2010-08-24[n年前へ]
■毎日が「暑い夏」
「毎日が夏休み 」といえば大島弓子が描いたマンガで、それが「毎日が日曜日 」なら城山三郎が描いた小説です。
そんな題名がつけられた2作品のことを、飯田橋の駅を降り、皇居のお堀の上にある「釣り堀(市ヶ谷フィッシュセンター)」を眺めると、いつも思い出してしまいます。お堀の水面近くに座り、周りの街や空を仰ぎ見て続けてみたらきっと気持ちが良いことだろうと思いつつ、大島弓子や城山三郎が描いた物語を思い起こします。
この夏の週末、やはり市ヶ谷の駅を降り、お堀の上にある青空と太陽と高くそびえるビル街を眺めました。右の写真は、ケータイで切り取ってみた真夏日の市ヶ谷駅近くで見た景色です。まるで赤道近くのアジアの街のような、夏の日の景色を面白く眺めていると、汗を拭きつつ足早やに歩く人たちがたくさんいて、何だか「夏休み」や「日曜日」なんていうことを考えている自分がとても恥ずかしく思われたのです。
今年は暑い日が続いていて、さながら、毎日が「真夏日」です。こんな真夏日には、涼しい場所でゴロンと寝転がり体を休めたいような気もしますし、その一方で、暑さにバテながら日差しの下で汗をかきたい気もします。とても体には悪そうですが、それもまた、少し心は心地良いようにも思います。毎日が「暑い夏」ですが、あなたはいかがお過ごしでしょうか。
2010-10-01[n年前へ]
2010-11-19[n年前へ]
■ひねくれてる「根が真面目」で不器用なひと
「西原理恵子の人生一年生 (2号) 」には、何人かのマンガ家が西原理恵子のマンガを題材に自分なりに描き、同時に、インタビュアーの質問に答えた言葉が掲載されています。何人かの言葉を眺めてみれば、何だか少し見えてくるものがあるようにも思います。
がんばり屋さんで、根が真面目な人なんだと思う。
リリー・フランキー
すごくひねくれてて、楽に生きてないなって。がんばって虚勢を張ってる感じというか、不器用で汎用性がないところが、作家としては強みなのかなと。
倉田真由美
普通ああいう感覚を持った人が、まんがを描こうという方向には行かない気がするんですよね。それはすごい偶然で、なかなかないことだから、ほかの人が計算したり努力したりでは、描けないものなんじゃないでしょうか。
安野モヨコ
2010-12-28[n年前へ]
■「商売の基本」と「フロンティア」
とり・みきがマンガ家9人にインタビューした「マンガ家のひみつ—とり・みき&人気作家9人の本音トーク 」で、しりあがり寿との回「自分の本当のオリジナリティっていうのは本来自分でもなかなかわからないはずなんです」での、とり・みきとしりあがり寿が交わした言葉。
職業作家というのは自分のセールスポイントというのをはっきりさせといて、それを恥ずかし気もなく何度も繰り返しできる人のことですよね。読者もそれを望んでいるような作家のことだろう。・・・そういう憧れがすごくあるんですけど、同時に常にフロンティアにもいたい。いつもそのふたつが戦っているような気がして。
とり・みき
それはでも、わかりやすい対立ですね。・・・(職業作家の省資源大量生産というやり方は)商売の基本だと思いますからね。それは否定しちゃいけないけど、作るのが楽しいかっていうとね・・・。どうなんでしょうね、いい商人になるのと自分はもうちょっと生の自分でコミュニケーションしたいんだよっていうスタンスとは、やっぱちょっと違ってきちゃうところがあって、ふたつが一緒になればいいんだけど。でも・・・
しりあがり寿
「ぼくらはどういう状態にいたいのだろう?」あたりから。
やりたいことと売れるというのは違うね。売れるってことはハリウッド映画みたいな、頭悪~い奴もわからなきゃいけないってことだぜ。
(西原理恵子との対談で)みうらじゅん
そこまでをやりたいの。
西原理恵子
2011-04-16[n年前へ]
■携帯サイズのホワイトボードこそが最高の文具だ!?
「手製ホワイトボード・セット」をいつも持ち歩いています。白いプラスチック下敷きをA5サイズに切り、その両面に撥水コート用のシートを貼れば、携帯性バツグンの両面ホワイトボードができあがります。そんな両面ホワイトボード数枚とホワイトボード用のカラーマーカーの組み合わせは、電子ペーパー類とは比べものにならない便利さ・心地良さがあります。
なぜかといえば、「軽く薄い」ので簡単に持ち歩くことができて、「カラフルに描く」ことができて、「描いた内容を消すことも一瞬ででき(いざとなれば指でこするだけ!)」、さらには、描き終わったホワイトボードは、デジカメで撮影&画像保存したり、コピー機でプリントアウトやPDF化すれば「記録・保存をすることも簡単」だから、です。
持ち歩いているホワイトボードは、普通の長方形状だけではありません。マンガの「吹き出し」形状のホワイトボードも数枚持ち歩いています。このホワイトボードは「現実をマンガ化する」こともできますし「心の中を透視すること」もできるので、とても楽しく目の前の世界を眺めることができます。
この吹き出しを、自分の顔の近くに持ってくれば、自分の心の中の気持ちを人にそのまま見せることができます。例えば、この装置を使うと「Mona OS」作者の頭の中を覗いてみたりすることができます。彼の頭の中に強く浮かび続けていること、なかなか言葉で聞くことができない、だけど素晴らしいものを眺めることができます(実はこの吹き出し"装置"は一枚の同じモノなのです)。頭の中に浮かんだことや軽い思いつきを吹き出しに書いて、デジカメで写真を撮ったりすれば、アイデアを頭から搾り取る・ひねり出すような辛い作業も、少し楽しくなったりするように思います。
頭の中にあるモヤモヤとしたイメージを、何か形にしていこうとする時には、携帯サイズのホワイトボードは最高の文具です。