2005-05-05[n年前へ]
■Thinkpadモーションコントロール動画
Thinkpad加速度(傾斜)センサ読み取りアプリケーション、Thinkpadを傾けてWindowを動かそう、Thinkpadで「地球転がしアプリ」と遊んでみましたが、その内容をひとまず動画にしておきます。まずは、Thinkpadを傾けてWindowを動かすアプリ(Tilt_It.mov 5.3MB)とThinkpadで「地球転がしアプリ」(ThinkMarble.mov 8.5MB)です。
2005-05-07[n年前へ]
■傾斜センサ制御版「水粒子プログラム」
せっかくなので、金子氏の「水粒子プログラム」にThinkpadモーションコントロール機能を付けてみた。Thinkpadの傾きに応じた方向の重力に従い水粒子が動くようにしてみた。つまり、Thinkpadを傾けた方向に、コロコロ…と水粒子たちが転がっていくのである。
その改造版の水粒子プログラム(Gravity_Balls.lzh 120kB)を動かしてみると、この動画(Gravity_Balls.mov 3.1MB)のようになった。…なかなか気持ちよい。けど、ハードディスク保護のためにある機能で楽しむと…揺らしまくりでハードディスクの寿命が短くなりそう…。けど、楽しい。
2005-05-17[n年前へ]
■品川から三島までの「新幹線の加速度」データ
ノートPC(Thinkpad)の加速度センサをいじりたい、と最初に思ったのは実はJR東海の「おかげ」だったりする。それは何故かといえば、…1,2年くらい前から「品川(新横浜) - 三島」の新幹線こだまの激しい揺れがどうにもこうにも耐え難く、「この激しい揺れを数値化してやるぞ!」「この揺れをグラフにしてやる!」と決意したことがキッカケだったのである…。
以前は、新幹線に乗車している時間は私にとって貴重で快適な作業時間だった。しかし、新幹線のダイヤが改正され、ほぼ同時に車両がひかりのお古が回されてきて以来、その気持ちの良い作業時間が消えてしまったのである。あまりの揺れに本も読めないし、PCの画面を見ながらの作業もできなくなってしまったのである。いや、実際ヒドイのだ…。
そして、ある時私だけが揺れを耐え難いと思っているわけでなく、私のPC(Thinkpad)もそう感じていることにも気づいた。つまり、あまりの揺れにハードディスクが保護モードに入り、ハードディスクが読み書き停止状態になってしまうのである。Thinkpadに内蔵された加速度センサが異常な揺れを検知し、ハードディスクを停止させてしまうわけである。そのため、文章書きなどもできなくなってしまっていることに気づいたのである。そんなこんなで、それまでは出張の旅に増える雑文の数もめっきり減ってしまったわけである。
そこで、この新幹線の揺れに(私と同じように)苦しんでいるThinkpadの加速度センサの値を読み取り、そのデータを片手に「JRの技術者に文句を言いたい!(心の中で)」と思ったのだった。「ちょっとヒドすぎない?」と(技術者っぽく)データ片手に文句を言ってみたかったのである(やっぱり心の中だけで)。
というわけで、新幹線のまずは加速度センサ値を計測してみました。出張帰りの「品川駅から三島駅まで」の10ms間隔加速度データです。列車は下りのこだま585号の8号車。通路側のシート上にPCを置いて、ひたすらデータをとってみました。さらなる解析(これらのデータのさらに微分値とか)は、また後ほど、です。
■品川から三島までの揺れデータ
というわけで、下りのこだま585号 8号車 通路側のシート上の「品川駅から三島駅まで」の揺れデータ(10ms間隔)です。加速度センサの傾斜出力値を微分しXY成分を2乗平方根をとったものを示しています。時刻表を見ると、「0分後 品川 → 11分後 新横浜 → 29分後 小田原 → 43分後 熱海 → 51分後 三島着」という感じです。もちろん、セットアップに若干の時間が掛かっていますので、その補正を行うと、大雑把に
-4分後 品川9分後 新横浜27分後 小田原39分後 熱海47分後 三島着という感じになると思います。よく眺めれば、停車時間(25-30分の間の「小田原での長い停車時間」とか)も見えてきますので、もう少し正確に走行場所に繋げることも簡単そうです。あぁ、携帯電話でGPS追尾をしておけばよかったですね。1分1回追尾なら、パケット代金もたいしたことないでしょうから。
ちなみに、縦軸の値で15を超える辺りだと、PCのハードディスク保護回路が働いて、ハードディスクが停止する感じです。
2005-05-19[n年前へ]
■品川から三島までの振動データの「時間 v.s. 周波数解析」
せっかくなので、下りのこだま585号 8号車 通路側のシート上の「品川駅から三島駅まで」の揺れデータ(10ms間隔)の時間 v.s. 周波数解析も短時間フーリエ周波数解析(高速フーリエ変換とは別物ですね)で行ってみました。横軸が時間軸で品から三島までを示していて、縦軸が周波数軸で振動の周波数を示しています。
左(or 上)のチャートで、時間軸(横軸)25分過ぎに現れる高周波数を多く含む振動は小田原で停車中に「ひかり」か「のぞみ」が通過した際の振動でしょうか? 確認しやすいように、短時間フーリエ変換ウィンドーサイズを小さくしたものを右(or 下)に示してみます。
また、40分過ぎの激しい振動は熱海を出て箱根トンネルを通過中のものですね。…と、こんなことを調べても新幹線の振動が直ってくれるわけではないんですよね…。もうちょっと、快適にしてくれたら…良いなぁ。せめて、ハードディスク保護回路が働いたり、テーブルの上のコーヒーが倒れないくらいだったら良いなぁ。