hirax.net::Keywords::「レーウェンフック」のブログ



2004-01-15[n年前へ]

精子が簡単に見れてしまうという不思議なカード…!? 

1 「精子が簡単に見れてしまうという不思議なカード」というココイクコムの「元気ですか!!」「元気ですか!!」というネーミングと、(おそらく)精子をレンズに塗りたくってそれを仮装メガネ状の「元気ですか!!」で覗く姿が見事にヘン。とにかく、面白い…!?

 「レーウェンフックの単レンズ顕微鏡」といっても、つまりは単なるガラスビーズ。小さいビーズなら高倍率。大きいビーズなら低倍率。収差はあるけど、そんなものは無視。というわけで、直径2-3mm程度のガラスビーズを東急ハンズででも買ってくれば誰でも何処でも精子が見える…!? …自分の毛根と同じくらい見たくない…かも?

2016-04-17[n年前へ]

「レーウェンフックのスケッチ」と「フェルメールと印刷プロセス」 

 「レーウェンフックのスケッチは、あの画家フェルメールが描いたという説が!」というコメントを理科実験界隈で聞いた。それを聞いた時に考えたことを、少しここに書いてみる。

 この「説」が流れ始めたのは、「あの」福岡伸一さんの影響だろうか、たとえば(ANAが出している雑誌記事で最初に見た気もするけれど)右に貼り付けたような新聞記事にもなっている。…けれど、この記事にはいくつもの疑問がある。福岡先生は、オリジナルの手稿(オリジナルの素描)の変遷を時代的に追えるほどに十分に見たのだろうか?とか、そもそもレーウェンフックが観察を行い・その記録を出版した多くの時代はフェルメールが亡くなってからだということはどう説明するのだろう?とか、そもそも「(当時は)熟練のーけれど油彩画ではなくてー別種の画家の力を借りるのが当然だった」ということに言及していないのはなぜだろう?といった疑問だ。

 今現在眺めることができる「レーウェンフックが描いたスケッチ」というものは、多くのものが「レーウェンフックの自筆スケッチ」ではない。英国の王立学会(王立協会)の解説記事がわかりやすいけれど、現在「レーウェンフックのスケッチ」として眺めることができるほぼ全ての絵は「レーウェンフックの自筆スケッチとコメントを元にして銅版画家(油彩画画家ではなく)」が描いた上で印刷されたイラスト」だ。ちなみに、左下にはりつけたのは、王立学会解説記事で使われている希少なこれは希少なレーウェンフックの自筆スケッチで、右側はそれを銅版画家がトレースして(そのプロセスから必然として)反転すると同時に、(レーウェンフックの観察文言を元にして)銅版画家の想像力が作り出した銅版画化された世界だ。

 当時の印刷プロセスを考えれば、その当時の時代技術を考えれば当然のことであるのだけれども、「描いた絵」をー銅版画家ーが描き直す必要があった。もちろん、そもそも「絵を描くこと」ができない研究者も多いので、(王立学会記事にしたがえば、”レーウェンフックの場合は、本人が元スケッチを描いた”けれど)他の研究者の場合にはー銅版画家に回す前にーまず最初の画家に描いて貰うことで=観察した研究者・イラストを描く画家・銅版画家…のトータル3人の感覚に描画技術を経て作り出されるのが普通だった。もちろん、当時は銅版画家が「想像で書く」ことも一般的だったので、レーウェンフックの自筆スケッチと観察文面とを踏まえて、銅版画家が想像力で加筆をすることも普通だった。つまり、「科学者が(銅版)画を描く技術が無いので、(銅版)画家に描いてもらう」ことは普通だった。

 福岡伸一さんが書かれる一連の記事は、まるで小保方さんのように「人が欲しがるもの・ツボ」に通じていて…だから、そういうコメントが(興味を惹くために)理科実験界隈で出てくることについては…何か少し考えさせられてしまったりする。

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2017-08-01[n年前へ]

300円くらいで「高性能な立体顕微鏡」を作ってみよう!? 

 先日、「3000円くらいの立体顕微鏡」を作ってみました。けれど、3000円ではまだ高い!というわけで、そのさらに10分の1のお小遣いでも買える「300円くらいの立体顕微鏡」を作ってみました。

 「やったこと」をひとことで言うと、300円ほどで買ったスマホ用レンズを使って、スマホからの特殊撮影をすることで、300円のレンズ+スマホを立体顕微鏡に仕立ててみました。

 たとえば、下に貼り付けたのは、深圳の油画村(大芬油画村)で買った「油絵」の表面を撮影してみたものです。油絵具材の盛り上がりのようすが見てとれます。こんなようすが、300円程度のレンズとスマホを使って撮影できるのは、結構面白いのではないでしょうか。

 下に貼り付けたテスト撮影を眺めると「千円札のインク盛り上がり」くらいなら撮影できそうな感じです。

 この後は、レーウェンフック系の単レンズ顕微鏡用のボールレンズや「水滴「など、各種安レンズを使ったテスト撮影を行った上で、来週には、コストはさらに10分の1・解像度はさらに10倍くらいの世界を目指してみたいと思います。 10ミクロンオーダーくらいの面内&高さ精度の立体顕微鏡を、100円玉一個くらいで実現するのが来週の目標です。…そして、今年2017年の夏休みの終わり頃には、それを誰でも使えるようにしてみたいと思います(と、日記には書いておこう)。

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2017-08-21[n年前へ]

続 300円くらいで「高性能な立体顕微鏡」を作ってみよう!? 

 300円くらいで「高性能な立体顕微鏡」を作ってみよう!?で試した、約300円で買ったスマホ用レンズで特殊撮影+後処理+3D表示をするソフトウエアを、スマホ(iOS)単体で行うことができるようにする作業をしています。

 そんな「300円でできるスマホ立体顕微鏡ソフト」を作る作業をしていると、スマホが「ありとあらゆるセンサー」と「昔のスパコンレベルの計算能力」を備えているために、なんだかとても楽しくてハマっているところです。

 いわゆる「8月31日まで」の夏休みの終わり・・・までに終えることはできそうにないですが、9月の終わりくらいまでには一旦リリースしたいなと思っています。

続 300円くらいで「高性能な立体顕微鏡」を作ってみよう!?続 300円くらいで「高性能な立体顕微鏡」を作ってみよう!?








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