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2013-03-17[n年前へ]

「モザイクで隠された読めない文字」を復元・解読する方法 

  「モザイクで隠された読めない文字」を復元・解読する方法を書きました。

 全く読むことができなさそうであっても、文脈や文字情報を組み合わせていくと、「可能性が高そうな組み合わせ・内容」が浮かび上がってきたりするのです。

 ちなみに、腕(何の腕?)に自信のある方は(今回の記事で使った)下記のモザイクが掛かった「暗号」解読を、記事を読む前に挑戦してみると面白いかもしれません(ヒント:この暗号は「場所」に関するメッセージです)。

「モザイクで隠された読めない文字」を復元・解読する方法






2013-04-19[n年前へ]

読者への挑戦状!この「暗号」を解き、名探偵になってみろ!? 

 アスキーPC編集部から、連載記事の最終回で使うための「暗号」が送られてきました。送られてきたのはこのPNG画像ファイル(送られてきたファイルそのもの)で、およそ下に貼り付けたような画像です。ガチで暗号解きに挑戦して、その過程・結果を記事にする、というわけです。

 「暗号」解きに挑戦した結果は、1回目の推定(解読)候補には編集部から「ブブー違います!」という返事が返り、2回目の推定候補でようやく「大正解!」となりました。

 1回目の推定が正解に至らなかった原因は、「(こういう候補群は)ありえない」と想像される狭い範囲で解探索を行ってしまったからです。ありがちな話ですが、作業を楽にしたいという意識が働き、「ダメとわかってるはずなのに」「目先の楽をしたいがために(矛盾を解決できない狭い範囲で作業を行ってしまって)結局は遠回り・苦労してしまう」というミスをしてしまったのです。

 しかし、それらを言い換えれば、この問題が「解推定を自然に行えば、ちゃんと正解に至ることができる」という「良問」である、ということになりそうです。つまり、ちゃんと考えれば、一発で正答に辿り着く可能性が高い「問題」だというわけです。

 画像解析や統計処理が好きな人は、この「暗号」解きに挑戦してみると面白いと思います。画像処理で「解くやり方を考える」のに20分程度、そして、そのやり方で解くための「解集合」を集めるコードを書いて・実行/整理する作業に15分程度、そして、その解集合から正解をスクリーニングするのにかかる時間は10分程度…トータル45分くらいの「探偵」作業をすれば(Top Coder な方々なら、おそらく15分もあれば十分でしょう)、きっと正解に辿り着くことができると思います。

 本格推理小説を読むのが好きだったり、パズル好きだったり、画像解析や統計処理が好きな人は、この「暗号」解きミステリー、結構面白いのではないでしょうか。

 (解答が出たら正誤確認は、こちらこちらまで、「解答・推理」を御連絡下さい)

挑戦!この「暗号」を解き、名探偵になってみろ!?






2013-04-23[n年前へ]

「ボカし処理された暗号文」の解読法を科学する!? 

 アスキーPC 6月号、「ボカし処理された暗号文」の解読法を科学する!?が届きました。内容は、いわゆるボカし処理としてガウシアン分布のボカし処理が広く用いられる理由や、そんなボカし処理された画像を「なるべく戻してシャープにする」ための方法を書いたものです。

 『読者への挑戦状!この「暗号」を解き、名探偵になってみろ!?』の「暗号」も、ガウシアンボカしが掛けられた画像です。だから、この「暗号」を解こうと思ったら、まずは「ボカしをなるべく戻す」作業をすることになります。…だから、「ボカし処理された暗号文」の解読法を科学する!?を(本屋で見かけたら)少し読んでみると良いかもしれません。

 ちなみに、『読者への挑戦状!この「暗号」を解き、名探偵になってみろ!?』の「暗号」は、画像が大幅にボカされているため、ボカしをなるべく戻したとしても、そこに書かれた「文章」がわかるほどにはなりません(下に貼り付けたのが、ボカしを”ある程度”取り除いてみた例ですが、まだまだボケています)。そこで得られた「手掛かり」をもとにして、「その条件に当てはまる文章を選び出す(見つけ出す)」という作業を行うことになります。

 というわけで、 次回、アスキーPC連載記事の最終回で解き明かす・相手にする「暗号画像」が実は『読者への挑戦状!この「暗号」を解き、名探偵になってみろ!?』の画像です。たとえば「解くための持ち時間を45分」というように決めて(制限して)、集中して「解読」に挑戦してみると面白いと思います。

 (解答が出たら正誤確認は、こちらこちらまで、「解答・推理」を御連絡下さい)

「ボカし処理された暗号文」の解読法を科学する!?「ボカし処理された暗号文」の解読法を科学する!?






