2003-04-23[n年前へ]
■某小説を読み通すのだ
寝る前のほんの一瞬に、はてなの近藤さん宅から借りてきた某小説を読み始めた。うむむ、これは…私小説なのか何なのか…。あぁ、あまりに生々しすぎるような…。読みたいような、読みたくないような…。
というわけで、そんなこんなで時間がとれない今日この頃。
2003-04-25[n年前へ]
■地球物理って…。
「判明! あの「NOVAうさぎ」の声の主…」でビックリの「NOVAうさぎ」を作曲する人もいれば、はてなを作る人もいれば…、私小説を出版する教授もいれば…。
あぁ、働けど働けどじっと手を見てしまう今日なのである。
2003-05-07[n年前へ]
■ぼくらの一日は風景を描く
はてなダイアリー・デ・モザイク
人間の想像力は貧しくもあり豊かでもあると思う。例えば、びっしりと文字が詰まっている小説を読んでみても今ひとつ実感がわかないこともあるし、ほんの少しの文字だけの日記を読んだだけでわくわくすることもある。そんな風に、文字だけで色んなことを想像できたりもするし、文字だけでは今ひとつ判らないことだって多かったりする。もちろん、その逆のことだってたくさんある。
そういえば、WEBの世界でよく見かけるアンテナ・ページ(=WEBページが更新されているかどうか調べるページ)はたいていが文字だけで書かれているものがほとんどのような気がする。それらのアンテナは更新された内容を文字で表示してくれて、ぼくらはそのアンテナが表示する文字を読んで更新されたページを読みに行くわけだ。いわば、電車の中に吊られている中吊り広告を読んで週刊誌の発売を知って、そして週刊誌を買いに行くようなものだ。
だけど、電車の中の中吊り広告の場合はシンプルな文字だけじゃなくて、もっともっとカラフルで強烈に目に入ってくるものがほとんどだ。人間の想像力は豊かでもあるけれどやっぱり貧しくもあるから、単なる文字の羅列ではなくてもっと色とりどりに目に入ってくるような広告がほとんどだ。WEBの世界のアンテナにだってそんなカラフルなアンテナがあっても良いに違いない。
そう思って、こんなアンテナを作ってみた。「はてなダイアリー」というウェブ日記サービス上で書かれている日記達の更新情報をカラフルなWEBページのサムネイル画像で表示する「はてな・デ・モザイク」というサムネイル・アンテナだ。「はてなダイアリー」の中から600ページほどを更新順に小さなWEBページ画像で並べて表示する、そんなアンテナだ。
とりあえず、こんな風にサムネイルで表示すると、色んなページが鮮やかに目に入ってくるに違いないと思う。例えば、1日一枚づつ花の写真を飾っているページとか、1日一枚アイドルの写真を飾っているページとか、とにかくよりどりみどりのページが目に入ってくるはずだ。そして、これはもちろんアンテナだから、誰かが日記を書けこめば、そのページは小さくだけど上の方に浮かび上がってきて表示され、あなたの目にとまることになる。カラフルなサムネイル・画像群が作る「はてな・デ・モザイク」の世界は、はてな日記を上から眺めているようなもので、そんな世界を眺めていると近くでは見えなかった色んなものがきっと見えてくる。上空の世界を飛んで下の世界を眺めてみれば、きっとこれまで近くからそんなページ達を見ていたのとは違う感覚に襲われるに違いない。それぞれ小さく見える色とりどりのページ、それぞれ誰かが書いてる何処かであった1日の日記を読めば、これまでとは違う感覚を少し感じたりするに違いない。
例えば、600人が書いている600種類の日記と言えばすごく数が多いような気もするけれど、上から眺めてみればそれはそれはとても小さく密集した狭い世界のような気もするだろう。はてなダイアリの上空の世界を飛んでみれば、きっと何処かで手を振っている人もいるし、きっと近くにだってよく似た人もいるに違いない。
そういえば、以前ネットワーク上にたくさん散らばっている「笑顔」を集めて、一枚の風景を描いてみたことがあった。屈託のない笑顔もあれば、泣き顔もあるだろうし、こわばっているようなそんな笑顔だってあるだろう、そんな笑顔を集めて一枚の「絵」を作ってみたことがあった。そんなことを思い出しながら、今日は下の写真のような「一枚の風景」を作ってみた。この写真の本物は実はとても大きいから、ここに貼り付けた写真では細かいところはよく判らないかもしれないだろうし、きっと「何か変な三日月の人形かな?」と思うくらいのものだろう。
だけど、この写真を拡大してみれば実はモザイク画であることが判る。よく眺めてみれば、色んな人達が書いているはてなダイアリのWEBページを集めて作ったモザイク画であることが判る。昨日から今日にかけて「何百人もの色んな人達が書いたその一日の出来事」で作られた一枚の景色であることが判るに違いない。つまるところ、この写真は数百人の人達のとある一日の記録を集めて作った一枚の風景だ。
何処かの誰かが一日の出来事をWEBページに書いてみる。笑顔もあれば、泣き顔もあるし、何にもない一日だったかもしれないし、あるいは呆然とするような一日だったかもしれない。そんなWEBページをちょっと遠くから眺めると、色んな風景が見えてくる。ぼくらのの想像力は貧しくもあり豊かでもあるけれど、きっと何かが見えてくる。ぼくらの一日の記録はきっと何かの風景を描いているに違いない。
2003-10-20[n年前へ]
■昼間点いてる電灯の下
昼休みに自転車を組み立てて、箱根の山の中へ入っていく。いつもは行かない細い山道へハンドルを向けてみる。すると、山の中に神社への入り口が口を開けている。昼間なのに点いている電灯の下に立つと太陽の光と電灯の光が合わさって不思議な空間。京極夏彦の書く小説の中に迷い込んだよう。
2003-11-23[n年前へ]
■小説家はメーカなのだから… 森博嗣
先日、森博嗣の本を担当した編集者の方と会う機会があった。その時に、とてもショックを受けた台詞が「小説家はメーカなのだから、期限を守らなくてどうする」という森博嗣が語ったという言葉である。森博嗣は必ず締め切り前に原稿を送ってくるという話だったが、「製品の発売日を守らないメーカがいますか?小説家だってある種小説のメーカーなのだから、発売日、原稿の締め切りは守るべきです」という台詞に少し感銘を受けたりしてみたりしたのである。
もちろん、それだけでなくて「うー耳が痛いー」と唸りたかったり、「製品の発売日を守らない(年単位で)メーカーはたくさんいるぞー」と小さな声で呟いてみたかったりもする、今日この頃なのである。