2006-10-03[n年前へ]
■動画で楽しむエッシャーの世界
貼り付けた動画はYoutubeの動画で楽しむエッシャーの世界。
2008-03-21[n年前へ]
■「ちりとてちん」と「地獄八景亡者の戯れ」と「自己言及パラドクス」
NHKの朝の連続ドラマ「ちりとてちん」がもうすぐ終わる。エンディングに近づきつつある「ちりとてちん」では、冥土ツアーが語られる落語「地獄八景亡者の戯れ(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」を演じる音声が、画面の後ろに流れているシーンも多い。
もともとこの話は、その時その時の事件や世相流行などをとり入れて、言わばニュース性を持たせてやる演出で伝わってきたものです。
森下伸也の「逆説思考」~自分の「頭」をどう疑うか~(光文社新書)を読んでいると、冥土ツアーが語られる落語「地獄八景亡者の戯れ(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」における、自己言及的パラドックスが挙げられていた。
このはなしの一応の原典と見てよいものは江戸時代の小咄本にありますが、各地の民話にもあり、また欧州の民話にもあるそうで、…本当の原典は従ってよく判らないというのが答えと言えましょう。
森下伸也「逆説思考」で挙げられている「地獄八景亡者の戯れ」での自己言及的パラドックス一つは、三代目桂米朝のものであ り、もう一つは桂文珍のものである。ちなみに、桂米朝のものはこんな感じの「地獄八景」である。
冥土の歓楽街に、亡くなった過去の名人の名前が豪華に並んでいる。よく見ると、そこに「桂米朝」の名前もなぜかある。
「そないな名の亡くなった落語家いてへんやろ?」
「よう見て下さい。”近日来演”って張り紙してありまっせ」
「なるほど、本人はそれも知らんと落語でもしてるんですやろな」
桂米朝 「地獄八景亡者の戯れ」
もうひとつ挙げられている桂文珍のものは、閻魔の前で特技の落語として「地獄八景亡者の戯れ」を披露し始めると、その話の中でさらに、「地獄八景亡者の戯れ」が展開されて…というM.C.エッシャー描く版画のような、「地獄八景」である。
それにしても、ドラマ「ちりとてちん」は面白い。あと、一週間で終わってしまうのが残念だけれど、本当に旨く美味しい「半年間ほどの短編ドラマ」だと思う。一見長く見えるけれど、短いショート・ショートの連作のような、実はそれが繋がっている一つの短編小説のような、そんな素敵な作りだ。
その内に、これを十八番の持ちネタとして新しい「地獄八景」を作ってくれる人が出てくることでしょう。
何ヶ月かすると、このドラマのことも忘れてしまうかもしれない。けれど、何かの折に受ける印象・する選択に、どこかで影響を与えたりしてくれたら良いな、と思う。
2008-10-23[n年前へ]
■エッシャーの世界のような「壁を小さなラジコンカー」
タカラトミーが作った壁を小気味よく走る小さな小さなラジコンカー 「エアロスパイダー」が、とても見ていて気持ちよい。床よりもよっぽど壁の方が広かったりすることはとても多い。ワンルームマンションで、壁にラジコンカーを(もちろんできれば赤く塗り、通常の三倍の速さで)自由自在に走らせ、エッシャー描く画の世界のような感覚を味わってみたくなる。
2009-12-07[n年前へ]
■NEWS今昔物語「男と女」と「車」編 (初出2004年07月00日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
数年前の古いニュースも、意外に現在のニュースと同じように新鮮に感じたりすることもあるだろう、ということで、この過去の記事連載を、(昨日から)今現在の新しいNEWSと同じ枠のTech-logsに移動しました。
(記事を書いた時の)ひとこと
先日、高速道路での車の運転に疲れてSAに入って休んでいると、おっぱいプリンなんていうのが目に付いた。「大量に余ってしまったプリンの在庫・・・・。何とかして売れないか?そんな試行錯誤から登場した」という。(売れなかったはずの)この製品は、何と「市場に出ると同時に大ヒットを遂げた」という。「男と女」のどちらがこのプリンを買い支えているのかはわからないが、在庫整理の方法を何だかとても面白く感じた。
今回は、その高速道路での新鮮な驚きをキッカケにして、「男と女」と「車」にまつわる(5年前の)ニュースを選んでみました。
理想のカップはCカップ?
