2006-11-10[n年前へ]
■「灯篭流し」写真&ビデオ編
先週末は満月でもう年末も近い…というわけで、タイのローイ・クラトン(灯篭流し)の時期でした。数日前、「ローイ・クラトンが始まったとされるスコータイでの祭のようすは、とても幻想的で素晴らしかった」という感想を聞きました。スコータイの遺跡を舞台に水面に浮かぶ灯篭や、空に上がっていく(熱気球と同じような仕組みの)灯籠を見たのがとても印象的だ、という話でした。
スコータイの灯篭流しを一度目にしてみたいと、私もずっと思っているのですが、まだ行くことができていません。…というわけで、チェンマイで見たローイ・クラトン灯篭流し 写真編とビデオ(HDV)編を貼り付けておくことにします。夜空できらめく星のように見えているものは、すべて「(熱気球と同じ仕組みの紙風船状)灯篭」です。小さい光の点も大きなものも、どれもがすべて空に浮かぶ灯篭です。何千何万の灯篭が上空へと放たれて、そんな景色がまるで星空のように見えているのです。もちろん、川の水面にも灯篭がたくさん浮かべられています。川の水が流れていく先を眺めていると、まるで「川に浮かぶ灯篭が、遥か視界の先で空に上っていくように見える」そんな幻想的な景色です。
2010-10-26[n年前へ]
■最高に幻想的なプラネタリウム
タイの灯籠流しのロイクラトンは、今年は11月の20日頃のようです。ロイ(=流す)クラトン(=灯篭)は、11月の満月の時期に行われる、川の水面に船を浮かべたり、空へロウソクの熱で気球(コムローイ)を届ける、そんなお祭りです。チェンマイやスコータイといった町では、その夜の空には、数えきれない星より多くのコムローイが浮かび、どんなプラネタリウムよりも奇麗な人工の星が光り、それらの灯りが水面に映り込む姿と重なりつつ、やはり数えきれない灯篭が水面に浮かんでどこかに流れていくのです。
コムローイが浮かぶ夜空は、一度は眺めてみたい景色だと思います。不思議な幻想に満ちていつつ、それでいて、夜の空気に吹かれつつ人の喧噪に浸ることができる時空間です。
少しでも興味を感じられた方がいたならば、今から飛行機チケットを買ってみても、きっと後悔はしないと思います。
2011-11-18[n年前へ]
■ワクワクする「コムローイ飛ばしコンテスト」
11月の満月の頃、タイのチェンマイでは、幻想的なローイクラトンが行われます。灯籠をたくさん吊したり、川面にコムファイ(灯籠)を流したり、そして、空へもコムローイ(気球のようなもの)やコムファイ(灯籠)を飛ばし・流したりします。日テレ「世界の果てまでイッテQ!」でその風景がカレンダーとして使われたことで、そういえばその幻想的な景色に見覚えがある、という方も多いかもしれません。人工の星空を、もしも「プラネタリウム」と呼ぶことにするのであれば、世界一美しい「プラネタリウム」は、この空に浮かんだ無数のコムファイが作る「天の川」や「流れ星」といった「星空」です。
コムファイは、火が灯った「灯籠」です。夜空へ飛んでいく空飛ぶコムファイは、紙気球の下部で燃える火が気球内部を暖めると同時に、気球自身を明るく輝かせます。それは、まさに明るく輝く「灯籠」です。 それに対して、昼に飛ばす「気球」は、紙気球の中身を地上で暖めて、そして空へ飛ばします。紙気球には「燃える部分」は備え付けられていません。だから、それはコムローイ(浮かぶもの)ではあってもコムファイ(灯籠)ではない、というわけです。
