2010-03-01[n年前へ]
■だから、謝るのが僕の仕事なんです。
ダ・ヴィンチ 2009年 07月号 から、「毎日かあさん 」の編集もした志摩和生が、「毎日かあさん」の連載当初のことを振り返った言葉から。
新聞って地方の真面目なお年寄りも読んでるから、とにかく最初は苦情の嵐。上司に毎日呼び出されて怒られっぱなし。
”サラリーマンは我慢するのが仕事なんです。僕のオヤジは一生我慢してきました。僕が一番尊敬してるのは僕のオヤジです。だから謝るのが僕の仕事なんです。”
2010-03-03[n年前へ]
■江口寿史『ストップ!!ひばりくん!』が完結
「ストップ!!ひばりくん 」完結。
『ストップ!!ひばりくん!』の最終巻。『ひばりくん』はこの巻で完結します!あの頃、江口寿史が描く「ひばりくん」に恋をした人も多いのではないでしょうか。
つまり、あのブッチギリの最終話の「少年漫画は死んだッ…」のあとを27年ぶりに江口寿史氏が描きました!
そんな気持ちを覚えているからこそ、この最終巻を手にしてみたいような気がしたり、読まないままにしておきたいような、そんな気もまたします。
ある時代を代表するマンガであると同時に、イラストレータでもある、江口寿史のイラスト展があったなら、見に行ってみたい、と思います。たとえば、わたせせいぞうや、江口寿史といった「一枚の絵」だけでも眺めてみたくなるマンガ家兼ラストレータたちの絵が並べられている、時代を彩ったイラストが並んでいる、そんな美術展を見に行ってみたいような気がします。
2010-03-04[n年前へ]
■「マンガ」や「物語」を作るワケ
ダ・ヴィンチ 2009年 07月号 から、「毎日かあさん 」の西原理恵子インタビューから、サイバラ漫画について。
でも人間って欠損があれば、それを埋めるために何かするよね。家に人が居つかない家庭で育ったから、それをどうやって埋めたらいいのかっていうんで、物語をつくることがうまくなったのかもしれない。
だから、出てくる子どもは全部、私です。情けなかったり、いじけてたりするのは全部。
私の漫画は願いごとなんです。あの時誰も助けてくれなかったけど、本当はこういうふうに言ってほしかったっていう。
やなせ先生(同じく高知出身のやなせたかし)が言ってたの。”人間何がつらいって、お腹すいてるのが一番つらい。それなのに、世界中のヒーローは餓(う)えを救っていません。だから僕は「アンパンマン」なんですよ”って。やなせ先生って南方戦線の生き残りで、周りはみんな飢え死にしていったんだって…。
2010-04-19[n年前へ]
■連結部分は電車が揺れる。
いしかわじゅん「漫画の時間」の、内田春菊「連結部分は電車が揺れる 」への言葉。
この作品集では、春菊は四十歳前後の女性たちの、自分の人生や男や子供について、惑う心を描いている。みな、人生で一度立ち止まって考える時期にきて、惑っている。
線路は、連結部分を通り過ぎる時には揺れるものだ。でも、それを通り過ぎればまたそれぞれの向かう方角に繋がって進んでいくのだ。そんな物語を、春菊は描いている。
ただ、それが正しい方向かどうかを、春菊はあまり示さない。
2010-04-27[n年前へ]
■ここから先はあえて描きたくないという部分
いしかわじゅん「漫画の時間」の、内田春菊「連結部分は電車が揺れる 」への言葉。
誰もが目を背ける、心の暗部。ここから先はあえて描きたくないという部分は、あるものだ。この続きは、それを引用しながら、同時に、他のさまざまな資料を引きながら、近いうちに書いてみようと思う。
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