2006-02-21[n年前へ]
■花王「多視点画像解析システム」
花王の「多視点画像解析システム」さまざまな角度や光条件で顔を撮影し、肌色やつやなどを分析する、というもの。「女性は、他人の視線を強く意識し、人から見られた時に自分の印象が引き立つ肌を理想とし正面以外の視線を気にしています」ということで、全ての方向からたくさんのカメラで一瞬のうちに女性の顔を撮影する、というもの。
2006-10-04[n年前へ]
■"INFNITE LOOP"
右の写真は、サンノゼのAppleのキャンパスで撮ったもの。そして、下の言葉は「 n年前へ」…からです。
私は、「過去」と「未来」はニアリー・イコールだなぁ、と思うことがあります。自分の視線の「前に「拡がる未来の世界も、今の自分の「前に」横たわっていた過去の世界だって、やはりどちらも「自分の前」にある世界なのですから…。それに、自分が「新しい」と思う未来の世界はもちろんのこと、記憶の中の過去だって「理想化」された(実は誰も経験したことがない)「未体験ゾーン」だったりしますし。
そんな風に、未来が過去と同じなら…、私たちは過去と未来の間の「無限ループ」のメビウスの輪の上をグルグル回っているようなものなのかもしれません。けれど、それでも、その瞬間瞬間に「前へ」進んでいる…と思っている時は「結構、いいよね」とも思います。
やったこと全てが上手くいくなら、十分に挑戦してないってことさ。If everything you try works,you are not trying hard enough. GORDON MOORE
もし、あなたがそこで一番賢い人だとしたら、あなたは間違った場所にいる。If you are the smartest person in the room,you are in the wrong room. Alan Kay
2007-04-07[n年前へ]
■Imagination You Make のサンプル画像
画像加工をするためのWEBサイトImagination You Make(使い方)で処理したサンプル画像(とオリジナル画像)を並べてみたものです。
ワイドレンズ・カラー木版画・集中線・吹き出しの組み合わせ例
ワイドレンズ効果で顔を強調し、カラー木版画で輪郭線を強調し、さらに集中線で力強さを加え、吹き出しで言葉を付けてみたもの。人の顔やペットの写真にワイドレンズをかけると、とても面白い。
ミニチュア写真・照明効果・ポラロイドフレームの組み合わせ例
ミニチュア写真で模型の街を撮影したような効果を与え、照明効果でその印象をさらに強調する。ポラロイドフレームは、(処理画像交換で)オリジナル画像にもかけることで、モーフィング動画を自然な感じにしている。高いところから撮影した写真は、ミニチュア写真をかけると面白い。
顔抽出・異画像間の画像演算・顔合成の組み合わせ例
「模型の顔」と「モナリザ」の画像から顔抽出を行い、異画像間で顔合成を行い、「模型の顔」と「モナリザ」の顔を入れ替えた。顔抽出→顔合成を行った結果はモーフィング画像にしてみた。他の人の顔を色々合成してみると面白いかもしれない。
反転・顔抽出・異画像間合成・顔合成の組み合わせ例
ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブスの顔を合成してみたもの。肌色調整はしないので、適当にコントラスト調整をかけると良い。また、白黒にしてしまえば、色の違いは気にならなくなる。
イラストレーション・画像合成・色変換の組み合わせ例
イラスト化でアメリカのカラー版画のイラストにしたもの。色がはっきりしている景色にはイラストレーションをかけると、とても綺麗な景色ができあがる。
イラストレーション・色鉛筆・画像合成の組み合わせ例
イラスト化でアメリカのカラー版画のイラストにしたり、色鉛筆のカラー素描風にしたもの。
美人化・色変換・集中線・吹き出しの組み合わせ例
モナリザを美人化し、さらに集中線で顔に視線が行くようにしたもの。吹き出しはGIF動画にすると面白い。吹き出し付きの動画によるメッセージを作成することもできる。
