2009-03-24[n年前へ]
■「月は東に、日は西に」は満月に
「48分、月を待つ」で書いたように、満月の時は、地球を間に太陽と月は反対方向に位置している。そして、今日のような新月近くの時は、月は太陽と地球に挟まれた位置にいる。
「満月の時は、地球を間に太陽と月は反対方向に位置している」ということは、地表から見て月と太陽が逆の方向にいる、ということになる。だから、与謝蕪村の
菜の花やという言葉を聞けば、地球に、地表に、地面に伸びる菜の花の東にいるのは満月だ、ということがわかる。そして、菜の花を夕日が照らし、同じように月の表面を太陽は照らしているのである。
月は東に
日は西に
与謝蕪村
私たちが生きる生活に文学は根付いている。それと同じように、科学も私たちが存在する世界を扱っている。それらは、決して異なる場所に分かれているものではないだろう。だからといって、もちろん、同じものでもないだろう、とも思う。