2000-09-09[n年前へ]
■帰ってきた「電子ブロック」
動け僕らのスーパーマシン
某サイトの中枢である某秘密研究室の撮影写真が下の写真である。日夜、色んな道具で遊んだり、無意味な?実験・解析・考察している某サイトの中枢がこの部屋である。といっても、実際にはこの部屋にはそんなに入っていないらしい(だからそれほどちらかっていない)のであるが、それはこの際関係ない。とりあえず、この写真を見ると、部屋の片隅にとある科学おもちゃが積み重なっていることがわかるだろう。もちろん、判る人ならすぐ判るはずの「学研の電子ブロック」が積み重なっているのである。
前回、電子ブロックで遊んだ
の時には、Ex-60とEx-100しか持っていなかったのだが、文字通り「人間的に大きなオーパ氏」にEx-150を頂くことができたおかげで、今では三機種が私の部屋に鎮座しているのである。 知らない人のために電子ブロックの説明をしておくと、電子ブロックというのは学研が出していた科学おもちゃで、電子回路を簡単に作って遊べるものである。今で言うところのブレッドボード上で電子回路を組み立てるようなもので、電子部品が入ったブロックを差し込んでいくことで、電子回路を組み立てて遊ぶことができるのである。子供の頃の「電子ブロック」は私にとってまさにスーパーマシンだった。そして、デザインはスケルトンが基本という古さを感じさせないものだった。下の写真を見れば、電子ブロックの感じが大体つかめることと思う。
電子ブロックについて詳しく知りたい方には、
- 電子ブロック ( http://www.denshiblock.co.jp/)
そこで、作成されていたのが「バーチャル電子ブロック」である。先のWEB上から説明文を引用すると、
「バーチャル電子ブロック」は教育玩具として人気を博した「電子ブロック」の復刻版という位置づけで、パソコン上でマウスを操作してブロックを配置して電子回路を作成し、その働きをシミュレーションできるソフトウェアですというものだ。ソフトウェアの力で「電子ブロック」が蘇るのである。しかも、別売りの外部インターフェースをPCに接続すれば、往年のブロックの形状をした外部機器を制御できるというのである。
この「バーチャル電子ブロック」プロジェクトがアナウンスされてから、ずいぶんと長い時間が経った。その間、来る日も来る日も「バーチャル電子ブロック」のことを考えていたのである。未だかなぁ、早く出ないかなぁ、と毎日考えていたのだ(部分的に誇張有り)。
それが、昨日ようやく(お試し版)という形でダウンロードして、実際にいじれるようになった。そこで、
- 「バーチャル電子ブロック」発売のお知らせ( http://www.denshiblock.co.jp/vdb/index.htm )
このお試し版は付属の「スイッチング回路」で使ってる部品のみを使うことができる。トランジスタ一種、LED、抵抗三種、ブザー二種、プッシュスイッチと若干の配線である。それ以外は、使うことはできないようになっている。そこで、使える部品だけで遊んでいたのだが、じきにすぐ飽きてしまった。まぁ、動作確認のための「お試し版」だからこんなものなのなのだろうなぁ、とりあえず発売されたら直ぐに買うことにするかなぁ、と思いながらビールを飲んでウトウトと昼寝をし始めてしまった。すると、私は面白い夢を見始めた。
夢の中では、コビトさんがいっぱい登場して、何やらセッセとブロックを運んでくる。そして、カチリカチリとお試し版の回路の中にブロックをはめていくのである。あれあれ、あのブロックはさっきまでは使えなかったのになぁ、と思っているのにコビトさん達は無関係に運んでいくのである。
というわけで、コビトさん達は試しにさっきの付属の回路にボリュームと電流計を取り付けたようである。
夢の中で私がいじってみると、ボリュームをいじるとLEDの明るさもリアルタイムで変わるし、ボリュームの抵抗次第で、スイッチング回路もちゃんと動く、そしてその上電流計もちゃんと動く。いやぁ、楽しいものである。こりゃ、実際の製品が出たら即「買い」である。
また、NE555や74-164といったICも夢の中では登場していたのだが、コビトさんにはこれらのICはちょっと大きすぎて運べなかったらしい。あるいは、この狭い領域の中では大きな部品をうまく使えなかったのかもしれない。とにかく、途中でコビトさんは投げ出してしまった。
さて、この「バーチャル電子ブロック」は私のように「電子ブロックを懐かしく感じる世代」に受けることだろう。それだけでなくて、もしかしたら今の子供達(の一部)にも受けるかもしれない。その時に、「こういうおもちゃが出てくるまでの歴史」をその子供達にぜひ知って欲しいなぁ、と私は思うのである。そうしないと、現在、できているものをあるのがただ当たり前のように思ってしまうのではないか、と思う。
そして、逆に「昔のものから今あるものへの流れ」を知ることで、「今あるものから明日あるものへの流れ」を作ることができるようになるんじゃないのかなぁ、とおぼろげながら思ってみたりするのである。
2005-01-15[n年前へ]
■コクヨ「復刻版キャンパスノート」
コクヨ「復刻版キャンパスノート」初代(1975年発売)、2代目(1983年発売)、3代目(1991年発売)までの「キャンパスノート」の懐かしいデザイン3柄を復刻し、現行の4代目(2000年発売)の特別メタリックカラー・アレンジをセットにした4冊パックし、546円で販売。サイズはB5で、普通横罫(7㎜)と中横罫(6mm)の2種類。
