hirax.net::Keywords::「コトバ」のブログ



2001-10-21[n年前へ]

"ダイジョウブデスカ" "アリガト ヘイキデス" 

 昨日の記事を読んで私が連想した人は、報復攻撃が始まった10月8日は朝から都内のモスク巡りをしていた、という。そこでも、やはり匿名の嫌がらせ電話がかかってくる、という。
 雨の中モスクを出ようとすると、「にっこり」くまの絵柄の傘を渡してくれた、というパキスタン人の男性の話を読みながら、私は、何故か種ともこの「うれしいひとこと」を思い出したのでした。
 考えごとをしていて、雨の舗道でつまずいた「ボク」に"ダイジョウブデスカ"と言った、どこかのおじさん。少し悲しいことを考えて、だけどどうにもコトバが見つからなかったりして、つまづいてみたりして。
 
 匿名はというのは、本当に善悪に渡って幅広い、と思うのです。匿名の悪意は本当にイヤなものだし、匿名の善意というのは本当に驚くほどうれしかったりするものだ、と思うのです。
 ほら、何か良いことをして名前を聞かれた時に、「名乗るほどのものじゃありません」って答えるのってカッコイイじゃないの。月光仮面みたいで。
 何はともあれ、「うれしいひとこと」を思い出したのでした。(リンク

2003-07-20[n年前へ]

緑を生み出す言葉の樹「エコトノハ」 

 「エコトノハ」を訪れ、枝に言葉を書き込みます。あなたの言葉を枝葉にして樹が育ってゆきます。参加者が増えると葉がどんどん増え、「エコトノハ」の樹は大きな言葉の樹に育っていきます。そして、「エコトノハ」プロジェクトで育った樹木は、書き込まれた葉100枚(100クリック)を、植林1本分として換算し、オーストラリアカンガルー島での植林計画にプラスされていきます。

私が眺めた小さな木 という素晴らしくも面白い企画。言葉がネットの中の葉っぱになり、それがいつか何処かの場所で本当の葉っぱに変わるなんてとても不思議だ。
エコトノハ」に「コトバ」を書くと、コトバがいつしかみどりに変わって「言葉の光合成」を始めるというのは、何だか「14ミリグラムのいろんな気持ち」の呼吸みたいだ。いろんな気持ちが光合成の呼吸で変化していったら良いのにな、と。
 ちなみに、音もキレイなのでちゃんとスピーカーのスイッチを入れておくこと。
from www.textfile.org

2004-07-03[n年前へ]

青春18切符で見る景色 

寝坊したら、すごくソンした気がした。 荒木経惟が撮影していた頃の青春18切符のポスターやチラシが好きだった。「誰も私を知らない」「この町とヒミツをつくる」「この街で育ったら、どんな私になっていただろう」なんていうコトバと共に、そこに写る景色を眺めていた。今だって部屋の片隅を眺めると、「『出会い』なんてコトバ、古くさいと思っていた」なんてチラシが見える。

 そんな風にチラシやコトバを気に入った人達たくさんいて、そのコトバを写経するかのように書いてる人や、そのヒトコトを考察している人もいる

 写真に写る景色やチラシに書かれた言葉はきっと何処かで世相を映しているはずだ。そんなものを眺め返してみるのも良いかもしれない。知っている人達は懐かしく眺めて、もしも知らない人達ならば、それを新鮮に眺めてみるのも面白いはず。色んな景色やコトバを眺めて、あなたはどのコトバ・景色が気に入るでしょうか。 from カフェのひとのWebメモ。

2005-05-05[n年前へ]

「頭の中の妄想」と「証拠」 

 西村 肇氏の次の言葉を眺める。

本当の理科人間は理屈を言い争うディベートを好みません。どんな結論にも理屈はつけられるので、このようなコトバによる議論が、意味ある結論に導くとは思わないからです。理科人間の議論は一回で論戦を決着できる物証の提示…
 時折、頭の中の理屈は妄想に過ぎない、と思うことがある。頭の中の妄想に対して、その「正しさへの近さ・確からしさ」を決めるのは、人間(の頭)ではなくて、(自然科学で言うならば「自然」というような)物証なのだろうと思う。それが、(あえて理系・文系と二つに強引に分けるならば)「理科系」の素晴らしさ(同時につまらなさ)かもしれない、と思うことがある。

2006-05-05[n年前へ]

「歴史」や「進歩」や「才能」 

 今日の「n年前へ」は「何でもやればできる、という言葉」「Thinkpadモーションコントロール動画」「未来予想図の多数決」「頭の中の妄想」と「証拠」「のび太君,百年の歴史を見るには百年かかるんだよ…」などです。「AmetMultiを使ってるところを映した動画」も懐かしく面白いですね。

「(何かを) - やろう - と努力をちゃんとできること」も「才能の一つ」なのかも、と思ったりもする。あるいは、「誰でもみんなやろうと思えばできる」と信じる力こそが、欠かせない才能の一つなのかもしれない、とも思う。
「のび太君、百年の歴史を見るには百年かかるんだよ…」
"Sometimes I wonder how you can stand being just a dog."  (人間じゃなくて)犬でいるのって大変じゃない?"You play with the cards you're dealt, whatever that means."  君だって自分に配られたカードで勝負するしかないんだろ?
本当の理科人間は理屈を言い争うディベートを好みません。どんな結論にも理屈はつけられるので、このようなコトバによる議論が、意味ある結論に導くとは思わないからです。
ぼくは、進歩しようとしない人を好きではない。



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