大人のオモチャの販売会社Adam & Eve sex toysによる、「 男性では42%、女性では45%が理想のバストは「Cカップ」だと思っている」という調査報告が7/2に発表された。
面白いのが、「大きいバストを好む人の比率は男性の方が女性よりも高く(男性18%, 女性9%)」、その割には「小胸さん = Aカップを好む人の割合も(この差はほとんど誤差だろうが)男性の方が女性よりも高い(男性3%, 女性2%)」というところだろうか。つまり、男性の好みは「巨乳」から「微乳」まで実に幅広い、ということである。
男と女では世界の眺め方が「文字通り」違う
『男と女では世界の眺め方が「文字通り」違う証拠』と 題した発表が7/8のNewswiseに掲載された。この中で、女性は色認識に関係する遺伝子を2種類持つことができるが、「異なる遺伝子を二種持つことにより、赤やオレンジの辺りの色を詳しく知覚することができ、果実を集めたりする(ことが多かった)女性たちにとっては便利だったのかもしれない」という推測と共に、「男女は-文字通り-異なった風に世界を見ているかもしれない」という。
男と女が見ている世界の違いは…知りたいような知りたくないような…。
「美人プログラミングスタイル」と「行き当たりばったり指向プログラミング」
沖ソフトウェア株式会社のWEBページ内で、プログラムのソースを調べて「いちゃもん」をつけるという汎用メトリクスツール「いちゃもん」の作り方という記事が7/16から連載され始めた。このサイトには他にも、美人プログラミングスタイルや行き当たりばったり指向プログラミングなんていう、面白いのにとても勉強になる一粒で二度美味しい記事がある。プログラミング作業に疲れた時には、こんな楽しげなプログラミング手法で枯れそうな心を癒してみるのも良いかもしれない。
ちなみに、他の楽しげなプログラミング手法としては初等ロリータ指向(×嗜好)プログラミング(中級編)もお勧めだ。
スチュワーデスと女子アナの平均顔
ネイチャーインタフェイスの最新号に東京大学の原島博教授による スチュワーデスと女子アナウンサーの平均顔 」の写真が掲載されている。その二枚の写真を眺めると、確かにいかにも「スチュワーデス」と「女子アナウンサー」に見えるから面白い。
アウディの車がエッシャーの世界を走る
最近、アウディのCMが評判になった。その動画をぼんやり眺めていると、一見自然に見えるかもしれない。しかし、よくよく眺めてみるとこの世界はヘンだ!そう、エッシャー(M.C. Escher)が描く不思議な空間をAudiの車が縦横無尽(縦も横も上下左右もよくわからないのだが)に走り回っているのだ。
その撮影のトリックの一端は 6/8にCGNetworksに掲載されたレポートで知ることができる。それは、まさにイリュージョンだ。
2011-10-10[n年前へ]
■トリック&ユーモア展(横須賀美術館)
横須賀美術館で11月6日まで開催される『描かれた不思議 トリック&ユーモア展 エッシャー、マグリット、国芳から現代まで』 インターネット割引券はこちらから。
美術作品の中には、人を「あっ」と言わせたり、「はっ」とさせるべく作られたものがあります。 それは、「おもしろいものを作ろう」という笑いのセンス、あるいは「美術とは何か」「視覚とは何か」という 問いかけの中から生まれ、見る人の目をまどわすような仕掛けが取り入れられました。
本展では、江戸時代に描かれたあそび絵、永遠に続く迷宮を思わせるM.C.エッシャーの版画、 シュルレアリストたちが描いた不可思議な世界、幅広い展開を見せる現代美術の作例など、国内外を問わず 約80点の作品をご紹介いたします。作品を見て笑い、だまされ、その仕掛けに驚いた時、私たちはそれまで 抱いていた思い込みに気づき、ものの見方や考え方を新たにすることとなるでしょう。