hirax.net::Keywords::「他人」のブログ



2004-01-07[n年前へ]

『史上最強科学のムダ知識』@ bk1 

bk1 オンライン書店bk1で、こんな特設ページができています。「できています」と他人事のように書いていますが、著者コメントもあったりするわけで、完全に知らなかったわけではありませんが。
 しかししかし、特設ページだなんて、本当になんとも実にありがたいことです。色モノサイト扱いされることも多いのに、有害サイト扱いされることも多いのに、「今日の必ずトクする一言」と一緒に並べて頂けるなんて…、うー、ありがたくて涙が…。


2004-01-26[n年前へ]

誰の中にだって佐吉はいるんだから 

 マツモトさんの「強い人」とか「弱い人」とかを読みながら、こんな文章を思い出す。

(自殺した山田花子の)親父さんと話している最中、突然「藤吉-佐吉問題」というものが浮かび上がってきた。藤吉も佐吉も根本敬マンガの根本的キャラクターで、この世界は、小心で善人でいつも他人からいじめられる「藤吉」と、強烈なアッパー系でいつも自分のエゴに他人を巻き込みいい思いをする「佐吉」によって成り立っている。「どうも由美(山田花子)は藤吉は自分であると同時に、根本さんも藤吉である、と思いこんでいたフシがあるんですよ」
 この話を根本敬にすると、「はーん、すると俺の中に吉田佐吉が見えて来ちゃって失望したと…。だけどね、山田花子の中にだって佐吉はいるんだから」という答えだった。

 「消えたマンガ家」 大泉実成

2004-02-12[n年前へ]

他の人が見た世界 

詩人は、世界をつくる。私が見たこともない世界を。私がものすごくよく知っている世界を。その両方を併せもつ世界を。いつだって私は、そのことに、驚嘆してしまう 川上弘美
 「われわれは他人とまったく同じものを見ることができない、残念だが(by お笑いパソコン日誌)」 だから、自分が眺める世界や景色が他の視点からどんな風に見えているのかを眺めてみたい、と思う。そんな世界を知りたい、と思う。そして、自分が眺める世界をさらに深くしてくれる視点を見かけると、それを自分のものにしたくなる。

2004-03-22[n年前へ]

「ポジティブな自分」と「ネガティブな自分」 

 補集合の補集合から連想し、「「社会学」の科学哲学」を読んでみた。

 初めに、社会像の提示の仕方には、その論理形式に応じて二種類の方法論があることを確認しておこう。
 まず、「社会とは・・・なものではない」という否定的表現による社会像の提示がある。つまり、明らかに現代社会的で「ない」社会を見つけることにより、現代社会をその「補集合」として言い表す、と言う方法である。
 つまり「補集合」の「補集合」として−研究対象の社会像を浮かび上がらせるのである。
 しかし、それは結局「否定の否定」という操作を行っている以上(このネガティブな提示は)トートロジー(同語反覆)であり、いったい「何が」現代社会的か、という疑問には答えるが、「何故」現代社会がそのような姿になっているのか、という疑問には答えない。
 そこで次に求められるのは「社会とは・・・なものである」、という肯定的提示を行う「ポジティブな提示」であろう。しかし、それはネガティブな提示とは違い、一筋縄ではいかない。
 つまり、社会とは「・・・なもの」として認識可能なものなのであろうか?社会は、ひょっとするとカント曰くの「物自体」や、ヴィトゲンシュタイン曰くの「語り得ぬもの」なのかもしれないのである。
 「何かである自分」がポジティブな提示による自分なら、「何かでない自分」はネガティブな提示による自分なのだろうか。そして、それが「何かになれる自分」や「何かになれない自分」などという提示なら、提示方法だけでなく内容的にもそのポジティブさだったりネガティブさはさらに増すに違いない【何かになれないおれカネゴン】。

 そんな自分に少し迷ってしまうなら、いっそ「自分」を「他人でないもの」とネガティブな提示で表してしまうのも良いのだろう。そして、トートロジーの迷路の中で、果たして自分や他人が「語り得るもの」かどうか、右往左往しつつ迷ってみるのも一興だろうか。

 と、一瞬迷いつつも、そんな自分は一言で「バカ」とカントもヴィトゲンシュタインも言い表してしまうに違いない、と何故だかポジティブに思い至る【たった二文字でおれカネゴン】。

2004-03-23[n年前へ]

文体でトリビュート 

 なんだか気づくと、どこぞの文体にはまってしまっていたらしい。これではまるでブランド商品のバッタもん。他人の文体で「自分と他人はどう違う?」じゃぁ、本末転倒七転八倒でしかないだろう。が、そんな文体模倣でトリビュートをした人は他にもたくさんいるようで、眺めてみるといろんなバッタカネゴンが闊歩していて、これはなかなか面白い。あっちで、こっちで、あっあの人も。



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