2006-08-08[n年前へ]
■「信じることと問いかけることの違い」
いつものように週間SPA!を買い、鴻上尚史の「ドン・キホーテのピアス」を読む。一人暮らしの女性が少ないことに鴻上尚史が驚いたところから始まり、カルト宗教などまで。
信仰が人を育てるのは、信仰が「信じること」ではなく「問いかけること」だからです。神の言葉を伝える人はいても、神そのものが語らないから、人は「問いかけ」るしかなく、そこで思索的になり反省し思慮深くなるのです。 簡単に結論のでないやっかいな問題を、神の一言で片付けることは、思考し、反省し、成熟するきっかけを手放すことです。 「問いかける」対象が、簡単に答えを言うようになれば、人間は思考を放棄しバカになるのです。 「今の若者は孤独と不安への耐性がない」
2006-09-22[n年前へ]
■「不幸との距離」「何かを書く理由」
鴻上尚史の「“祖国なき独立戦争”を楽しむために―ドン・キホーテのピアス〈10〉 (ドン・キホーテのピアス (10)) 」から。 from n年前へ.
問題は、その不幸な出来事を、ちゃんと距離を持って突き放せるかどうか、だけです。…不幸との距離は、書いていくことで生まれることが多いです。それは、日記と似ています。眠れない夜、日記を書くことで、かろうじて今日起こった出来事を整理できるのです。で、あんまり不幸だと、日記にさえ書けないのは、作品と同じです。 鴻上尚史 「「“祖国なき独立戦争”を楽しむために―ドン・キホーテのピアス〈10〉 (ドン・キホーテのピアス (10)) 」
2006-10-12[n年前へ]
■「鴻上尚史 v.s. 中村うさぎ」
鴻上尚史のインターネット・ラジオ Klap内の「生きのびるために笑う」 10月12日更新分は「鴻上尚史 v.s. 中村うさぎ」 ポッドキャストはこちら。
うさぎさんを持っている同時代の女性はラッキーだなあと思いました。率先して、体験して、傷ついて、大借金して、欲望の結果をひとつひとつ教えてくれるクリエーターがいることは、同姓にとって心強いと思います。 「ドン・キホーテのピアス」 Vol. 588
2006-11-08[n年前へ]
■「物語の意味」「おにぎりの形分布図」「ロリコンの法則」「学研電子ブロックのIPv6モジュール」
「物語の意味」「おにぎりの形分布図」「ロリコンの法則」「学研電子ブロックのIPv6モジュール」 from n年前へ.
「癒す力」とは、「あなたの存在は、無意味でない」と教えてくれる力のことです。「物語」を作るということは、現実を解釈することですから、つまりは意味を発明するということです。現実に「起承転結」を持ち込む「物語」は、あなたの生活に意味を与えます。「物語」は、無条件で、あなたの人生に意味を与えるから、本来的に「癒す力」がある、と言えるのです。 鴻上尚史 ドン・キホーテのピアス 543
2008-11-28[n年前へ]
■「大切なことはとてもシンプルだ」
ドン・キホーテのピアス693 鴻上尚史 「大切なことはとてもシンプルだ」
毎日、1時から9時までの稽古で、生活も不安定ですからバイトをしなければいけない奴もいて、ヘトヘトになってしまうのですが、それでも、毎日、ちゃんと次のことを考えて、次の日の課題を疲れと眠気に負けずにやってきた人間だけが、次のステップに行けるのです。
それは、「目の覚めるような演技をした」とか「才能溢れる完璧な演技」ということとまったくかけ離れています。
当たり前のことを当たり前にする、それだけのことなのです。
演劇とダンスの神様に愛された人間が、そんなにたくさんいるわけがないのです。そんな人は、50年に1人でしょう。
それよりも、踊り・練習し続ける体力とプレッシャーに負けない人柄を持つ人間が生き残るのです。
この映画を見ていると、才能とは、夢を見続ける力のことだと、ようくわかるのです。
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