2009-10-21[n年前へ]
■ボケ風味画像を画像処理で作り出すFinePix F70EXR
"> 一眼レフカメラのようなボケのある写真が撮影できる! 富士フイルム「FinePix F70EXR」
ボケが大きくなりやすい一眼レフカメラと比べ、撮像素子の小さなコンパクトデジカメやカメラ付きケータイは大きなボケを得にくい。ボケの大きな写真を撮影するのは、コンパクトデジカメユーザーの憧れだろう。
その課題を画像処理で解決しようという新機能が、富士フイルムの「FinePix F70EXR」(以下、F70EXR)が搭載した「ぼかしコントロール」だ。シーンモード内に新たに加えられた。シャッターを切ると自動的に2枚の写真を連写し、その画像を基にしてメーンの被写体と背景の距離を計算。画像処理によって背景のボケだけを強調する仕組みだ。
2009-11-10[n年前へ]
■"「レンズ・撮像素子・画像処理エンジン」+「ボディ」=デジカメ"という新製品
『リコー、近藤社長の本気デジカメ登場、レンズ交換式「RICOH GRX 」発売へ』という記事を読んだ。
「GXR」は、ボディ内に撮像素子を搭載せず、「レンズ・撮像素子・画像処理エンジン」が一体になった「カメラユニット」をボディ に着脱することで、幅広い撮影シーンに対応できるようにしたユニット交換式カメラシステム。コンパクトデジタルカメラ並みのサイズで、高画質・高機動性や高い拡張性の実現を図っており、レンズ交換ができるデジタルカメラとしては世界最小・最軽量を実現した。ボディには各種操作機構や液晶モニタ、内蔵式フラッシュ、カードスロットなどを搭載。本体のスライド式機構を利用してカメラユニットを取り付けることで撮影を行う。また、ユニットの撮像素子は密閉されているため、交換時にゴミが付着する心配がない。
「従来の一眼レフでは、レンズは選べたが撮像素子や画像処理エンジンは固定だった。しかし、『GXR』では撮影シーンに合わせ、3つを常にベストマッチの組み合わせで撮ることができる。これは非常に大きなメリット」と語った。単なる平面である感光フィルムと違い、立体構造を持つ撮像素子は光学レンズを選ぶ、逆にいえば、単一の撮像素子に対応しようとすると光学レンズに要求される項目が増えることも多い。また、撮像素子へのごみ付着の可能性がないというのも、結構面白い「デザイン・割り切り方」だと思う。
画像処理エンジンは、陳腐化しやすい。だから、もしも、それは画像処理エンジンの開発期間を短くすることができていて・なおかつ安く製造できるのであれば、画像処理エンジンを入れ替えることができる、というのは魅力的かもしれない。
もしも、この製品が「カメラユニット」と「ボディ」間のインターフェース規格を公開するようなことがあれば、実に画期的な製品だと思う。自社の複写機の内部構造を教育機関に公開し、アプリケーション作成コンテストを行ったこともあることを考えれば、そういう選択をしてもおかしくはない、と思いたいものである。
ところで、今日書いた「人に何をされたかを数える人生は、さびしい。」中に登場する近藤史郎は、この近藤社長である。そして、愚痴る言葉を発した氏に対して、「人に何をされたかを数える人生は、さびしい。人に何をしてあげられるかを考える人生でないと、楽しくないよ」と呟いたのは、「天才」と呼ばれた、かの社のカメラ設計者である。ニュースというのは繋がっているものである。何事にも繋がり、というものがある。
2009-11-22[n年前へ]
■小型デジタル一眼カメラMPUS PEN E-P2 12月4日に発売決定
12月4日に発売決定――オリンパス、小型デジタル一眼カメラ「OLYMPUS PEN E-P2」
オリンパスイメージングは24日、小型デジタル一眼カメラ「OLYMPUS PEN E-P2 」の発売日が12月4日に決まったと発表した。価格はオープン。
同製品は11月12日に発表されたマイクロフォーサーズ規格の小型デジタル一眼カメラ。発表時の発売日は「12月上旬」としていたが、今回、発売日が12月4日に決定したことを発表した
2009-11-23[n年前へ]
■NEWS今昔物語「毎日の記録と想い出の写真」編 (初出2004年10月28日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
