hirax.net::Keywords::「電車」のブログ



2008-02-06[n年前へ]

走る電車の車両から消える乗客の謎? 

 電車に乗ると、よく運転席を眺める。ガラスの向こうに見える運転席周りの表示計を覗く。面白いのが、「電車の一両に乗っている人の数」の表示計だ。グラフィカルに、そのとき「各車両に乗っている乗客数」が表示されている。

 その「各車両に乗っている乗客数」は、車両重量で推定されているらしく、列車の運転中に少しづつ乗客数が変化したりする。駅と駅の間で、振動や加速度の影響のせいか、表示計上で2・3人の乗客が消えたりする。「走る電車の車両から消える乗客の謎」という言葉だけだと、まるで古典ミステリーのような現象で、何だか少し面白い。

電車電車






2009-01-22[n年前へ]

電車のシートのヒーターの反射光 

 電車の座席の下に、水面の下に見えるような光の波が見えた。座席の下を覗いて見ると、座席下のヒーターを覆う金属板で反射した光が、床に当たって揺らぐ光を作り出しているようだ。

 一見、金属板は平らに見えるけれども、反射光の向きが色々な方向に揺らいでいるところを見ると、凹凸があることがわかる。平らに見えるのに反射光が模様を作り出しているそのさまは、まるで何かの魔鏡のようだ。

電車の座席下電車の座席下






2009-03-12[n年前へ]

新幹線のアクティブ制御の設計解析手法 

 以前「鉄道車両の設計と制御におけるシミュレーション技術」という川崎重工の技術紹介を聞いたことがある。これが、実に様々な点で面白かった。

 新幹線の振動/揺れが気になることが多かったので、たとえばこういった記事をはじめとして、新幹線の振動抑制制御について、とても気になっていた。特に血液中の鉄分が多い方、いいかえれば、鉄っちゃん(鉄道おたく)ではないと思うのだが、新幹線の制御をどのような考え方で、どのようなやり方で設計/開発を行っているのか に興味があった。

 新幹線の振動抑制に関しては、

  1. 台車の左右加速度を計測する
  2. 加速度をフーリエ変換しパワースペクトル密度にする
  3. 人間の振動に対する各周波数に対する感度をかけ、さらに積分することで「乗り心地」指数(レベル)を算出する
ということだった。(講演を聞きながらメモした内容を信じるなら)「乗り心地」評価値はISOで決まっているらしい。下に描いたらくがきが、そのフローの概略をメモしてみたものになる。

 ちなみに、このような「乗り心地」評価値を用いながら、客車を支える空気バネの電磁弁を開閉することでセミアクティブ制御したり、客車下中央に位置する動揺防止制御用アクチュエータでアクティブ制御を行っている、という。

 ちなみに、加速度センサからのFB制御だけでなく、ATCの地点情報を用いてFF制御を行っている、というあたりも面白い。…鉄道もなかなか面白い。鉄っちゃんの気持ちが、少しわかるような気がしてきた。



 この講演の面白さ/興味深さは「(シミュレーション)ソフトウェア開発/管理における課題」「異種技術分野のソルバ/ツール連携」に関する現状の問題を、講演者が整理した上で、聴衆になげかけた部分にもあった。実に勉強になった。

新幹線の乗り心地評価






2009-03-30[n年前へ]

岡村孝子 「電車」 

 岡村孝子の「電車 」から。

混み合う電車に押し込まれ
ガラスに額をつけたまま、
仕事を始めていたずらに
時間が流れていくけれど、
誰もが自分の生き方を
見つけて歩いてゆくけれど、
 私は都立大という東横線沿線に住んでいたんですが、いつも電車に乗って仕事に通っていたんですね。その電車の中って、一杯ドラマが毎日生まれていて、その電車の中のドラマや、電車から見る風景を見ながら書いた曲です。



心地良い「快速列車シート」と心地良くない「直角シート」 

 学生時代に京都へ行ったとき、阪急電車やJRの快速電車の座り心地の良さに驚いた覚えがある。それまでの生活の中で「直角向かい合わせのボックスシート」ではなく、背もたれが前後方向に動くことで「座席の向きを自由に変えることができるシート」を見て驚いたように思う。

 「直角向かい合わせのボックスシート」では、膝が目の前の人とぶつかってしまい窮屈な思いをしたりする。あるいは、ワイワイガヤガヤしたいグループ旅行と、一人でぼうっとしていたい人が一緒になってしまったりして、心地良いとは決して言えないような気がする。けれど、快速電車なのに「座席の向きを自由に変えることができるシート」は(ほんの少し自由度が上がるだけなのに)ずいぶんと心地良かったように思う。

 久しぶりに、京都で阪急の快速電車に乗った。今度は、これまでの便利さはそのままに3列シートになっていた。一体、この「ゆとり」設計はどこから生まれてくるのだろうか。人の多さ・少なさだろうか。それとも、それ以外の何かだろうか。



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