hirax.net::Keywords::「星空」のブログ



2007-06-05[n年前へ]

Mobile Planetarium(モバイル・プラネタリウム) 

 携帯電話から星空を眺めることができる「プラネタリウム」ページがMobile Planetarium です(PCからアクセスすることもできます)。Mobile Planetarium の少し変わった特徴は、「星空を眺める場所」を指定できるところです。といっても、東経や北緯といった「場所」のことではありません。もちろん、よくあるプラネタリウムソフトがそういった指定をすることができるように、Mobile Planetarium でも東経や北緯といった場所の指定をすることはできます。けれど、それだけではありません。「星空を眺める場所」が「スモッグに覆われた大都会」なのか「空気が綺麗な田舎の町」なのか、「冷たい空気が肌を指すような高い山の上」なのか、それとも真空中をただ突き進む宇宙船の中から…といった指定ができるのです。

 都会の夜景はスモッグに覆われ、その中を進む列車の中からは、星空を見ることはできません。けれど、走る列車の屋根の上、はるか頭上に広がっているはずの星空を、携帯電話の画面を通して眺めてみたら、どんな気持ちになるでしょうか。プルダウンメニューから、あなたがいる場所を「高山の頂上」に変えれば、都会の列車が瞬時に高山の上を走る銀河鉄道に変わり、頭上に広がっているはずの星空が携帯電話の画面に浮かび上がってくるのです。

 もちろん、目に見える星の名前や、それらが形作る星座を知る・カンニングするために使っても良いでしょう。けれど、通勤列車の混雑の中や、小さな部屋の片隅で、携帯電話越しに見えない星空を眺めてみることができるのが、Mobile Planetarium の一番の特徴です。見えない星空をケータイの画面に浮かび上がらせるのが、なによりの特徴です。

 今は、携帯電話の画面越しに小説を読み、その液晶画面を通して世界を感じる人も多い時代です。そんな道具を介して、見えないものを眺めることができたなら、どうなるだう?その道具を使って、自分を取り囲む世界の姿を、変えることがもしもできたらなら、どうなるだろう?…と思いながら、作ってみたのがこんな道具"Mobile Planetarium"です。

2007-06-07[n年前へ]

モバイル・プラネタリウム PC版 

 携帯電話で眺める星空"Monile Planetarium"を、PC用WEBページとして作り直しました。もとのケータイ版Mobile Planetarium自体もPCから眺めることができますが、せっかくのPC版、もう少し大きな画面表示を行うようにしておきました。

 Mobile Planetarium(for PC)はノートPCの液晶や小さなCRTの画面越しに、見えない星空を眺めてみるためのWEBページです。180ピクセル x 180ピクセルの、あなただけの、小さな小さな天文台です。真上に見える星空、あるいは、星がほんの少ししか見えない空の下で、好きな時間・好きな場所へと移動して、星を眺めてみることができるのが、モバイル・プラネタリウム PC版です。あなたのいる場所を、地球上のさまざまな場所に変え、あなたのいる街を空気の綺麗な高原に変え、あるいは、空気の汚れた大都会に変え、そこから星や星座を眺めることができるWEBページです。

2008-07-07[n年前へ]

「25年前に宇宙人へ送信した画像添付メール」の原画 

 今日は7月7日、七夕の日だ。そういえば、一月と少し前に、「25年前に電波送信した宇宙人へのメッセージ画像の原画が見つかった」というニュースを読んだ。6年前、「七夕の夜に願うこと」で書いた 「スタンフォードの46mのパラボラ・アンテナからアルタイルに向けて送り出された、13枚の画像添付メール」の原画だ。

 地球からアルタイルまでの距離は約16光年。メッセージを乗せた電波信号は99年に到着している。知的生命体が住む惑星が存在し、すぐに返事を送ったとすると、2015年に地球へ届くことになる。

 この原画だったか、あるいは、そのためのラフスケッチだったか、そんな画像を見たことがある。「少年ジャンプの企画中で、電波に載せて宇宙人へメッセージを送信してみるんだ」と、父が描いたラクガキを見せながら、父は愉快げな顔で話をしてくれたように思う。

 宇宙人から返事がくる可能性はほとんどない。
「でも、それでいい」
 宇宙人へのメッセージは、生物の進化を示す画像群は、なぜかエタノールの分子式で終わる。ビールか何かを飲みながらそんな「低解像度のエタノールの分子式」について語る送信者の話を聞いていた覚えがある。
 西暦2000年に送られた、アルタイルへの電波メールが宇宙空間をこの瞬間も秒速30万kmで伝播し続けている途中かもしれないと夢想してみるのも、とてつもなく楽しいことだと思う。

 これから続く夏の空を眺めつつ、ビールでも飲みながら、天の川とベガとアルタイルのことや、酔っぱらい二人が送ったそんなメールのことを思い浮かべてみるのも、きっと気持ちが良いと思う。星空が綺麗な高原で、あるいは、星も見えないビル屋上のビアガーデンで。

2014-01-02[n年前へ]

昼間の星空を映し出す「幻想カメラ」を作ってみよう!? 

 昼間、目にすることはできないけれど、空には星が浮かんでいます。そんな私たちの頭上に拡がっている昼の星空を映し出すことができる「幻想カメラ」が欲しくなり、iPadでプラネタリウムソフト Sterallium で眺めた画像と標準カメラで撮影した画像を合成して、それ風の「撮影画像」を作ってみました。

 そして、星空だけでなくて昼の空に流れる天の川も眺めてみたくなり、けれどStellarium for iOS では天の川を表示する方法がわからなかったので、Stellarium OS X版でキューブマッピング用画像を出力するスクリプトを作り、少し前に作ってみた iOS VR アプリに流し込んでみました。あとは、カメラ画像とプラネタリウム画像を気持ち良く合成すれば、昼間の星空を映し出す「幻想カメラ」を作ることができるかもしれません…。見ることができる風景とは全然別の映像を写し取るカメラが、ひとつふたつ欲しい今日この頃です。

昼間の星空を映し出す「幻想カメラ」を作ってみよう!?昼間の星空を映し出す「幻想カメラ」を作ってみよう!?昼間の星空を映し出す「幻想カメラ」を作ってみよう!?






2018-11-16[n年前へ]

「本当なら見えるはずの星空」を景色に重ねて映すカメラを作る! 

 「本当なら見えるはずの星空」を景色に重ねて映すカメラを作る!を、「ソフトウェアデザイン 2018年12月号」に書きました。台風が直撃中の韓国大邱で、つまりは「とても天気が悪い夜空を見ながら」、文章とコードを書いてみたものです。個人的には、(この回で)7回目となる記事群中で一番「自分の好み」です。

 宇宙(と書いて”そら”と読む)に浮かぶ地球から見ることができる銀河天体が好きで、自分が住む街から、そんな宇宙を眺めたい…と思ったりしたことがある人向けのAR( Augmented Reality)製作記事です。たとえば、夜更け、あるいは、葉の散ってしまった晩秋の木々を見ながら、そんな夜に似合った星空を眺めたい…と思ったことがある人のために作った記事になります。…なぜか途中、レイ・ブラッドベリ意識の文章になってしまいました。

「本当なら見えるはずの星空」を景色に重ねて映すカメラを作る!「本当なら見えるはずの星空」を景色に重ねて映すカメラを作る!「本当なら見えるはずの星空」を景色に重ねて映すカメラを作る!








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