2006-04-06[n年前へ]
■MMR「キバヤシ隊長のモデル」と「都立高校の学生」 
あけてくれ-おれカネゴンの「算数できんのやっぱり気にしすぎとや」日記経由で、「都立校の統計学」を読む。
逃亡学生の追跡に明け暮れる教授生活を○年間重ねるうちに、私はひとつの統計学的事実に到達した。すなわち、逃げるヤツはほとんどすべて都立校出身の学生だということだ。

一回りしたエリート意識。あるいは夢を喪失した人間の韜晦だろうか?たかだか90分の授業時間を我慢して座っていられない生来の懶惰。そのくせ、出席だけは確保しておこうとする小ずるさ。敵前逃亡を卑怯と考えず、痛快事であるかのごとくに装う腹黒さ。


Wikipediaの都立武蔵高校の項を眺めると、著名な卒業生たちが載っている。MMRの主人公「キバヤシ隊長」のモデルとなった漫画原作者・小説家の亜樹 直も卒業生の一人だ。あぁ、確かにそういう感じの雰囲気だ。
結局、いつも都立出身の、惰弱な人々が集まる内弁慶なテーブルに身を寄せてきたわけです。 なぜでしょうね。 この謎は、簡単には解けそうもないな。

2009-10-25[n年前へ]
■完全主義へのこだわりを捨てると、新しい道が見えてくる 
重力多体問題の専用計算機GRAPEなどを作り上げ、同時に「栄光なき天才たち
」の原作者でもあった伊藤智義の「スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書)
」から。
そのとき、「ワシントン・ポスト」紙の広告面に、ワインが半分だけ入ったグラスが描かれているのを目にした。そこには次のような問いかけが付記されていた。
「あなたはこれをハーフ・フル(半分も入っている)だと思いますか、ハーフ・エンプティ(半分しか入っていない)だと思いますか」

「半分では不十分」といつまでも完全主義にとらわれていると、一歩も前に進めなくなる。「半分もあれば十分」と完全主義を捨てた時、肩の力が抜けて、かえって大きな前進がもたされるという考え方だ。
この本は、第五章以降から、特に面白くなる(都立武蔵高校出身者なら、第四章から面白く感じられるかもしれない)。少なくとも、第三章より先まで読み進めると、読むことを途中で止められなくなる、と思う。
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