イラストレーション・画像合成の組み合わせ例
80年代に流行ったアメリカ版画風にイラストレーションをかけたもの。エッジがはっきりしている画像には、イラストレーションをかけると驚くほど印象が変わる。
色変換・ジグソーパズルの組み合わせ例
ジグソーパズル効果をオリジナル画像と処理画像の両方に掛けることで、モーフィング画像が「ジグソーパズルを動かしている感じ」になる。
イラストレーション・集中線・吹き出しの組み合わせ例
イラスト化でアメリカのカラー版画のイラストにしたもの。色がはっきりしている景色では、アメコミ風に変わる。
集中線・吹き出しの組み合わせ例
普通の景色も集中線と吹き出しを入れると、いきなりマンガの世界になる。オリジナル画像へも違う場所に吹き出しを入れることで、モーフィング画像が動きのある動画になった。
シャープ・セピアの組み合わせ例
現代の街景色にシャープをかけ輪郭線を強調し、セピア風味にすることで郷愁感を出したもの。柔らかなソフトフォーカスもかかりつつも、芯のある写真ができあがる。
2008-01-25[n年前へ]
■「泪橋」と「思川」
「泪橋(なみだばし)」といえば、ボクシング漫画「あしたのジョー」の舞台となった場所だ。東京都北区王子の王子神社と南の飛鳥山の間から、石神井川の水をせき止め東へ流した石神井用水(音無川)が、王子→田端→西日暮里→日暮里と流れ、三ノ輪まできたところで流れが分かれ、その一つが思川として隅田川に白髯橋付近で注ぐ。その思川にかかっていた橋が「泪橋」だ。
泪橋という名前にはこんな由来がある。
浅草方面から来てこの水路にかけられた橋を渡ると、そこには当時「仕置場」と呼ばれた千住小塚原の処刑場がありました(今の回向院あたり)。処刑場に運ばれる囚人達がもう二度と戻ることのできないこの橋で、皆、泪を流したとも、見送りの人たちとここで泪で別れた、とも言われ、この橋が囚人達が「娑婆」と最期の別れを告げる場所となっていたようでした。このような成り行きで、この橋が「泪橋」と呼ばれるようになったのだそうです。
思川は荒川区と台東区の区境となっている。しかし、思川を見ることは、今はもうできない。思川の水の流れの上に「明治通り」が作られたからだ。泪橋も、現在では明治通りの上に掲げられた交差点の名前「泪橋」に姿を変えている。
冒頭の「あしたのジョーの一こま」を見たとき、ふと、あしたのジョーの「丹下拳闘クラブ」が思川の千住小塚原の処刑場側の橋下にあったことに気がついた。つまり、思川の「浅草と反対側の川辺」に丹下拳闘クラブが建てられていた、ということである。
ジョーが「あっ…」と叫び丹下拳闘クラブを見つけるシーンで、川の水は右から左に流れている。川の流れが「右から左に流れている」と見える理由はいくつかある。その中で一番大きな理由は、「漫画ではあらゆる”流れ”は右→左に進む」というルールである。ストーリーも読者の視線もすべてが右から左に流れる中では、描かれた思川も右から左に流れていると見るのが自然だ。思川は西から東に向かい隅田川に注ぐから、丹下拳闘クラブは、思川の北、かつての仕置場側にあったことがわかる。鑑別所・少年院を経て、浅草の山谷のドヤ街近くで練習をする「あしたのジョー」は、思川(おもいがわ)の仕置場側にいる。そして思川を越え泪橋を渡る。
「あしたのジョー」と、「娑婆」と「仕置場」の間に架けられた「泪橋」を渡る人たちを重ね眺めてみる。横断歩道に姿を変えた泪橋の交差点を眺め、道の下の思川を歩いて渡る人たちを見る。「思い(おもい)」と名づけられた川の上にかかる泪橋を渡る人を見る。
2008-05-19[n年前へ]
■ユーザはいかにテキストを読まないか?
ウェブユーザによるテキストの読み方を調べ始めた当初から目に付いたのは、彼らが大してテキストを読まないものだという事実である。テキストを流し読みするのは、リテラシーが比較的高いユーザにきわめてよく見られる行為だ。最近実施したアイトラッキング調査でも、それを一段と裏付ける結果が出ている。