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2008-04-20[n年前へ]

化粧品の科学 

 尾澤達也「化粧品の科学」から、「皮膚の老化」と「落ちない口紅のメカニズム」メモ。

 「落ちない口紅のメカニズム」は、シリコーンオイル系の揮発性ライトオイルと(色材の凝集を防ぐための超微粒子シリカ粒子の)スパーミクロン粒子と(色材を包み光沢を与えつつ、口紅に密着させるための)クリアポリマーを使ったパーフェクトルージュの例。

  • 口紅を唇につける
  • ライトオイルが揮発
  • 口紅成分中のオイルとワックスが色材に吸着
  • スーパーミクロン粒子とクリアポリマーが色材をコーティングしカプセル化する
  • コーティングカプセルが唇上に密着し、他のものには色が移らなくなる

皮膚の老化落ちない口紅のメカニズム






2009-03-18[n年前へ]

「エスボード」の車輪構成メカニズム 

 スケートボードの進化版「エスボード」 に乗ってみた。エスボードは前後に1輪づつ車輪がついただけのスケートボードである。前後が容易にねじれるようになっているので、前後それぞれ違う角度にひねることができるようになっている。




 実際に乗ってみると、安定して進んだり・あるいは曲がったりするために、体をどう動かしてよいかわからず、ほんの一瞬しか乗ることができなかった。エスボード(ジェイボード)をすいすい自由自在に操っているこどもたちもよく見かけるが、あれは、こどもだからできるワザで、大人には少し練習が必要なようだ。とはいえ、スノーボードなどに乗りなれている人なら、意外に自由自在に乗りこなすことができそうにも見える。

 (下の貼り付けた動画のように)エスボードをひっくり返してみると、前後に1輪づつ付いている車輪の取り付け方に興味を惹かれた。単なる台車なのだけれど、その取り付け台座が後ろ側に向かって傾いているのである。この傾きがエスボードの操作性を容易にかつ安定にするために、重要であるのだろう。

 そのエスボードの力学を計算してみるために、まずは、走るエスボードがどのように操作されているかを撮影してみた。それが、下の動画である。本来なら、自分自身で乗る感覚とともに計算をするのが良いのだろうが、残念ながらそういうわけにはいきそうにない。見ているだけなら、簡単に乗りこなせそうに見えるのだが・・・。





2011-03-16[n年前へ]

「地震の発生メカニズム」という典型的な"ディスコミュニケーション" 

 テレビを見ていると「けれど、地震の発生メカニズムが違いますから…」という言葉を聞くことが多いように思います。多くの場合、そんなフレーズを聞くことができるのは「○×の地震と△□の地震は関係があるか」といった質問に対して発せられることが多いように思います。その受け答えは、少なくとも上に書いたような言葉だけであれば「全く受け答えになっていない」ような気もしますが、とりあえず、こんな「地震の発生メカニズム」という言葉を語る人たちの言葉を聞く時、その言葉を口にする人たちを、実は二種類に分けることができるような気がします。

 まず片方の人たちは、「逆断層」「正断層」とか「横ずれ」「縦ずれ」とかいった言葉を念頭において、それらの言葉を話します。あるいはまた、「プレート境界」と「プレート内部」といった地震の発生箇所を区別しつつ、その発生過程を考えます。

 けれど、それらの言葉を「その人たちとは違う人」に向かって話すと、それらの言葉は”伝わらない””的確でない”言葉になります。なぜなら、もう片方の人たちは、「プレートが変形したり歪んだりすることで起きる地震」と「火山の近くで地面にかかる圧力が変化することで起きる地震」くらいの違い、としてそれらの言葉を聞くからです。

 「地震の発生メカニズムが違いますから…」という言葉を聞いて、「なるほど(比較的大きな)地殻が変形したり歪んだりすることで起きる地震ではないのか」と伝わってしまうと、実はそれは間違っている、ということも多々あるような気がします。

 だから、もしかしたら、「まぁ、なんちゅーか、どちらも、地殻にストレスがかかって起きる地震なんやけどね(森毅風)」くらいの大雑破な言葉の方が実は正確だったりするかもしれない、と思ったりします。

 「○×の地震と△□の地震は関係があるか」という質問をされた時、「地震の発生メカニズムが違いますから…」という答えるよりは「まだ、わからん」というのが意外によっぽど正確なような気もします。



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