2008-12-04[n年前へ]
■ぼくらはどういう状態にいたいのだろう?
Rubyのまつもと氏「エンジニアに安住の地がなくなってきている」と警鐘という記事を読む。
情報の格差というものがある。それは解消すべきともいわれるが、モノが高いところにあれば、位置エネルギーが発生し、電気を起こしたりすることができる。情報の場合も、上の方やまんなか辺りにいれば、位置の差でエネルギーを取り出せる
まつもとゆきひろ
この言葉を読むと、以前「競馬」と「資本主義」で書いた、(AERA Mook Special 「21世紀を読む」の中で岩井克人が書いていた)「イデオロギーとしての資本主義は、”見えざる手により調整される自己完結したシステム”だが、現実の資本主義は ”(場所・価格・情報といった)違いを利用して利潤を生むシステム”だ」といった言葉を思い出す。
”違い・差”があって初めて、現在(現実)の資本主義を回すエネルギーは生まれているのだと思っている。いや、現在どころか、はるかな昔からそうだったに違いないと信じている。そして、この事実は技術者の志向と実は相反することが多いのではないか、とも思うことがある。
「PCを自由自在に使うことができる人」がいたとする。その人が「技術的な面で心地よく理解しあえる人」を周囲に求めようとしたならば、つまり周囲と自分との間の技術的な”違い・差”="境界"を小さくしたいと願うなら、多くの場合、”利益”を生むことはできないのではないだろうか。「あなたにできること」は「相手もできたりする」ということは、つまり、境界がないのだから、そうそう利益が生まれるわけもない。
しかし、「PCを自由自在に使うことができる人」が、「PCという言葉もよく知らないし、そんな代物を使うこともできない人」たちの「間」に立つのなら、そこから「利益」を生むことは比較的容易だろう。
ということは、「技術的な満足」と「大きな利益」はなかなか両立しえない、ということになる。
「競馬」と「資本主義」
ぼくらはどういう状態にいたいのだろう?位置エネルギー、ポテンシャルを高めたいのだろうか、それともエネルギー変換効率が良い場所にいたいだろうか。
やりたいことと売れるというのは違うね。売れるってことはハリウッド映画みたいな、頭悪~い奴もわからなきゃいけないってことだぜ。
(西原理恵子との対談で)みうらじゅん ユリイカ 2006.07
「技術的満足」と「大きな利益」は両立するのだろうか。そんなことができるのだろうか。・・・きっと、その答えは自分で探すしかないのだろう。
そこまでをやりたいの。
西原理恵子@ユリイカ
2009-02-09[n年前へ]
■夢と現実の境目
「知の休日―退屈な時間をどう遊ぶか (集英社新書) 」より。
本当は夢と現実の境目などないのではあるまいか。想像すると言うことは自分で物語をつくることだ。そして、その「物語を信じる」ことによって、歴史や、科学や、宗教や、哲学などが生まれてきた。
私は、学問というものはすべて想像の産物であり物語であると信じている。
2009-03-08[n年前へ]
2009-03-17[n年前へ]
■短いフレーズやスローガンへの違和感
森達也の「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい 」から。
現実と虚構の皮膜を漂流するドキュメンタリストだからこそ、短いフレーズやスローガンを掲げて拳を突き上げることへの違和感をどうしても払拭できない。
森達也 「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい 」
2010-01-22[n年前へ]
■(ただの夢でも)いいやないの。夢はタダなんだし。
映画 「デトロイト・メタル・シティ 」から。
(ただの夢でも)いいやないの。夢はタダなんだし。現実は厳しいし、誰でも夢が叶うわけじゃない。でも、誰でも夢を見る事だけは自由でしょ。
夢って凄いよ。
それを思うだけで勇気が出て、一歩前へ進んで行ける。
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