hirax.net::Keywords::「手作業」のブログ



2005-06-17[n年前へ]

"ガッツで手作業"Musical Baton樹形図 

 The Musical Batonの流れを追いかけた"ガッツで手作業"のMusical Baton Tree. 何だか、鬼気迫るくらい迫力がある樹形図。ここから流れてく系列は、ロゴも手渡しされていっているんだなぁ。
Musical Baton Treehttp://simamoto.zenryokutei.com/old/nine/Copy%20of%20otokodama..JPG

2006-05-08[n年前へ]

「本城直季」風ミニチュア写真を作り出すソフト 叩き台バージョン 

処理前写真処理後画像 (このソフトのバージョンアップ版が高速動作版!「本城直季」風ミニチュア写真作成ソフトにあります)「本城直季」風なミニチュア写真を作り出すソフトを作ってみました。つまり、こんな風に実際の写真を「まるでミニチュア模型風にする」処理をするソフトウェアです。
 とりあえず、Windows用の叩き台バージョンを ここに置いておきます。マウスで「(グレーの矩形で表示されている)ピントが合ってる領域」を決めるたびにレンダリングしますので、あまり大きい画像は使わない方が良いかと思います(800ピクセル x 600ピクセル くらいの画像であれば特に問題はないでしょう)。手直し版と使い方・遊び方の説明などは、近々ちゃんと書いてみます。
 Mac持ってる人の場合は、結構な割合で(こういう機能を手作業ですることができる)Photoshopなどを持っていそう…と考えると、Macintosh用は作っても意味なさそうですね…。

2006-07-19[n年前へ]

「パッチもん版画」 for MacOS X (PPC) 修正版 

Index of /misc/nancyKOseki 「パッチもん版画」作成ソフト for MacOS X (PPC) の新しいバージョンを置きなおしてみました。"nancyKOseki4MacOsXPPC2006071901.dmg"という名前のファイルです(ダウンロードした後に、フォルダを"nancyKOseki"という名前に書き換えておいて下さい)。通常環境で起動しなかった第一の原因、「必要なライブラリがない」ということを解決するため、必要なライブラリを添付するとともに、ライブラリを必要な場所へコピーする"インストールスクリプト.app"を作ってみました。このAppleスクリプト(をアプリケーション形式にしたもの)を動かした後に、"nancyKOseki.app"(プログラム本体である"com"を引数付で呼び出すAppleScriptドロップレット)に画像ファイルをドラッグアンドドロップすれば動くだろう、と思います(多分…)。情報を下さった方、そして、慣れないコマンドライン上でテスト作業をがんばってして下さった方、本当にありがとうございます。

 なお、インストールスクリプト.appは動作時にライブラリフォルダにファイルを放り込んだり、ディレクトリを作成するため、管理者権限が必要になります。スクリプトの動作内容・手順を確認したい場合(あるいは自分で手作業でやりたい場合)には "nancyKOseki4MacOsXPPC2006071901test.dmg" の中にある "install.sh" をご確認下さればよいかと思います。

 また、ソースファイルも置いておきました。置いたのはWindows用で使ったものです。Mac用にコンパイルする場合、include "stdafx.h"を削除し、_MAX_PATHを適当に宣言し、_tmain(int argc, _TCHAR* argv)をmain(int argc, char* argv)にでもしておいて下さい。

2007-05-04[n年前へ]

「現実世界」をコミック調にする 

撮影映像のアニメーション化

 実際の映像を、絵画・イラストレーション・コミック調に加工処理した映像がたまにあります。たとえば、古いところでは、A-haの「Take on me」のPVなどがありますし、最近では、キアヌ・リーブスが主演したアニメーション映画「A Scanner Darkly」などもそうです。好き嫌いがわかれそうですが、画像が単純化されたイラスト・マンガ風に映し出された世界にはやはり目が惹かれてしまう、という人も多いことでしょう。

 かつては、カメラで撮影した映像を1コマごと手作業でなぞる(参考:ロトスコープ)ことも多かったと言いますが、A Scanner Darkly の場合などでは、ボブ・サビストンが開発した Rotoshop が、実写をアニメーション化する際に活用され、撮影・作業工程がいくぶん楽になったとも言われています。

