2008-09-10[n年前へ]
■エルビス・プレスリーが「11人いる!?」
アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)がモチーフに使った"Elvis"を高速でパタパタ切り替える動画のようなものを以前見たことがあります。動画といっても滑らかなものではなくて、拙いパラパラマンがのような、動いているエルビスが幾重にも重なり合うようなものでした。だからこそ、その何人もの違う瞬間のエルビスが重なり会うようすが、見ていてとても楽しかったように思います。色々な表層的なイメージだけがただ重なっていくようすに、ただただ興味を惹かれた感じでした。
長い時間をかけて、アンディ・ウォーホルの"Elvis 11 times"を見ました。2m×10mくらいの大きさの"Elvis 11 times"を眺めると、エルビス・プレスリーが少なくとも11人並んでいます。「少なくとも」というのは、見る方向で違うエルビスが見えてくるので、「11人」というような風に正確に数えることは難しかったのです。
どういうことかというと、エルビスを描き出す模様がついた編み目が重なっていて、その立体構造が「見え方」に指向性を持たせているのです。背景となる銀色と模様を作る黒色とが見る方向次第で、互いに色が逆転して見えたりするのです。立体構造のために、黒色が銀色に隠蔽され見え方が変わったり、視点位置によって鏡面反射光の強度が黒色部分より銀色部分の方が弱く、黒色と銀色の見え方が反転して見えたりするのです。そのため、同じ場所でも見る方向によって違うエルビスが見えてきます。だから、大雑把に言うと「エルビスが11人いる」のですが、そこには実はもっと多くのエルビスが描かれていて、見る方向によって違う姿のエルビスたちが見えるのです。レンチキュラーレンズを貼り付けた立体写真のように、見る方向によって見える画像が違ってくるのです。
"Elvis 11 times" はどこから見るかによってその姿を変えるのです。人がどんな場所に立ってどこを見るかによって、違った姿が見えるのです。だから、単純な2次元には収まらない"Elvis 11 times"は、単純に一枚の写真に写し取ることはできないわけです。写真のシャッターを押したとして、そこに写る映像は、本物とはひどく異なる姿になってしまうわけです。そんなことがとても面白くて、"Elvis 11 times"をとても時間をかけて眺めてみたのです。
2008-09-29[n年前へ]
■虹を見る
昔、砦が築かれていたという Three Rivers Meeting Point に朝行った。すると、とても高く吹き上がる噴水が、綺麗な虹を作っている。
虹を背景に、二人でセルフポートレートを撮ろうとしているカップルがいた。多分、あのデジカメの画角では虹は写らない。だから、言い尽くされた言葉を口にする。"May I help you?"
カップルが手にしていたデジカメを手に、少し遠くから虹とカップルを写してみた。液晶ファインダーの中で、虹に囲まれていた二人は、一体どんな二人なんだろう?シャッターを押して記録された画像には、綺麗な虹と二人が写っていただろうか。写っていたら、いいのだけれど。
2009-09-14[n年前へ]
■人のいない「アメ横」を夜歩く
夜遅くまで、店が開いている街もあれば、早く閉まる町もある。8時過ぎには、駅前通りが閉まったシャッターで埋め尽くされている町もあるし、夜11時を過ぎても、人で埋め尽くされている街もある。
先日、上野と御徒町の間にあるアメ横近くで飲んだ。気づくと11時も過ぎ、間もなく次の日になろうか、という時刻だった。飲んでいたのは、地下にある店だったのだが、店を出て階段を上り外に出て驚いた。
アメ横が、まるで数時間前とはまるで別の通り、別の町、のような感じがしたからだ。そこには、不思議なほどに人がおらず、人気のない通りには、ビルから看板だけが目の前にある、…その不思議な感じがとても新鮮だった。
昼の閉まったシャッターは味気ないような気がするけれど、深夜に見る「下ろされたシャッター」は何故か魅力的だ。昼の町とは別の顔を、夜の町は見せる。それが無性に気持ち良い。
2012-06-27[n年前へ]
■iPhoneのカメラシャッターを外部から切る
iPhone のカメラシャッターを外部から切るには、有線ならイヤホン端子を、無線ならBluetoothを利用します。どちらも、音量+の操作をすると、標準カメラアプリはシャッターが切れるのを利用します。
有線なら、マイク端子とGND間を短絡すると、音量+になります。