2008-03-01[n年前へ]
■日本語変換再び
Perlで何かを作ったのは1年半くらい前が最後で、それ以降に使う新規作成するスクリプトはRubyを使うようになった。それとともに、ATOKの機能拡張ツールとして作ったAmetMultiも使わなくなっていた。
AmetMultiは、スクリプト・バッチ処理などを「辞書登録」しておけば、ATOKというIME(日本語変換プログラム)を使って、色んなプログラム処理ができる、というツールである。IME経由で入力した文字列や、クリップボードにコピーした内容を使ったスクリプティングをIMEで駆使することができる、文字処理も、日付処理も、画像処理も、とりあえず、とりとめもない色んなことができる、というものである。
最近ではWEB APIの速度も苦にならない程度になってきたので、久々にATOKとAmetMultiとRubyでも使って、何かツールを作ってみることにしよう。下のYoutubeリンクは。AmetMultiで画像検索や画像処理や文字処理(行番号付加)などを行っている例だけれど、WEB APIを簡単に使うことができ・その速度も十分速くなってきた今日この頃、それに応じた「スクリプト辞書」を作り直してみるのも面白いかもしれない。
2008-03-09[n年前へ]
■TVコマーシャルを立体視する
テレビ・コマーシャルを眺めていると、左右に景色や人が動いていく映像が多い。そういった、左右方向に動く画像は、容易に立体画像として眺めることができる。 たとえば、試しに、「資生堂マキアージュのコマーシャル映像」を使い、時間差画像を左右に並べて表示してみると、平面的なコマーシャル映像が下のような立体画像(平行法)に姿を変える。
これは、「左右に動く映像」から、「時間差画像」を抽出すれば、それは「左右の視差」を持つ画像としても扱うことができるからである。
あるいは、このコマーシャルを「片目サングラス状態」で眺めれば、やはり、コマーシャルの中のビルは画面から後ずさりして、登場人物たちは相対的に前へ浮かび上がってくることになる。
それは、画像の明るさ・暗さで私たちが画像を知覚する速さが異なるため、片方の目に暗いフィルターをかければ、左右の目で眺める画像間に「時間差」が生まれ、それが結果として左右視差になるからである。いわゆるプルフリッヒ効果(錯視)"The Pulfrich Illusion"が生じるからである。
「商品を浮かび上がらせること」がコマーシャルの目的の一つであるならば、プルフリッヒ効果(錯視)を使った立体コマーシャルが作られたりすることもあるかもしれない。雑誌の付録などで、片目サングラスを配布して、商品やキャッチフレーズを視聴者にテレビ画面から差し出してくるコマーシャルが登場したりすることも、あるかもしれない。
2008-04-19[n年前へ]
■「夜のコンビニ・デッサン」と「色々な世界を描くための秘密道具」
石膏のベートーヴェンや、皿の上の果物や、あるいは身近なモノをデッサンをしたことがある(あるいは、課題として与えられたことがある)人は多いと思う。芯が柔らかな4Bくらいの鉛筆や、パレットに載せた数色の絵具で、目の前に見えるものを描こうとした経験を持つ人は多いと思う。石膏のベートーヴェンを描くならともかく、色のついたモノを描かねばならない時には、いきなり悩んだりはしなかっただろうか。目の前に見えているモノを、手にした道具でどのように表現するか悩んだりはしなかっただろうか。
ケント紙のスケッチブックと4Bの鉛筆を手に持って、「目の前の赤いリンゴと、黄色いバナナはどちらが白いのだろう?どちらが黒いのだろう?」と悩んだりした経験はないだろうか? 色々な色をどんな風に限られたもので置き換えれば良いのか、全然わからないままに、適当に鉛筆を走らせた人もいるのではないだろうか? 夜のコンビニを、ケント紙に鉛筆で描いた「コンビニ#3」を眺めたとき、ふとそんな経験を思い出した。
描かれているのは、人通りの少なそうな道沿いに立つコンビニエンスストアで、青や赤といった色を白と黒の世界に置き換え描かれた世界は静謐で、まるで異次元の世界のようで、それでいて、とても「私たちの現実の世界」を忠実に描写しているように見える。
いつだったか、絵画の解説書を眺めていた時に、面白い描写と記述を見た。「面白い描写」というのは、絵の中に不思議な機械が描かれていたことで、「面白い記述」というのは、その道具が「目の前の景色をどのような色や明暗で表現すれば良いかを判断するために作られた光学機器である」という説明だった。その「連続色→離散色・明暗変換」の道具は、時代を考えればおそらく単純な色分解フィルタなのだろう。…ただ、残念なことに、その不思議道具(色分解フィルタ・ツール)が描かれていた絵が誰のどの絵だったかを忘れてしまった。時代背景を考えれば、17世紀後半から19世紀中盤くらいの絵だろうと思うのだけれど、誰のどの絵だったのかを全く思い出せないことが残念至極である。
人間の比視感度を考えると、(赤:緑:青=3:6:1くらいで)緑色の感度が高い人が多い。だから、少し赤味がかった緑色をしたサングラスでもかけながら景色を見れば、色の着いたリンゴやバナナや下履を簡単に黒鉛筆で「濃淡画像」として描くことができるのだろうか。
夜道、ふと横を見ると、「夜のコンビニを、ケント紙に鉛筆で描いた"コンビニ#3"」に瓜二つな景色が見えたので、ケータイでその景色を写してみた。そこには人も車も写っていて、そのまま私たちの現実の世界だ。けれど、それだけだ。"コンビニ#3"にある妙な存在感(あるいは不存在感)がそこにはない。それが、良いことか・悪いことかはわからないけれども。
2008-04-26[n年前へ]
2008-06-11[n年前へ]
■PDLSを使ってフォトショップとパワーポイントとエクセルを自由自在に使い倒す
「Photoshopプラグイン開発環境(PDLS)再び」で書いたように、Photoshopプラグイン開発環境(PDLS)のモットーは「Photoshopから(その人のレベルに応じて)何でもできる」です。モットーをもう一つ付け足すなら、楽しく遊ぶこともできるし、楽に(画像処理っぽい)仕事もサクサクできる、というものです。
……と書いただけではわかりにくいので、「PDLSを使ってフォトショップとパワーポイントとエクセルを使って、画像を三次元的に表示し、断面輝度変化をエクセルで折れ線グラフににし、パワーポイントで資料を作る」というようなデモ動画を作ってみました。それが下に張り付けた動画です。
Photoshopで画像を鳥瞰図表示したり、ピクセル単位のデータをセル形式で表示してエクセルにコピペしたり、そしてそれをパワーポイントで報告資料にしたり、といった作業がPDLSを使うと簡単にできる、かもしれません。