2008-06-06[n年前へ]
■体感・実感バストシミュレータの内側(粒子群)を見る
「GPUを使った物理計算プログラム」と「スクリプト言語」で読んだ日経エレクトロニクスの、「粒子が動いて流体を表現するさまを示した図」が見ていて綺麗だったので、先日作ったプログラム、粒子法を使った(加速度センサ対応)体感・実感バストシミュレータにも表面レンダリングだけでなく粒子レンダリングの機能を付けてみました(バイナリはここに置いておきます)。
アプリケーションを実行させて、「皮膚」=表面層の内側を眺めたさまは下の動画のようになります。
2010-02-21[n年前へ]
■「ブラジャー肥満」の恐怖!? (初出: 2006年10月15日)
ブラジャーが引き起こす「ブラジャー肥満」という問題が、女性たちを襲い始めているというニュースを読みました("'Bra' Fat Causing Concerns For Some Women" )。なんでも、「ブラジャー肥満」というのは、背中に回されたブラジャーのストラップの周囲に脂肪の塊ができてしまう…というものだといいます(ニュース動画)。
ブラジャー肥満というのは、どうやら、肩の下~背中の「ストラップで押さえつけられた部分」には脂肪がつかずに、ストラップの圧力を受けない部分に脂肪が集まるためにできる、脂肪塊のことを指すようです。
ブラジャー肥満になる人は太目の若くない女性が多いということですが、若くて痩せている女性であっても、ブラジャー肥満になってしまう人もいると書いてあります。
胸の周りの肉を「力いっぱい」寄せて上げるブラジャーでは、ストラップの張力が(昔の”古き良き時代”のブラジャーよりも)高くなっている、という話を聞きます。もしも、そんなブラジャーを四六時中装着しているのであれば、たしかに、脂肪がストラップによる圧力を受けない部分に集まってしまうことでしょう。
「ブラジャー肥満」にかからないためには、体をむやみに締め付けるようなブラジャーは使わないようにした方が良いのかもしれません。寄せて上げるブラジャーは大きな胸も作り出す”魅力的な”効果もあるのかもしれません。しかし、その一方で、とんでもない副作用もあったりするのかもしれませんし…。と、そんなことを考えているうちに、ふとこんな妄想をしてしまいました。
もしも、胸の近くの脂肪に「力(ちから)いっぱい」圧力をかけ続けていたとしたら、その部分から脂肪が周りへ逃げてしまったりはしないものでしょうか?つまり、胸の脂肪量が減ってしまったりしないものでしょうか?その結果、大きな胸を作るためのブラジャーが、実は(未来の)小胸さんを大量生産していたり…なんていう想像を妄想したのです。
そして、大量生産された小胸さんたちは、「大きな胸を作り出す寄せて上げるブラジャー」からみると、最良の顧客になるわけです。ということは、マッチポンプ的なメーカーの罠がそこにあるのでは…というのは妄想を意味もなく思い浮かべ、そんな自分にあきれ果ててしまったのでした。
2011-05-26[n年前へ]
■「おっぱいは粘弾性体として取り扱うべき」という最近の主張
「おっぱいは粘弾性として扱うべきではないか」という議論が、ここ数ヶ月参加している「シミュレーション勉強会」で話題になっています。
これまで、「おっぱい」という物体は「弾性体」として取り扱うことが多かったような気がします。それは、年と共に変化する「ヤング率」という弾性パラメータを導入すると、比較的広い範囲のことを説明できるからです。(といっても、それは「年をとるとおっぱいが垂れる」という一点を説明できるということに尽きるのですが)
時には、(数値計算でなく)解析的な解を求めたくて、「理想液体+表面膜」として扱って取り扱ってみることもありましたが、それはごく例外的な取り扱いだったように思います。おっぱいを私は弾性体として、取り扱ってきたわけです。
けれど、「おっぱいは粘弾性として計算するべきだ」という主張には説得力を感じます。弾性体は元の形状を100%記憶しているわけですから、外部からの力がなくなれば、元の形に必ず戻ります。…けれど、「おっぱいは元の形に戻らない」というのが世の通説です。そうでなければ、「形状維持のためにブラジャーをしよう!」といったような広告が打たれるわけがありません。