この時期の昼には、色んな場所で、コムローイを飛ばすコンテストをやっています。たとえば、学校の校庭で学生たちが順番にコムローイを飛ばし・そのワザを競い合っていたり、あるいは、町中の広場で同様のコンテストが行われていたりします。コムローイには紙や発砲スチロールで作られたグライダー、あるいは垂れ幕などが花火や爆竹で結びつけられていて、コムローイが空へ高く登った後に、それらのグライダーを流したり、垂れ幕を下へ広げたりするという仕掛けになっています。
下の動画は、「紙で作ったコムローイに扇風機で空気を送り込み、灯油を灯した棒を持ち・中に入り・空気を熱して、空へ飛ばしていく」ようすです。さらに、空に浮かんだコムローイから、たくさんのカラフルな煙吹くグライダーが放たれる風景です。このコムローイを飛ばすさまを眺めていると、何だかとてもワクワクさせられます。このコムローイのメカニズムや仕掛け、それを作った人たち、そして、飛ばす作業をチームワーク良く?行う人たちを眺めていると、とても楽しくなります。
ところで、コムローイは紙製ですから、燃えさかる棒をコムロイに差し入れて・熱している時に、不幸にも風にあおられたりするとコムローイに火が燃え移ってしまうこともあります。そんな「惨事」の一例が下の動画です。時には燃えさかるコムローイが、電線や木に引っかかっていたりもします。…作った人たちは残念至極かもしれませんが、見ている人たちにとっては、それも少し刺激的で・興奮させられたりします。
「コムローイ飛ばしコンテスト」は「人力飛行機選手権」や「ロボットコンテスト」を見ている時と同じワクワク感があって、眺めていてとても楽しくて、「灯籠流し(ローイカトーン)、灯籠流し(ローイカトーン)ローイローイカトーン〜」と歌を口ずさつつ、ずっと眺めていたくなるのです。 (twitter から)
2011-11-20[n年前へ]
■世界で一番「”実用的”な賽銭(さいせん)箱」を見よ!?
神さま仏さまに祈り・感謝のために、お金を入れる箱を「お賽銭(さいせん)箱」と呼びます。私がこれまで見た中で一番「実務的で・飾らない・実にフランクな」お賽銭箱が、下の写真です。タイはチェンマイで眺めた、「肥えてパンパンに膨れた腹を抱える仏さま」の前には(どう見ても金庫にしか見えない)お賽銭箱が鎮座している…という実に素敵でロハスな景色です。
ちなみに、この機能最優先の賽銭箱を持つ「メタボなお腹の仏さま」の隣には、ゴロリと横になっている仏さまもいらっしゃいます。そして、その横にる仏さまの前には、やはり、飾らず・機能的かつ実用的な「金庫」ならぬ「賽銭箱」が置かれています。
これが「世界で一番の実用的な賽銭(さいせん)箱」です。あっけらかんとしたシンプルさが…何だか、とても素敵で魅力的に感じます。
(twitter から)
2013-10-08[n年前へ]
■空に浮かぶ氷プリズムが見せる「幻の7色太陽」
午後、「幻日 (げんじつ)が出てますよ!」と言われ、南空を眺めると、本当に大きな幻日 (げんじつ)が浮かんでいました。
雲中にある六角板状の氷晶が(落下の際の空気抵抗のために)地面に対し水平に浮かぶと、氷晶が頂角60度のプリズムとして働き、氷晶により屈折した太陽光が幻日を作り出す。上空の温度と、風の状態と、そして太陽の差し込む条件が重なり生み出された幻灯が写す風景は、少しばかり綺麗です。
ここ数年、可能な限り、11月の満月の夜はチェンマイで過ごすことに決めています。その夜は、お祭りが開かれて、たくさんの灯籠が上空へ浮かび流されて行き、その祭り景色を眺めてる瞬間は「何だか、今この瞬間なら、向こうの世界に行っても後悔しないかも…」と考えたりします。逆に言えば、そんな景色を見ることができなかった年には、あの景色を(来年)眺めるまでに何かあったら地縛霊になってやる~と思ったりします。