hirax.net::Logos::2009-05-22

2009-05-22[n年前へ]

モンゴメリー日記に見る「日記というもの」 

 L・M・モンゴメリー―「赤毛のアン」の素顔  より

 モンゴメリーは憑かれたように日記も書き続けていた。日々の出来事を自分一人を読者とするひとつの物語に脚色して、日記の頁を埋めていった。(p.40)
 わたしたち読者にとって、日記は隠された心の<真実の>吐露のように見えるが、もうひとつ裏には疑いもなくさらに隠された心がある。それは作り直したり、強調しないとありきたりでつまらないとし、日記に書かれなかった部分である。(p.43)