2008-10-18[n年前へ]
■簡素版「雑誌DE流行マップ」
サーバ構成を整理するついでに、雑誌DE流行マップの簡易版コントローラを作りました。それが、こちらの方の「雑誌DE流行マップ」になります。雑誌の特徴を掴んだり種々のデータ解析はできませんが、ただ眺めたりする分には十分かもしれません。立ち読みでもするように、眺めて頂けたら幸いです。
・・・といっても、適当に何も考えずにキーを叩いて作ったので、色々動かない部分があるかと思いますが、指慣らしがてら徐々に直していきます。
2009-01-09[n年前へ]
■経済に関する時系列データを眺めてみる
Mathematica は数式処理向けアプリケーションというよりも、数式処理も得意な「プログラミング言語」です。最近のバージョンでは各種データ取得関数が豊富ですから、さまざまなデータを眺めた後に解析する、といったことが簡単にできます。
不景気なニュースばかりが続きます。そんな今が、一体どんな時代なのかを眺めてみたくて、今日は経済統計データをMathematicaで(まずは)眺めてみることにしました。
右のグラフは、1930年頃から現在までのダウ平均株価(工業株30種平均株価)です。工業株と名付けられてはいますが、30種の採用銘柄を見ればわかるように、平均株価を算出する30の会社は、社会の動きを反映するような広い業種から選ばれています。
80年近くにわたる「ダウ平均株価の変化」を眺めていると、「データ解析」「要因解析」などをしたい、と感じる人が多いのではないでしょうか。何だか20年ほどの上昇と20年ほどの下降(停滞)を繰り返しているように見えてきたり、短周期の上下動があるように思えてきたりします。そこで、そういったものが本当にあるのか・理由は何なのか、ということを知りたくなる、つまり、長期的なトレンド(傾向)、周期的な変化、それらをもたらす要因・・・そんなことを調べ・知りたくなる人も決して少なくないだろう、と思うのです。
さて、次に眺める右のグラフは、(人口で正規化した)日本の国内総生産(GDP)です。1970年から現在までのデータですが、大雑把にはダウ平均株価と同じ動きになっています。また、1990年半ばから現在までは、上下動はあるものの、停滞し続けているように見えてきます。
こうした統計データをグラフにし眺めていると、世界全体や各国の「景気」の変化というものについて、もっと詳しく知りたくなります。たとえば、景気の動きが持つ周期性、景気循環というものについて知りたくなったり、そういったものを生み出すに至った世界史というものを、もっと知りたくなります。各時代に、世界各国で、どんな生活や文化が生まれ、どんな産業が生まれ・どんな業種が衰退していったのか、ということを学びたくなるのです。
以前、経済学者に経済学を教えてもらいにいった時にも、経済学が生まれる少し前から現在までの歴史を知りたくなり、世界・歴史年表を自分なりに作ってみたりしました。それは、どんな経済事象も、あるいは、経済学者たちの研究もすべて(その)時代背景に応じていた、と教えられたからです。
物理学者の寺田寅彦は、「科学と文学」の中でこう書きました。
歴史は繰り返す。方則は不変である。それゆえに過去の記録はまた将来の予言となる。20世紀の歴史、あるいは遙か昔からの歴史を学び直し、過去の記録を通して未来の世界を覗き眺めてみたくなります。未来に向かって世界がどのように動いてゆくのか、それを知るために、過去を紐解き知りたくなります。
寺田寅彦 寺田寅彦随筆集 (第4巻)
今日は、図書館に行ってみることにしましょうか。過去の歴史や物語が収められている図書館は、未来への予言が詰まってる場所なのでしょうから。
2009-03-24[n年前へ]
■MATLAB/Simulink リリース2009a
サイバネットシステム株式会社は、米The MathWorks,Inc.の、数値計算/データ解析/シミュレーションのためのソフトウェア「MATLAB」/「Simulink」プロダクトファミリの新バージョン「リリース2009a」を、3月下旬より順次出荷する。
「MATLAB」のプログラムとアプリケーションで.NETのクラスを直接使用することも可能となった。数式処理と可変精度演算を用いた計算を実行する「Symbolic Math Toolbox」では、数式表現から「Simulink」ブロックを生成可能となった。