2010-01-06[n年前へ]
■無限の資源である人間と有限の時間というパラドクス
J.P.ホーガンの「断絶への航海 "VOYAGE from YESTERYEAR"(ハヤカワ文庫SF) 」から。
「人間の心は無限の資源だって言ったけど、でもそれは無駄使いしないとしての話だ。これ、面白いパラドックスだと思いませんか?」
2010-01-10[n年前へ]
2010-02-25[n年前へ]
2010-04-03[n年前へ]
■未来へと続くかたちのない何かを作ること
角田光代の「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。 」から。
一冊の本を作るのに、どれだけの時間と労力が要るか、十五年かけて私は知っている。たぶん、そういう仕事をいっしょにしてきてくれた人々を見て、私は「今日のごはん代より五年後のごはん代を見据える仕事をしよう」と思うに至ったんだと思う。
やっつけ仕事で今をしのぐより、今どんなにたいへんでも、未来へと続くかたちのない何かを作ることこそが仕事だと、教わってきたんだと思う。
2010-04-04[n年前へ]
■「過去の卒業アルバム」と「未来の2010年」
先日、部屋の掃除をした。その時、高校の「卒業アルバム」が出てきた。サイズがとても大きくてかさばるので、捨てるかどうか悩みながら、「あの頃の景色」が映っている頁を、少し、眺めた。そして、捨てるのも変なような気がして、本棚に戻した。
「生ビール」のポスターを背景に(高校生だから残念なことにビールを飲めるはずはないけれど)、みんなでお好み焼を何かの打ち上げで食べている写真や、学園祭の写真や、四季の校舎を映した景色、つまりは、毎日毎日過ごした風景がそこには写っている。
その中には、たくさんの同窓生たちがそこにはいる。3年A組から順に頁をめくっていくと、若かりしGaucheの作者もそこに居た。そして、とても不思議な気持ちに襲われた。時が流れるというのは、自然だけれど、とても切なく神々しい。
「2010年」と聞くと、遥かに先の未来に思える。私たちはそんな世代だ。…いや、違う。そんな世代だったような気がする。けれど、確かに「2010年」という、そんな時代に立っていることが、今でも不思議でしょうがない。
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