2010-12-28[n年前へ]
■iPhone4でマーカレス拡張現実のPTAMを動かす
Aaron Wetzlerさんが行った「(カメラに映る画像から空間把握を行うことができる) PTAM(Parallel Tracking and Mapping for Small AR Workspaces) のiPhoneへの移植作業レポートとプロジェクトソース」がGitHubに公開されています。そこで早速ビルドし、iPhone4でPTAMを動かしてみることにしました。
下の動画が「PCのディスプレイにiPhoneを向けて、PTAMで空間認識をスタートさせたようす」を撮影してみたものです。「思った通りには動かない部分が残っている」ということですが、それでも手元のケータイ(スマートフォン)が空間自動認識をしているようすを眺めていると、たとえ動きが不十分であるにしても、なかなかに楽しいものです。(プロジェクト設定やソースコードを眺めた限りでは)高速化する余地がまだまだ多くありそうに見えますから、色々なことをさせる機能を追加したりして、実用的なものへとさらに作り変えるのも面白いかもしれません。
現実にはありえないような不思議なものを映し出してみたり、あるいは、現実の世界をより現実(と思えるもの)に見せてみたり、あるいは目の前の世界を誰か全然別の時(空間)にいる人たちと共有してみたり・・・色々なことができそうな気がします。下に貼付けてみた(PCで動かした)PTAMのデモ動画でも眺めつつ、「あんなこといいな、できたらいいな」と思えることを色々考えてみることにしましょうか。
2011-01-01[n年前へ]
■「火災」を作り出すプロジェクターアート
建築物や街自身にプロジェクターで映像を投影し、一見不可思議な風景を作り出すプロジェクターアートを見かけると、思わず見入ってしまいます。たとえば、とあーる研究2011/01/01に載せられているような動画群を眺めると、うっとりさせられます。
カナダ バンクーバーのアーチスト isabelle hayeurによる'fire with fire'を見ると、それらとは異なる「現実的な感覚」で驚かされます。現実には存在しない「火災」を作り出すことができるということはわかっていても、それを目の前に作り上げられると、「火事だ!」と叫びたくなります。
プロジェクター内蔵のデジタルカメラのようなものを改造すれば、「目の前の景色を眺めつつ・同時に変化させてしまう機械」を作り出すことができるのでしょうか?そんな機械を携帯して持ち歩くことができたら、テレビ番組の中の怪盗たちのように色々なことができて楽しそうに思えます。
2013-12-22[n年前へ]
■iPhone や iPad で「いつでもドコでもプラネタリウム」
(手に持った) iPad mini 上に、見る方向に応じた映像を表示するようにしたくて、まずは、360°の全周囲に拡がる星や星座を表示させてみました(鏡像になってしまっているのはご愛敬…ということで)。
緯度経度や時刻に応じて「星情報や”プラネタリウム画像”」を送出するサーバを仕立ててやれば、いつでも・どこでも、iPhone / iPad などで「いつでもドコでもプラネタリウム」を楽しむことができそうです。
2016-03-05[n年前へ]
■ついに成功した重力波の観測波形で3Dアクセサリーを作ってみよう!
重力波観測のニュースが流れてから、重力波の(「観測されるはず」とされた)予測波形や観測波形が公開されています。そんな重力波の波形を、目の前で存在するかのように3次元的に眺めたり(右に貼り付けたアニメーション)や、Mathematicaで解析したりして、楽しんでいる人たちがいます。…地球を走り抜けた十数億年前にブラックホールが衝突して生み出した空間の振動を、そんな風に3次元空間的に体感してみるのは、確かにとても面白そうです。
というわけで、今回観測されたはずの「理論的な空間の振動」を、右のような3次元的チャートにした上で、3Dのオブジェクトファイルに変換してみました。あとは、これを各種3Dプリンタで出力すれば…たとえば金属3Dプリンタで出力してキーホルダーにでもしてみれば、いつでもどこでも素敵な重力波系形を持ち歩くことができます。あるいは、重力波系形をイヤリングにして不思議に装ってみたりするのも、楽しそうです。2018-11-16[n年前へ]
■「本当なら見えるはずの星空」を景色に重ねて映すカメラを作る!
「本当なら見えるはずの星空」を景色に重ねて映すカメラを作る!を、「ソフトウェアデザイン 2018年12月号」に書きました。台風が直撃中の韓国大邱で、つまりは「とても天気が悪い夜空を見ながら」、文章とコードを書いてみたものです。個人的には、(この回で)7回目となる記事群中で一番「自分の好み」です。
宇宙(と書いて”そら”と読む)に浮かぶ地球から見ることができる銀河天体が好きで、自分が住む街から、そんな宇宙を眺めたい…と思ったりしたことがある人向けのAR( Augmented Reality)製作記事です。たとえば、夜更け、あるいは、葉の散ってしまった晩秋の木々を見ながら、そんな夜に似合った星空を眺めたい…と思ったことがある人のために作った記事になります。…なぜか途中、レイ・ブラッドベリ意識の文章になってしまいました。