hirax.net::Keywords::「景気」のブログ



2009-07-22[n年前へ]

米ファッション誌の広告出稿量が激減 

 「米ファッション誌の9月号,華やかな表紙とは裏腹に残酷な月に

各表紙の右下の赤丸上に記された百分率が,恐ろしい事実を示しているのだ。(この赤丸は)今度の9月号の広告ページ数が,1年前の9月号に比べ何パーセント変化したかを表示している。

  9月号は米国のファッション誌にとっては特別の号である。秋のファッション特集を組み,広告の出稿量が際立って多い号のはずである。例えばVogue は,昨年9月号の広告ページ数が何と673.89ページであった。9月号だけで年間の総広告ページ数の23%も稼いでいたのである。その稼ぎ時の9月号が,今年は昨年に比べ37%も急減しているのだ。

2009-09-07[n年前へ]

世相を映し出す「不景気.com」 

 一時期、「何とかドット・コム」といったネーミングが流行りました。けれど、「ひとこと」で上手く対象を表現し得た名前というものは、実はあまりなかったように思います。

 しかし、今日知った「不景気.com」というネーミングには、なぜかとても驚かされました。内容を上手く表現したネーミングと、なにより、そのネーミングの下に、世相を映し出す内容は「見事」と言うしかないような気がします。

 「不景気.com」は、不景気・不況で世知辛い世の中を楽しく生きていくための情報を発信したり、方法を考察する不景気対策ブログです。

2009-09-19[n年前へ]

「景気と文学」 

 関川夏央「おじさんはなぜ時代小説が好きか (ことばのために) 」の「景気と文学」から。

 大正9年(1920年)3月15日に株式が大暴落して、第一次世界大戦景気による大正バブルが崩壊します。それで損をした人がたくさんいました。(中略)普通の人々が浮かれたという点では、昭和末から平成初年にかけてのバブル景気とおなじです。人の気持ちはかわりません。
 この文章が書かれてから、「バブル」と「バブル崩壊」のプロセスが、すでに繰り返されているように思います。「人の気持ちはかわりません」という言葉も、きっと何度も繰り返されてきたのだろう、とも思います。
 夏目漱石の活躍期はその戦後不況とぴったり重なっています。(中略)いわゆるプロレタリア文学も昭和不況とともに盛んになるのです。漱石の文学が「不況文学」であるように、景気と文学の関係はもっと考えられてもよいと思います。

2009-09-23[n年前へ]

日本列島地価変動マップ 

 地殻変動ならぬ、日本の各地域(全域)の時系列的な地価分布・変動を眺めることができる「日本列島地価変動マップ」 本家MANDARAのサイトにも同様なデータがあるが、各地域を眺めることができるので、こちらにリンク。

日本全域、および各地方における地価変動をマップでみることができます。

2009-11-21[n年前へ]

消費者物価指数とポジティブ・フィードバック 

 景気の変化をわかりやすく眺めてみたくなったので、 日本の消費者物価指数(CPI)のグラフを張り付けてみた。このグラフは、右下部にある小さなボタンを押すことで、表示する内容を切り換えることができるものである。

 このグラフには、1ページ目に「主な消費者物価指数(前年同期比)の推移」が、2ページ目に「主な消費者物価指数の推移」が、3ページ目に「消費者物価指数と前年比の推移」が収録されています。

 2ページ目や、3ページ目を眺めると、ここ2,3年は、実に単調に消費者物価指数が低下し続けていることがわかる。この消費者物価指数低下が続くことの要因は、一体どんなものがあるのだろうか。新聞記事をしっかり読んでいれば、その要因分析結果などが解析・解説されているのだろうか。

 ・・・それにしても、と思う。経済社会はどう考えても、制御工学的にはポジティブ・フィードバックの不安定極まりない世界に思えてならない。少しの外乱が、大きな変動を生み、その変動がさらに激しい波を生むようにみえる。もしかしたら、そこには結構長いムダ時間があったりして、意外にセンシティブではないのかもしれないが、やはりポジティブ・フィードバックの不安定な状態に見える。かといって、安定を実現するネガティブ・フィードバックでは、永遠に一定で変わらない世界になってしまう。おそらく、それでは何の発展もなく進化さえしない世界になってしまうかもしれない。

 ポジティブ・フィードバックからは安定な状態は生まれない。上がり続けるか、下がり続けるかで、結局は「発散」してしまうことになる。

 次に平積みされる本が、もしも「節約ライフ」的な本だとしたら、景気にはまさにポジティブ・フィードバックが働いていることになる。それらの書籍は、不況への後押しをするポジティブ・フィードバックである。「ポジティブ」という名前が付けられた、しかし、それは同時に不況への案内図なのかもしれない。

 以前は途中で挫折したが、もう一度、経済学の教科書に書いてあることをMatlab/Simulinkで実装しつつ、学んでみよう。



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