2003-10-17[n年前へ]
■今日の一言@ニュースステーション
今日のニュースステーション。朝日新聞創刊125周年・テレビ朝日開局45周年と銘打たれた「大英博物館の至宝展」の紹介が長々とされたあとに「お天気コーナー」に移る寸前、「これだけのものをイギリスは他国から略奪したのだからすごいものです」と言い放った久米宏。面白い。
■リンクという行為
で、ふと思うのはインターネットの「リンクの権利」。「リンクは誰にも妨げられない権利だ」と言う人も多いけれども、そう思わない人が存在するのも事実だと思う。そのどちらが正しいなんていう技術論や法律論には私はあまり興味がないし、あまり意味も感じない。
それはつまるところ単に多数決で風潮ができあがってしまうことかもしれないし、あるいはごく少数の人の意見が通ってしまうものかもしれない。あるいはまた、そんなのはいつまで経っても決まるような命題ではないのかもしれない。
とはいえ、例えば「朝日新聞社の事業や信用を害する恐れがある場合は、リンク自体をお断りすることがあります」というような宣言を尊重しようとは全く思わない。なぜなら、報道をしている組織、他の者への「リンク」を日々し続けている組織がそのようなことを言うのは自らが日々行っていることを否定するようなものであると思うからである。「他者の信用を害する可能性を大いに抱えながら他者への-リンク-をし続けている行為」を自ら否定するものだと思うからだ。他者へのリンクで商売をしている以上は、自らへのリンクを拒否することは奇妙な論理であって、それは自らを貶める行為だと思う。
2003-10-25[n年前へ]
■Live on Earth
Night and day
カムチャツカの若者が色んな朝の空を背景にして、谷川俊太郎の詩「朝のリレー」が朗読されるCMがTVで流れている。ネスカフェのコーヒーのCMである。丸い地球を太陽の光が照らして、その地球の回転に合わせて次々と世界中が朝を迎えていく様子を生き生きと描写する谷川俊太郎の詩は、地球全体を遠くから眺めつつも同時に地球上の何処かにいる一人一人の生活を近くで眺めている。遠いところからだけでなくて、近くからも地球を眺めまわす視点で「朝のリレー」の様子が謳われると、丸い地球がたくさんの人を乗せて、そして太陽に照らされながら回っている様子が心の中に浮かび上がって来るに違いない。
きりんの夢をみているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っているニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝日にウインクする
この詩をTVで眺めていて思い出したのがNIGHTAND DAYというサイトである。これは、世界各地のウェブカムを経度方向一周分のサークルに並べ、いま地球に落ちている太陽の影や日向・夜や昼を見てみよう、というプロジェクト・ページである。今では、ウェブカムの画像が取得できていないらしく、残念ながら太陽の光が次々と地球上を照らしていくさまを眺めることはできない。かつて動いていた頃の様子を眺めることができるのみである。
そこで、「朝のリレー」を自分の目で眺めてみたくなった私は自分用に世界各地のウェブカムを経度方向一周分のサークルに並べてみることにした。それがこの"Liveon Earth"だ。24時間で一回りする地球上のウェブカムを24(今のところ-1)個並べて、夜と昼が地球上を駆け抜けていく様子を眺めてみることにしたのである。ただ、世界中の街の景色が貼り付けてあるだけの、だけど世界の街中を遠くから近くから眺めることのできるページを作ってみることにしたのである。
40 Moscow | 30 HELSINKI | 20 Thessaloniki | 10 Koeln | 10 DUBLIUN | |
50 Tehran | 60 Prince Edward | ||||
70 Karachi | 24 hours a day | 70 New York | |||
100 Nong Khai | Live on Earth | 80 UF | |||
110 HongKong | 90 UM | ||||
120 Taiwang | 24 views an earth | hirax.net | 100 SiouxFalls | ||
130 Fukuoka | 110 SaltLake | ||||
140 Sappro | 150 Melbourne | 170 Dunedin | 160 Hawai | 180 | 20 San Francisco |
このページを色んな時間に眺めてみれば、丸い地球が回転していくと同時に太陽の光が照らす領域が次々と動いていくさまを目にすることができる。
もちろん、世界には街の灯りが見えない地域があるように、この"Liveon Earth"の上には実はアフリカや南米はないし、人のいない地域だってこの"Liveon Earth"の上では眺めることはできない。それでも、朝起きてコーヒーを飲みながら、せわしく人が歩き回る何処かの昼の街並みを眺め、昼に一息つきながら、眠りについている地球の裏側の街を眺めてみる。そして、夜眠る前のひとときに朝コーヒーを飲んでいる誰かの街を眺めてみる。地球が回っている様子を遠くから眺めつつ、生き生きとした何処かの街の誰かの様子を眺めてみるのもきっと面白いんじゃないか、と思う。
この地球では
いつでもどこかで朝がはじまっているぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってるそれはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
2003-11-03[n年前へ]
■「巨乳」v.s.「微乳」
テレビ朝日の「IQテスト番組」。「東大生」「大工」というグループ分けにエゲツなーと思ったが、「医者」「教師」の次の「巨乳」とまできてしまうと、笑ってしまう。が、「教師」「医者」の「先生(と呼ばれる)グループ」はかぶりすぎような気がする。「先生(と呼ばれる)グループ」であれば「政治家」が欲しいところだし、「巨乳」ときたら「微乳」グループも欲しいところだ。
2003-12-05[n年前へ]
■狭くなった地球で
「日本人だけが自国人の顔を正しく区別できなかった」「自分たちの顔には希薄なイメージしか持っていない」
ぼんやりとしていて、あいまいな。そんな私たちも、そう悪くはない。という、清水克雄氏による朝日新聞12/5夕刊「顔のイメージ」。