2006-04-05[n年前へ]
■「過去と未来の境界線」
from n年前へ.
もうすぐ鉄腕アトムの誕生日2003年4月7日だ。50年近く夢の未来だったアトムの誕生日は、もうすぐに「過去の未来」になる。 そういえば、私たちはいつだって、過去と未来という二つの面の接点にいる。過去と未来の狭間にいつだって私たちは立っている。少しだけでも後ろを振り返ってみれば、そこは過去の世界だし、足下の先に見える世界は全部未来の世界だ。
2006-04-10[n年前へ]
■「過去の記事や画像」を検索する
「WEBが発展してからの記事や画像の検索は容易になったけれど、過去の記事や画像の検索は容易というわけでなくて…」というメールを頂きました。「過去に見たテレビの画面や広告や…といったもの」を見つけ出したいけれど、なかなか見つからない、という話です。
「過去に何らかの媒体に掲載された記事」や「画像」といったものを探す場合、図書館や資料館などに行って探す、のが一般的なのでしょうか。過去の出版物(記事)や資料を保存しておくのが図書館や資料館の目的の一つなのですから、通常は、そういった場所を訪ね歩き探すことになるのでしょう。そんな場合、自分がその場所まで行って探さなければならないわけですから、地方に住んでいたり、はたまた海外在住だったりすると実に面倒なことになってしまいそうです。
ところで、例えばGoogleは図書館などの収蔵書物もすべてデジタル化しようとする(した)"Google Print"といったプロジェクトを行おうとしています。もしも、世界の色んな図書館にあるたくさんの本が読み取られた日には、「過去に見たテレビの画面や広告や…といったもの」の検索も(今よりは)簡単になりそうです。例えば、昔のコマーシャルをキーワードで検索すれば、「広告批評」や当時の「ポパイ」や「明星」といった雑誌の記事が検索されて、その画像なども容易に眺めることができるようになるに違いありません。つまり、過去の画像検索や記事検索が(世界のどこからでも)できるようになるのかもしれませんね。
2006-04-27[n年前へ]
■特許と実験データ
「神戸大教授、実験データを捏造 特許出願取り下げ」「実験データ捏造、過去の論文も調査へ 神戸大が記者会見」という朝日新聞の記事を、「出願されている特許中のかなりの割合のものが実際には実験などされていないものだろうに…」と思いながら読む。
例えば、私が見たことがある中では「常温核融合を熱源に用いたプリンタ装置に関する特許申請」なんていうものもある。もちろん、そこで「実施例」として書かれている実験が実際にされているわけもない。実施系を描いた図も「想像の(だけど、現実らしく思える程度の)世界」をまさに「描いた」程度のものであることも多いと思う。その実施例の効果・性能を描いたグラフだって、ドロー・ソフトで「描いた」ものであることだって多いだろう。
この記事からは、そういった特許の世界の背景が見えない。
2006-05-06[n年前へ]
■2年先の未来
ふと、「ニュース・ウォッチ」と称していた頃の「平林純@hirax.netの科学と技術と男と女」の過去ログを眺めてみました。2004年3月〜2005年7月までの過去記事ですが、その過去記事から、色んな種類の未来が見えてくるような気がします。「みんなが笑顔のベストショット検出技術」「トランプ・カード透視術「“コーヒーでガッツ”の秘密」「一人と一人を繋ぐIP糸電話」…2年前の過去を眺めれば、間違いなく2年くらい先の未来は見えるはず、と思います。
2006-05-27[n年前へ]
■「本来のプレゼンテーション」
以下は、ちょっと疲れたので、気晴らしに適当な書いてみた文章です。「さいごに」という小タイトルがつけられた、そんな文章の一部です。
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プレゼンテーション "presentation"という単語は、"present" に接尾辞"ation"が付け加えられた抽象名詞です。"present"はラテン語の”pre”(前に) + "sun" (存在する"to be"という"esse"の過去分詞)からきている言葉ですから、つまり、「目の前に存在する」ということがプレゼントです。だから、「今・現在」「現在そこにいる」「贈る・与える」ということが、つまりはプレゼント="present"なのです。大教室の教壇に立つ先生の目の前に生徒が出席していたり、誰かに贈り物をその場で見せて渡したり、あるいは、聴衆の目の前で「発表者が話をちゃんと見せる」こと、それがプレゼント(プレゼンテーション)です。どんな場面であっても、相手が「確かに目の前にあると実感できる」のが、本来のプレゼンテーションというものだと思います。
どんなことにも、「すぐに簡単にできる」万能な王道なんて存在しないように、…(以下省略)
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