 デジカメで撮影した写真といった静止画像を各種イラストレーション調にするソフトウェアは数多くあります。また、動画処理ソフトウェアでも、ポスタリゼーション(減色処理)などの特殊効果を組み合わせれば、動画をイラスト風にすることができるものもいくつかあります。先日作成した、画像加工サービス Imagination You Make でも、各種絵画調に画像を変えるような処理が含まれていましたが、その中のイラストレーション調に画像を加工する部分などは、実は動画にも対応しています。Imagination You Make というWEBサービス 自体はJPEG画像のアップロード・加工にしか対応していないのですが、画像を処理・加工する部分に関しては動画の入出力(もちろん加工処理も)もできるようになっています。

「二次元レッシグ」を作る

 Imagination You Make の「イラストレーション処理」の使用例は、たとえば次の2枚の画像です。
レッシグレッシグ
 左の1枚目の写真が実際の画像で、それに対して「イラストレーション化」をかけたものが右の2枚目の画像です(*)。「イラストレーション化」処理は、「カラー版画化」処理などと違って、輪郭線強調の度合いが小さいので、コミック調という感じではありませんが、それなりにイラストレーション風になっているのがわかります。

レッシグ 動画映像に「イラストレーション化処理」をかけてみた時に、どのような映像に見えるか・映像に対してどのような印象を持つかを知るために、今回、スタンフォード大学ロー・スクールのレッシグ教授のインタビュー映像に対してイラストレーション化処理をかけてみました。右のGIF画像はその結果です。QuickTime形式の動画ファイルは le.mov (16MB) になります(*)。ほんの数秒のアニメーションですが、実際の映像よりもずいぶん単純化されて、実写とは異なった雰囲気を感じます。長時間眺めると目が疲れてしまうそうな気もしますが、たとえばCM映像のようなごく短時間の映像であれば、一種独特に抽象化された世界を味わうことができるかもしれません。

現実世界のコミック化

 Podcast の音声部分をテキスト化するサービスはすでにあります。また、Imagination You Make のように、デジカメで撮影された画像中をコミック調にしたり、顔抽出を行い、適切な部分に吹き出しをつけることができるWEBサービスもすでにあります。こういった技術を組み合わせることで、Podcast などで配信されている実写映像をマンガ風・コミック調アニメーションにしたりするといったことは、ごく近いうちに実現できることでしょう。

 よくある街並みを撮影した映像や、よく知っている人たちが写っている映像をコミック調・イラストレーション化したら、どのような世界が見えるのでしょうか。そんな世界を眺めたら、どう感じるのでしょうか。アニメーション・映画作成会社でない普通の人でも、「ちょっとアニメーションを作ってみる」ということができたら面白いかもしれません。ちょっと作ってみたたくさんのアニメーション中から、いくつかの新しいものが生まれてくるかもしれません。商業的な映像を作り上げることは難しいかもしれませんが、「ちょっとアニメーションを作ってみる」ということは、もう簡単にできるようになっているのかもしれません。


* 使った素材は、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]によるHIVE インタヴュー・シリーズ 01:ローレンス・レッシグ のインタビュー映像です。そのため、上記映像をもとに作成された3枚の画像、および、QuickTime 映像はクリエイティブ・コモンズ 非営利-継承ライセンス になります。

2007-07-18[n年前へ]

鈴木英人とマクドナルド的な芸術フローチャート 

 デジカメ写真のイラストレーション化プログラムを作る時、絵画の本を読みあさりました。もちろん、今でも、プログラミング途中ですから、今も読みあさっているわけです。

 そんな風に読んだ本の一冊に、鈴木英人のイラスト教本がありました。鈴木英人という名前を聞いても何も感じない人でも、こんな版画を一目見れば、きっと80年代の空気をナイアガラ・トライアングルの音楽と共に思い出すはずです。

 鈴木英人のイラスト教本がまた興味深いものでした。鈴木英人の作画法は、まさに「工房方式」で、鈴木英人本人が不在でも作画を行うことができるように、版画を作るやり方が完全にマニュアル化されていたのです。「誰でも同じように作業をすることができる」というマクドナルドのマニュアルのようで、その手順はまさに、(実際に描くのは手作業ですが)まさに画像処理アルゴリズムのフローチャートでした。ゴルゴ13を量産する「さいとうプロ」のようなアプローチは古いながらも新鮮さと、自分にはない感覚を知ることができて、興味深かったように思います。



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