今日も、シリーズ「今昔物語」です(古い文章なので、リンク先は「リンク切れ」になっているものばかりだとは思いますが、ご容赦ください)。たった5年前のものですが、時の流れは早いもの。温故知新の気持ちで、まずは、5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うことから先に書いてみます。
この後、「食べたものを淡々と記録するよ」は、結婚し食生活記録ログを停止した。この頃読んでいたWEB日記のうち、一体どれだけが今も続いているものだろうか。・・・どんな世界も、少しづつ少しづつ入れ替わりが進み、やがてすべてが入れ替わっていくのだろう。
携帯電話は、これら過去の記事以降も、ますます高機能化が進んでいる。そのため、この後に、一眼レフデジカメを買ったのだが、今では持ち歩く頻度が減ってしまった。つまりは、持ち歩いている携帯電話のカメラで済ますことが増えてしまった。それどころか、携帯電話、いや、ケータイはもう腕の先にいつもある「体の一部」だという感覚の人も多いかもしれない。
DVDは耐久性に劣るものも多く、私が持っている初期に記録したデータDVDなどは、すでに読めなくなっているものも多い。「ネガフィルムや写真を詰めた箱」と「想い出いっぱいのDVD」では、実は「ネガフィルムや写真を詰めた箱」の方が長い年月を経ても残るのかもしれない。
(記事を書いた時の)ひとこと
一眼レフデジカメが欲しいのだが、先立つお金は無い。しょうがないから、カメラ付き携帯電話用のアタッチメントレンズをコンビニで買って、一眼レフ気分に浸ってる。というわけで、携帯電話・写真関連のニュースになった。
毎日続く「食べたものを淡々と記録するよ」
「食べたものを淡々と記録するよ」というWEBログがある。その名の通り、毎日食べたものをただ淡々と記録(ログ)しているだけである。書き手は二十歳の学生さんで、「おにぎり・ラーメン・カレー」が多い典型的な若者の食生活を続けていた。
ところが、10月23日の夕飯「ぶどうぱんとウィンナー」以降、彼の食べるものは一変する。その日の午後六時頃に新潟県中越地震が起き、そして彼は新潟県長岡市に住んでいたからだ。同じ「おにぎりやラーメン」を食べていても、それ以前のものとはずいぶんと違っていて大変さが伝わってくる。それでも、彼は食べたものを淡々と記録する。そして彼の毎日は続く。
携帯電話は体の一部
最近、携帯電話を通して何かをみる技術が増えている。例えば、先月およそ一月間にわたって実験が行われていた 携帯電話に音楽を聴かせると曲名を検索してくれるサービス などは「あれっ?この曲なんだっけ?」というような場合にとても重宝しそうだ。また、先月20日に発売開始された"カメラ付き携帯電話で色を識別を手助け"するケータイアプリ「なにいろ」は色識別に苦労していた人の手助けができるかもしれない。こうなってくると、携帯電話はもう私たちの体の一部だ。
さらに、先月20日にデモされた携帯電話で顔認証を行う技術なんかを使えば、携帯電話をどこかに置き忘れたりしても 悪用されたりすることがないようになるかもししれない 。そして、PCで録画したテレビ番組を携帯電話で再生できるようにする変換ソフトも今月12日から発売されるという。私たちは携帯電話越しに今後どんなものを眺め、どのように助けられていくのだろうか?
家族の想い出が蘇る「フォトマイニングサービス」
先月12日、富士写真フィルムは「ネガフィルムや写真を箱に詰めて送るだけで想い出いっぱいのDVDを作成してくれるフォトマイニングサービス」を始めた。撮影したフィルムや写真を箱に詰めて送るだけで「フィルム製造情報・写真の裏印字・撮影者が書いたコメント」などを手がかりに撮影年代を分類した上でDVDスライドショーにする」という。そういえば、1977年にヒットしたドラマ「岸辺のアルバム」のラストは洪水で流されていく家から「家族のアルバム」を持ち出そうとするシーンだった。未来の家族のアルバムはDVDディスクになるのかも。
SPAMを生み出す「女性の理想!?」
SPAMには誰しも悩まされている(前回の「SPAMメールの震源地」参照)が、私のところに届くSPAMはほとんどがアメリカ発「バイアグラ・増毛・ペニス増大法」の広告である。そんなにアメリカ人はナニがナニで困っているのか??と思い、「平均ペニスサイズ」を調べると…「平均長は15.64 cm、平均周囲長は12.28 cm。最近のカリフォルニア大学サンフランシスコ校での調査では、平均長は13cmで周囲長は12.5cm。ブラジル人の調査では平均長は14.5cm 平均周囲長は11.9cm」だという。ホントに困っているのか?