2013-05-18[n年前へ]

アスキーPCに書いた「最後の暗号(通信)」記事 

 今週の金曜日の5月24日、アスキーPC7月号に「編集部がガチに送ってきた(画像)暗号を解く」記事(第2回)を書きました。編集部が送ってきた「暗号」はなぜか2通で、その1通目は妙に簡単な暗号で、けれど2通目は容赦なく難しい暗号でした…。

 つまり、編集部は「ガチで暗号を送るけど、もし解けないと記事ができあがらないと困るから、簡単に解読できる暗号も送っておこう」と考えたに違いありません。そんな、お情けの簡単暗号を解くだけで満足するわけに行かない!と発憤した暗号解読の記事が、5月24日発売のアスキーPC7月号の「ぐるぐるサイエンス」です。

 アスキーPCは、6月24日発売号(8月号)で休刊します。そんな状況の編集部が送ってきた、最後の通信内容がこの暗号文です(暗号画像:読者への挑戦状!この「暗号」を解き、名探偵になってみろ!?)。…そんな最後のメッセージということを念頭に置いて暗号画像を眺めてみれば、暗号文が何だか解きやすく思えたり・その内容が味わい深く思えたりするかもしれない、と思います。

最後の暗号(通信)






2013-05-24[n年前へ]

「アスキーPC7月号の暗号」〜思考過程が楽しいのだ!編 

 読者への挑戦状!この「暗号」を解き、名探偵になってみろ!?に対する、chamekanさんのアスキーPC7月号の暗号から。

 …解けなかったのだが、解こうとした過程自体は自分としてはおもしろく、他のひとにとっても、ああ、こういうふうに考えてドツボにはまってひとがいるのね、というおもしろさがあるのではないかと思う。

アスキーPC7月号の暗号

 ちなみに、「暗号画像」はこんなPNG画像ファイルで、およそ下に貼り付けたような画像です。

chamekanさんは、こんな解析・検証用のWEBプログラムを作られていたりして、何だか凄いぞ!と楽しくなります。

 さて、「アスキーPC7月号の暗号」についてです。「暗号画像」は単なるガウシアンぼかしを掛けた画像です。しかし、非常にボカされているために、フォントや文字位置の手掛かりがない限り、各文字を推定して、それらの文字を積み重ねて各単語を推定して、その各単語の積み重ねから文章推定をする…というのは、とても困難に思えます。
 そこで、私の場合は、「解空間」は非常に限られたものである(そうに違いない)ということを前提にして、つまりは「決めつけ・思い込み」で、「ありうる答」を選び出した…という具合です。
 たとえば、私の場合、「暗号解析の過程」は、およそこんな具合でした。

  1. 2単語目の末尾は□で、単語としては〜○×△という形じゃないか…
  2. 暗号文の内容は、英語で(私たち日本人でも”そこそこ”知られている)有名なフレーズに違いない
  3. よし、"Quote" "Best 100"辺りでググり、上から眺めてみよう!
  4. おっと、**番目に怪しいやつがいるぞ!
  5. 試しにボカしてみると、確かにそれっぽい
  6. それ以外の候補があるのかどうか、プログラム組んで、確かめてみよう!

 暗号解析は、人による(人を選ぶ)かもしれませんが、かつてのエラリークイーンの本格ミステリー小説の楽しさと同じように、自分で解こうと考えてみる過程自体がとても面白いものです。…というわけで、思考過程が楽しい!というひとつの例のご紹介(アスキーPC7月号の暗号)です。



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