…この表紙デザインのノートPC(用化粧板)が欲しいかも。あるいは、ジャポニカ学習帳のものも欲しいかも。
2009-12-16[n年前へ]
■NEWS今昔物語 「過去と未来と成長」編 (初出2005年1月27日分)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
この後、自分なりに「16才の頃、知っておきたかったこと」をまとめたPowerPoint資料を作ってみました。いつものように、今回の記事の中には、一見おかしなネタもあるかと思います。けれど、それらはいずれも過去から未来へ繋がっていることがらです。
25年前に、"We are the world."を映した「10人だけの閉会式」があったということに、マイケル・ジャクソンが亡くなった今、もう一度思いを馳せてみる今日この頃です。
さて、「過去と未来と成長」という言葉を眺めるとき、私はshiroさんが訳された文章、そして、その時に書かれた言葉をいつも連想し、前を向こうと思い直したいと思います。素晴らしい文章というものを掌の上で結晶にしたら、きっとこういうものなのだろう、と思います。
16才の頃、同じ高校一年生として同じ高校へ通っていた、つまりは同窓生のShiroさんなどを見ると、「自分は二十年の間に何もできなかったなぁ」とつくづく思う。
人生の到達点はそれまでの積分なんだから、同じアドバイスがどの時点でも有効なはずだ。 やりたいことはたくさんある。それなら、絶対後悔しないから、貪欲に、遠慮せずにやればいい
(記事を書いた時の)ひとこと
以前の記事、「恋人から夫婦への3.3cm」に対して、「夫婦の距離は3cm≒一寸」かもという面白い指摘を受けました。ためしに辞書をひいてみると、「一寸 = 最高級とは言いかねるが、とるに足りないものではない、相当のもの」とあります。実は、この話は奥が深かったりのするかもしれないですね。
「1985年から見た20年後の未来」
20年前の1985年、未来技術をテーマに「つくば科学万国博覧会」が開催された。その「二十年前に展示された未来科学技術」の舞台裏(例えば、2000インチ!の超巨大ディスプレイ「ジャンボトロン」で"We are the world."を映した「10人だけの閉会式」の話など)を解説した「つくば科学万博クロニクル」という本が先月出版された。科学技術が好きで、つくば万博に遊びに行ったなんて人は読んでみるときっと面白いと思う。
1985年と言えば、その年に出版された対談集「科学技術を考える」という本がある。その冒頭には、「万博会場では"世界"が科学の力で結ばれている。しかし、それで異民族・文化間の問題は何一つ解決していない」とある。そして、その「新技術は生まれてから一般化するまでに20年かかる」と当時東大理学部の助手だった東大の坂村健は言っている。1985年から20年後の未来、私たちがいる2005年の世界はどんな未来になったのだろうか。
「日本人男性が抱える重大な問題」
「タートルネックから顔の上半分だけを出した男性の写真」といえば…、包茎手術で有名な某クリニックの有名な広告である。男性でこの広告を見たことのない人はいないことだろう。そのクリニックの広告によれば「男が100人いたら65人は包茎です。そのうち70%、45人の男性は結局治療を行っています」というからさぞかし顧客が多い…のだろう。
そこで、情報を調べ始めると「表皮における種々の問題(別名:包茎問題)」を論じたページでは、「日本人男性の50%は大いなる問題を抱えている」と書きつつ、田縣神社の豊年祭りを例に挙げ、実際には「覆われていないペ○スが好まれていることは明白だ」と語る。この言葉を心強く感じる人も多いかもしれない。
ちなみに、グラフでデータを示されるとモノがモノでも注目してしまうのが技術者には、「ペ○ス増長薬」を服用したり、「ペ○ス増長運動」を行ってみて、比較実験の結果をグラフで示した「ペ○ス増長薬は有効か?」というページも楽しめるかも…。何を得るにも影の努力が必要なんだなぁ…。
「復刻版キャンパスノート」
20年前、16才の私は高校の教室でコクヨのキャンパスノートを机に広げ授業を受けていた。そのコクヨの歴代「キャンパスノート(初代='75年・2代目='83年・3代目='91年・現行='00年)」を4冊セットにした「復刻版キャンパスノート」が誕生30年を記念して2月1日から発売される。学校で勉強していた頃を懐かしく思い出す程度に年をとった人ならば、「買ってみようかな」なんて気持ちになってしまうニュースだと思う。
小学校の低学年の頃にはキャンパスノートや大学ノートを使い、今ではそれがノートPCになった。どんなノートに変わっても、結局落書きばかりしている、という(私みたいな)人も多いかもしれない…けれど。
「16才の頃、知っておきたかったこと」
16才の高校生の頃と言えば、(Lisp著書で有名な)Paul Grahamが、16才の高校生たちに向けて書いた「風上を目指せ。きみと同じ能力を持つ誰かができることなら、きみにもできる(=怠けたことで-できなかった-ということを-才能-のせいにするな)。そして自分の能力を過小評価しちゃいけない。好奇心があれば努力が楽しい遊びになる」という内容の(先月公開された)文章が、川合史郎氏の手により日本語訳され評判を呼んでいる。
現役の高校生たちはさておき、年をとってもまだ自分が大人になりきっていないと感じている(少しは年を経た)人たちはぜひ読んでみると面白いと思う。「年をとる前に、知っておきたかった…」と感じたり、あるいは「今でもまだ遅くはない」と思ったりするかも。