2009-12-12[n年前へ]
■NEWS今昔物語 「人体とヌードと超検索」編 (初出2004年11月25日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
最近の秋葉原はどんな街なんでしょうか?あるいは、数値人体モデル」TAROとHANAKOは、どのような用途に使われたのでしょうか?果たして、人体モデルTAROは、この後、精子減少を食い止めたのでしょうか?NEWSというものは、その後のストーリーを追いかけ続けて、始めてようやく価値がわかるものなのかもしれません。
さて、Googleのサービス展開のスピードはやはり早く・しかも、それが実際に多く使われていくことに驚かされます。5年前のNEWSはすべて、今ではすでに枯れつつある技術になっているようにも思えます。そのスピードに負けないライバルがたくさん現れると良いだろうな、と思います。
(記事を書いた時の)ひとこと
最近、秋葉原を扱った特集番組の話を聞いた。秋葉原は電気街だと長年思っていたのだが、実は、いつの間にかメイド喫茶の街に変わっていたらしい。それが本当なら、大きな衝撃を受けるほどの驚きである。
男女「数値人体モデル」TAROとHANAKOは精子減少を食い止めるか!?
「日本人成人男女の平均体型を有する数値人体モデルTARO(男性)HANAKO(女性)の(非営利の研究目的に対する)無償公開が11月1日より開始された。この数値人体モデルは、MRI画像の各画素に電気定数や重量を与えることで作られたという、この人体モデルは確かに人に対する電磁波による影響の各種解析に役立つに違いない。
そういえば、携帯電話をポケットに入れると精子の数が30%減?というニュースも以前あった。携帯電話を「バックの中」に入れる女性と違い、「脇または尻ポケット」に入れがちな男性にとっては、これは大問題である。「数値人体モデル」TAROとHANAKOを使った電磁界解析研究が(将来)精子減少を食い止めるかもしれない…?
空港の金属探知器が全裸ヌードを写し出す!?
11月7日、「ロンドンヒースロー空港に導入されたX線金属探知機が乗客の体をあまりにも露わにしてしまう」という ニュースがあった。これまでの金属探知器は透過型X線で撮影をしていたが、今回のものは後方散乱X線で撮影を行っている。そのため、原子番号の小さい材料(樹脂等)を高コントラストで写し出し識別することができるようになったのだが、それと同時に、高コントラストで人間の「ヌード写真」をも写し出してしまうようになったというわけだ。
確かに、後方散乱X線式金属探知器で撮影された人体画像では あまりに露わにボディラインが写し出されているように見える。
こんな感じに撮影されてしまうのであれば、男女を問わず嫌だと感じる人は多いに違いない。技術の進歩には必ずメリットとデメリットがコインの表と裏のように一体でついてくる、ようだ。
Googleの「学術文献検索エンジン」と「衛星写真からの場所検索」
11月より、Googleが学術文献用の検索エンジン"Google Scholar"をβ公開している。例えば、青色発光ダイオードを開発した中村修二の名前で検索をかけた結果を眺めると、(検索された)一番目の論文は427件から引用されていて…、なんていうことがわかる。また、翻訳サービス(検索結果に対して翻訳を簡単にすることもできる)も同じくβ公開し始めた結果、外国語が苦手でも学術文献を検索し読むことが簡単にできるようになるかもしれない。
さらに、それだけでなく、Googleは10月27日には衛星写真や航空写真データベース・ソフトウェアを開発しているデジタルマッピング会社Keyholeも買収している。明日にも、 書籍中から検索したりキーワードを検索したり、学術文献を検索したり、翻訳したり、ついには地球を回る衛星写真から検索対象を眺めることだってできるのかもしれない。
2009-12-13[n年前へ]
■NEWS今昔物語 「楽器と媚薬と掌の中の可能性」編 (初出2004年11月25日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
数年前の技術を眺めていると、確実に成長した技術・所品・サービスもあれば、同じような技術・サービスが何度も出される割に、いつも続かず・広まらない技術・商品・サービスもあることに気づかされます。その違いを考えながら、過去のNEWSを眺めています。
(記事を書いた時の)ひとこと
スウィングガールズ中の「A列車で行こう」を聴きながら、この文章を書いています。
この曲の題名と歌詞には、「(ジャズを楽しめる)ハーレムに行くなら、速く行ける (ニューヨーク市地下鉄(の)"A"看板の電車(すなわち "A" train = 8番街急行)にお乗りなさい」という意味がこめられているのである。
「鼻歌トランペット」と「楽器の科学」でスウィングしよう!
「鼻歌を歌うだけで、音を誰でも出すこともできる」という電子トランペット「イージートランペット」がヤマハから11月1日に発売された。 この製品は一般ユーザ参加のサイト「たのみこむ」でアイデアを募集しつつ開発が進められたというが、(鼻歌で)奏でているようすを眺めると、とても楽しそうで思わず欲しくなる。大人気の映画「スウィングガールズ」を観たばかりなので、なおさらにそう思う。
面白く楽しい楽器と言えば、手作りでさまざまな楽器を作り上げている人がいる。科学が好きなあなたなら、「チェロの力学」「ハープの力学」「ギターの力学」を眺めれば、楽器を司(つかさど)る物理学に絶対ハマるはずだ。
また、モノを作るのが好きなエンジニアならば、"電磁気学の理論を駆使した"エレキギターの特許明細書や、改造した(飾り物の)小さなミニチュア・チェロにも目からウロコかもしれない。
女性が嫌う男性の「悪臭」は究極の「媚薬」?
