2009-05-22[n年前へ]
■モンゴメリー日記に見る「日記というもの」
モンゴメリーは憑かれたように日記も書き続けていた。日々の出来事を自分一人を読者とするひとつの物語に脚色して、日記の頁を埋めていった。(p.40)
わたしたち読者にとって、日記は隠された心の<真実の>吐露のように見えるが、もうひとつ裏には疑いもなくさらに隠された心がある。それは作り直したり、強調しないとありきたりでつまらないとし、日記に書かれなかった部分である。(p.43)
2009-06-08[n年前へ]
■それぞれの「物語」が必要とされる「現代の難しさ」
河合隼雄と村上春樹の「村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫) 」の、河合隼雄による「後書き」から。
病を癒すものとして「物語」というのは、実に大切なことだと思っている。現代はそのような物語を一般に通じるものとして提示できないところに難しさがあるように思う。各人はそれぞれの責任において、自分の物語を創り出していかねばならない。
2009-07-18[n年前へ]
■「自分が選ぶであろう道を絶対に反対しないと思われる人」
小倉千加子「シュレーディンガーの猫―パラドックスを生きる 」の「絵巻物にされた未完の物語~小和田雅子さんのメッセージ~」から。
人は決断に迷うとき、自分が選ぶであろう道を絶対に反対しないと思われる人と物理的に距離を縮めていく。
2009-07-30[n年前へ]
■身体がつないできた記憶
赤坂真理「モテたい理由 (講談社現代新書) 」から。
上体をリーンアウトにしてバランスをとる。(中略)シンプルな物理学を体で信じる幸せ。オフロード車の2ストロークエンジンが燃やす、エンジンオイルの甘い匂い。
心がなんとかつくろおうとした物語でなく、身体がつないできた記憶。そんな意味のなさに私は助けられていたのかも知れないと思うことがある。
2009-08-11[n年前へ]
■「鴨川ホルモー」タイムラインを作ってみました
万城目学の「鴨川ホルモー 」「ホルモー六景 」の中に描かれていることを、時系列的に並べ眺めてみたいと思ったので、「ホルモー」のタイムライン叩き台を作ってみました。
適当な土台になる出来事(イベント)を大雑把に書きいれてみましたので、この時系列を念頭に置いて出来事を並べていけば、どの出来事が他の出来事にどう繋がっているかがわかりやすくなるかもしれません。
ちなみに、イベントが西暦何年に相当するかの算出は「同志社大学黄竜陣」「丸の内サミット」が土台になっています。つまり、丸の内サミットが、1877年から130年以上経っていて、火曜の4/24がということから、2007/4/24の出来事だと明らかになる、という具合です。
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