と思ったら,男性の「長さと太さ」と女性の「満足度」のグラフなんていうものがあった。「完璧・理想的」なのは長さ8.5インチ(21cm)で周長7インチ(18cm)って…。それじゃぁ、増大させたくもなるかもね。
2009-12-13[n年前へ]
■NEWS今昔物語 「楽器と媚薬と掌の中の可能性」編 (初出2004年11月25日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
数年前の技術を眺めていると、確実に成長した技術・所品・サービスもあれば、同じような技術・サービスが何度も出される割に、いつも続かず・広まらない技術・商品・サービスもあることに気づかされます。その違いを考えながら、過去のNEWSを眺めています。
(記事を書いた時の)ひとこと
スウィングガールズ中の「A列車で行こう」を聴きながら、この文章を書いています。
この曲の題名と歌詞には、「(ジャズを楽しめる)ハーレムに行くなら、速く行ける (ニューヨーク市地下鉄(の)"A"看板の電車(すなわち "A" train = 8番街急行)にお乗りなさい」という意味がこめられているのである。
「鼻歌トランペット」と「楽器の科学」でスウィングしよう!
「鼻歌を歌うだけで、音を誰でも出すこともできる」という電子トランペット「イージートランペット」がヤマハから11月1日に発売された。 この製品は一般ユーザ参加のサイト「たのみこむ」でアイデアを募集しつつ開発が進められたというが、(鼻歌で)奏でているようすを眺めると、とても楽しそうで思わず欲しくなる。大人気の映画「スウィングガールズ」を観たばかりなので、なおさらにそう思う。
面白く楽しい楽器と言えば、手作りでさまざまな楽器を作り上げている人がいる。科学が好きなあなたなら、「チェロの力学」「ハープの力学」「ギターの力学」を眺めれば、楽器を司(つかさど)る物理学に絶対ハマるはずだ。
また、モノを作るのが好きなエンジニアならば、"電磁気学の理論を駆使した"エレキギターの特許明細書や、改造した(飾り物の)小さなミニチュア・チェロにも目からウロコかもしれない。
女性が嫌う男性の「悪臭」は究極の「媚薬」?
11月17日、ライオン株式会社が「女性の体臭を不快に感じたことがある男性はたった15%ほどであるのに対し、全ての女性が男性の体臭を不快に感じたことがあり、その原因物質は"アンドロステノン"だ」という研究結果を発表した。
しかし、その一方で"アンドロステノン"は究極の「女性を惹き付ける男性用フェロモンで、"アンドロステノン"を出している男性には多くの女性がすぐにまいってしまうという謳い文句の商品もある。
"アンドロステノン"で女性がすぐに"まいってしまう"のは「あまりに不快」だからか、それとも「あまりの魅力」のせいか、その謎は深まるばかりだ。試しに、自分の体中に塗りたくって真実を確認してみるのも一つの手だが、とりあえず狭い場所で実験するのだけは(他人への迷惑を考えると)止めておいた方が良さそうだ。
「25億ピクセルのデジタル写真」と「携帯電話がスキャナに変わる」
11月16日、オランダ応用科学研究機構が25億画素のデジタル写真を公開した。一時間強かけて撮影した600枚の画像を繋げ、78797ピクセル x 31565ピクセルの超高精細デジタル写が作り出されている。画面の中にズームインしていくと、遠くの葉っぱ一枚一枚も大きく見えてくるスゴイ画像だ。
しかし、「25億ピクセルのデジタル写真」というとスゴイように思えるが、メガ(100万)ピクセルのカメラ付き携帯電話で2500枚分というと、私たちにも実現可能にも思えてくる。11月25日にはXEROXがメガ・ピクセルのカメラ付き携帯電話をスキャナ・ファックス代わりにする技術も発表したし、Amazonは携帯電話をバーコードスキャナ代わりにして、(実際に)手にした商品を検索し通販で買うことができるサービスも始めた。巨大な「25億ピクセル」よりも、手元のカメラ付き携帯電話の方が実はずっと凄く活躍・成長していくのかもしれない。