11月17日、ライオン株式会社が「女性の体臭を不快に感じたことがある男性はたった15%ほどであるのに対し、全ての女性が男性の体臭を不快に感じたことがあり、その原因物質は"アンドロステノン"だ」という研究結果を発表した。
しかし、その一方で"アンドロステノン"は究極の「女性を惹き付ける男性用フェロモンで、"アンドロステノン"を出している男性には多くの女性がすぐにまいってしまうという謳い文句の商品もある。
"アンドロステノン"で女性がすぐに"まいってしまう"のは「あまりに不快」だからか、それとも「あまりの魅力」のせいか、その謎は深まるばかりだ。試しに、自分の体中に塗りたくって真実を確認してみるのも一つの手だが、とりあえず狭い場所で実験するのだけは(他人への迷惑を考えると)止めておいた方が良さそうだ。
「25億ピクセルのデジタル写真」と「携帯電話がスキャナに変わる」
11月16日、オランダ応用科学研究機構が25億画素のデジタル写真を公開した。一時間強かけて撮影した600枚の画像を繋げ、78797ピクセル x 31565ピクセルの超高精細デジタル写が作り出されている。画面の中にズームインしていくと、遠くの葉っぱ一枚一枚も大きく見えてくるスゴイ画像だ。
しかし、「25億ピクセルのデジタル写真」というとスゴイように思えるが、メガ(100万)ピクセルのカメラ付き携帯電話で2500枚分というと、私たちにも実現可能にも思えてくる。11月25日にはXEROXがメガ・ピクセルのカメラ付き携帯電話をスキャナ・ファックス代わりにする技術も発表したし、Amazonは携帯電話をバーコードスキャナ代わりにして、(実際に)手にした商品を検索し通販で買うことができるサービスも始めた。巨大な「25億ピクセル」よりも、手元のカメラ付き携帯電話の方が実はずっと凄く活躍・成長していくのかもしれない。
2010-01-14[n年前へ]
■「技術の進歩」と「歌詞の意味」と「10円でゴメンね」
本棚を整理していると、種ともこのデビューアルバム「いっしょに、ねっ。 」のピアノ譜が出てきた。電話の「ベル」の音がドラム代わりに曲始まりを奏でる「10円でゴメンね」を聴きながら、技術が進歩して文化が変わっていくと、歌詞の意味がわからなくなってしまうものだ、と実感させられた。
勇気出して、ダイヤル回して
受話器とうらはらに、心は繋がらない
今では、ダイヤルを回す黒電話を使ったことがない人の方が多いだろう。そして、もしかしたら、10円玉を公衆電話に入れて、家の外から電話をかけた経験がない人のほうが多いかもしれない。ケータイを持たない人を見つけることのほうが難しい現在では、電話「線」ってナニ?「アンテナで電波」じゃないの?と思う人も多いことだろう。
10円でゴメンねなぜ、10円なのか、それがなぜ、なぜウルトラマンの3分間なのか、首をかしげてしまうのが自然な時代に、今はもうなっているに違いない。(電話の歴史を楽しく眺めるなら、同じ時代、やはり同じ種ともこの「ないしょ Love CallのPV」を観るのも良い)
ことばが出てこない Telephone line
ピンチのウルトラマンみたいさ
制限時間 Three minutes
下に張り付けた動画は、デビューアルバムの後、何年もしてからリアレンジされたバージョンで、「電話の音」を多用した最初のアレンジとは非常に異なっている。すでに、この頃ですら、時代がアレンジの変化を要求したのだろう。
まさに、「歌は世につれ、世は歌につれ」である。
2010-04-03[n年前へ]
■シャープ Android端末「IS01」の開発キット提供
シャープがAndroid端末「IS01」の開発キット提供へ、開発者サイトも開設しSDKを公開
シャープは2010年3月30日、同社がKDDIに提供するAndroid携帯電話「IS01」の開発者向け専用モデル(開発キット)「JN-DK01」を2010年5月以降に発売すると発表した。また同日、Androidアプリケーション開発者向けサイト「SH Developers Square」を開設。ソフトウエア開発環境「SDK
2010-04-20[n年前へ]
■先行する“ケータイ電子書籍”市場のいま
アマゾンの「Kindle」や、アップルの「iPad」といったデバイスが注目されるようになったことから、国内でもにわかに電子書籍市場の盛り上がりが期待されている。だが携帯電話の世界では、すでに電子書籍の市場が立ち上がっており、大きな規模に達している。そこで今回は、先行する携帯電話の電子書籍市場の現状と課題、そして今後について取り上げてみたい。