おっぱいが弾性体であれば、どんなにブラジャーで締め付けても「おっぱいが記憶している本来の形状を未来永劫変えない」はずですし、「無重力空間に行けばどんなおっぱいも元の形状に戻る」はずです。…けれど、現実のおっぱいは、それとは少し違う性質を持つように思われます。
現実のおっぱいが「元の形に戻らない」もの(らしい)ということを考えるならば、背理法的に「おっぱいは弾性体のみとしては取り扱うことができないものである」という結論が得られるわけです。
「弾性体」に力をかけて形を変えたとしても、そのエネルギーは一時的に蓄えられた上で、100パーセント戻ってきます。けれど、それが「粘性体」であれば、それらのエネルギーは熱に変わります。…おっぱいに力をかけて変形を生じさせた後に時に起きる現象を考えてみれば、おっぱいは「弾性体」と「粘性体」を足して割ったような性質を持っているように思われます。
「弾性体」と「粘性体」を足して割ったような性質を持っているということは、「おっぱいは粘弾性を持つものとして扱うべきだろう」という主張が出てくるのももっともです。おっぱいに力を与え・エネルギーを与えると(何かしら)熱に変わる、だとすれば、それはすなわちおっぱいは粘性体であるという証拠なのです。
さて、おっぱいを粘弾性体として取り扱うと、意外に深く面白いことが見えてくるように思われます。おっぱいの生体分子を反映する、その材料力学に近づこうとするばらば、粘弾性体としてのモデルを構築した方が良いのかもしれないと思う今日この頃です。
2011-05-28[n年前へ]
■「弾性」と「塑性」と「ヤング率」
至言を読みつつ、ふと、考えました。
おっぱいを塑性域に至るまでどうこうしようというのが間違っているのだ。大事に扱いたまえ。
弾性域の世界だけを見るものが弾性ならぬ男性であって、時間を経る中で塑性と共存していくのが男性ならぬ女性なのかもしれません。…しかし、長い時間が弾性域から塑性域に至る歴史を作るなら、弾性ならぬ男性も、その塑性域と共に歩く歴史を持つこともあるように思います。
そんな考えが頭に浮かんだ直後、こんな言葉も思い出しました。
こんなの作るくらいなら、男の人のヤング率でも計算しなさいよ。
「オッパイ星人の力学 胸のヤング率 編」
2011-12-10[n年前へ]
■「水風船モデル」のバスト形状再現を実験的にやってみよう!?
以前、バストを「水風船」のようなモデルで近似した上で、バストの形状シミュレーションをしたことがあります。
「水風船バストモデル」における内部の水には重力がかかり、バストの下の方にいくほど圧力がかかっている。そして、皮膚に面している内部の水はその圧力を皮膚に伝える。そして、皮膚はその圧力で変形しながら水で満ちたバストを支えるのである。今日は、そんな水風船モデルにもとづくバスト形状に関して、再現実験をしてみることにしました。つまり、水風船に水を入れて膨らませ、その水風船の(断面)形状を眺めてみることにしたのです。
オッパイ星人の力学 第四回〜バスト曲線方程式 編
小さな水風船に水を入れた上で、水風船をギュッと握ると、下の写真のようになりました。このサイズの水風船では「(皮膚の)ハリ」が良過ぎるようで、少しは垂れるとはいえ、ほぼ半球状になってしまいました。
風船は、あまり膨らませていない状態では、中の圧力が高いものです(参考:続 「小さな風船」と「大きな風船」の圧力はどちらが高い!?)。…というわけで、次回はもっと大きな風船で、つまりはもっと大きく・巨大な「バスト」での実験をしてみたい、と思います。
小さいバストほど魅力的だと母に教えられて育った。しかし、大きいバストが好きな男性がいることに気付いて驚き、「なぜ」と考えたのが研究のきっかけだった。
(中略)
「大きいバストが本当に普遍的に好まれるかを知りたい。控えめなバストが淘汰されてしまうとは考えたくないから」と話す。
東大大学院の東海林さん( from オッパイ星人の力学 第四回〜バスト曲線方程式 編 )