに含まれていると両眼視野闘争が生じてしまうので、チャートの色づけも赤シアンメガネ用の配色にしておくべきだということでした。
だから、いわゆる「スペクトルカラー風の配色」や「青色から赤色に段階的に色が変わる配色」のチャートはアナグリフ立体表示には使えない、と実感させられました。つまり、フルカラーのアナグリフ用の配色にしたチャートにする必要がある、というわけです。
今回のような試行錯誤を繰り返して行けば、「フルカラー・アナグリフでエクセルのチャート(グラフ)を、自然に立体視させるためのコツ」を会得することができそうです。来年の今頃には、エクセルで立体動画を眺めることができる、ことを「当たり前田のクラッカー(古い)」にしよう、と考えています。
2010-09-13[n年前へ]
■シリアルポートからエクセルにデータを張り付けるソフトウェア
十年以上前に作ったソフト、計測器から(かつてRS-232Cと呼ばれていた)シリアルポート経由でデータを受け取りMicrosoft Excelに貼り付けて行くソフトをアップデートしてみました。ずっと昔に作ったソフトウェアですが、もしかしたら、今でも使っていたりする人もいるかもしれませんので、ファイルをここに置いておきます。名前の日付が一番新しいものが最新のファイルになります。
書き直したのは、カーソル移動のためのキー送出部分です。Excel内のVBAを用いていた箇所を、VBAのSendKeysのバグ回避を目的としてAPI使用に書き換えました。
2011-05-16[n年前へ]
■エクセルでコンター図を作るなら「条件付き書式」を使うべし!?
わかりやすく綺麗なグラフを作ろうと思うと、エクセルのグラフ配色には誰しも悩まされます。だからこそ、Excel 2010のチャートを綺麗な色で仕上げるためのアプリケーションを作ってみたり、エクセル2003のグラフをわかりやすくするためのアプリケーションを組んでみたりするわけです。
エクセルで「2次元のコンター図(密度図)」を描こうとするならば、グラフを使って配色指定に苦労するよりも、セル自体を「条件付き書式」で色づかせる方が楽であるように思います。「条件付き書式」というのは、セルの値に応じてセル配色(など)を変化させる機能です。それはたとえば、「最小値はこんな色、真ん中辺りの値はこんな色、そして最大値はこんな色」というようにして配色などを指定できる機能です。
下の図は Excel Mac2011で非定常2次元熱伝導計算をするセルを「条件付き書式」で色づけたもの(左側)とそのセルをコンター図にしてみたもの(右側)です。どちらがわかりやすいか…は言うまでもないでしょう。
こういった(左上図のような)セル配色による疑似グラフは、「条件付き書式」を使えば一瞬で作ることができます。こうしたグラフでは、横軸・縦軸はキャプション無しでも理解できるのが普通だったりしますから、グラフの横軸・縦軸描画機能は不要だったりすることも多いように思います。
二次元的に配置されたセルを直感的に操作できるのがVisiCalcで始まるスプレッドシートの特徴であるならば、こうした機能こそが未来のスプレッドシートを形作っていくような気がします。
2011-07-08[n年前へ]
■”カット(切り取り)”でないエクセルの”カット”から「統一感と便利さ」を考える
エクセルの「カット」は、「選択領域を削除する(そして、選択部にあった内容をクリップボードに一時的に格納しておく)」という動作を行いません。 つまり、エクセルの「カット」は一般的なアプリケーションとは意味が違います。 エクセル上で領域選択を行い「カット」しても、その瞬間には「選択部にあった内容をクリップボードに一時的に格納しておく」ということだけしか行われず、 引き続き「ペースト」を行った場合にのみ、元の選択領域が消え・ペースト先へと内容を移動させるという動作が行われます。だから、たとえば「カット」直後に「ペースト」を行わなかったとしたら、「カット(という名の作業を行ったはずの)」した領域は実は「カットされる=切り取られる」ことがないのです。
おそらく、エクセル使い・達人からすれば、そんな”移動”目的に特化されたカット機能の方が便利・使いやすい・メリットがあるということなのだろうと思います。 しかし、その便利さはユーザー・インターフェースの統一感、つまり「単純で数少ない基本原則を覚えさえすればどのように動くかがわかる」というメリットを失わさせてしまう両刃の剣でもあります。
「ユーザー・インターフェースの統一感」と「特定目的のアプリケーションにおける機能重視のカスタマイズ」を考える時、どんなさじ加減・バランスにしたくなるでしょうか。たとえば、エクセルの「カット」機能を題材にしてみるならば、あなたならどんな動きにしたいと考えますか?
2011-11-07[n年前へ]
■エクセルで「バスト(曲面)方程式」を描いてみよう!?
今日は、世紀の大発見「バスト(曲面)方程式」をExcelで描いてみようと思います。昨日は、Mathematicaでカラフルにカスタマイズしたバージョンを描いてみましたが、Mathematicaではやはり敷居が高いのではないでしょうか。Mathematicaをすでに持っている・インストールしている人であればともかく、そうでない人は「CDF PlayerをMathematicaっぽく使うために、まずはCDF Player をダウンロードする」という作業をしなければならないことも多いだろう、と思います。…それは少し面倒です。そこで、「いいおっぱいの日=11月08日を前にした今日、"xls"フォーマットの「バスト(曲面)方程式」シートを作ってみました。
右上の画像が、Excel 2010で描いた「バスト(曲面)方程式」です。もちろん、このバージョンもカラーフルにカスタマイズされたバージョンです。この実に立体的・魅力的な曲面を描き出すエクセルのシートはこちらに置いておきます(breastEquation.xls)。もしも、カラーマッピングを変えたいと思う場合には、
- 凡例の分割数を変える
- 値が大きな部分の凡例を”適度な”数だけ色を設定する
Wolfram Mathematica版、Microsoft Excel 版、VBA版、R版、C# with .NET版…ありとあらゆる道具を使って、深遠で魅惑的なバスト(曲面)方程式の姿が、これから描き出されていくのではないでしょうか。そして、方程式の姿を決めるパラメータ群に潜む秘密も明らかにされていくに違いないのです。
「おっぱい(曲面)方程式」の形状と色を、カスタマイズしてみた人がいたならば、一体どういう風にカスタマイズしたかを、ぜひ知りたい今日この頃だ。これは、意外なほどに深層心理が見え隠れして、「本当は怖い心理テスト」であったりするのかもしれない。
「本当は怖い”バスト(曲面)方程式”のカスタマイズ」