2006-06-03[n年前へ]
■今日の「へぇ〜」
スーパー・プログラマで、共同体的全文検索システム Hyper Estraier を作っている 平林さんが、富士ゼロックスを退社しmixiに入社していた。面白い。@OA機器業界な?「平林」の一人としては、「へぇ〜」ボタンを連打する。そして、昨日書いた日記に追記する。
一番最初 "Purpose and Results"のスライドに書きいれたこと2つを意訳してしまえば、 「自分たちをよく知った上で」 「他のメディアと繋がること」です。
2006-08-05[n年前へ]
■今日の…orz 「万事に王道無し」
「何だかわからないけれど、これならきっと私でもわかるはず!」と思い「勉強が出来ない奴はプログラマになれ!(バカだからできる勉強法)」を読みました。いえ…読んでみようとしたんですが、「文法が分からない場合は、もう一度よく勉強しましょう」辺りで落ちこぼれてしまいました。…正直に言えば、それよりずっと前で落ちこぼれてしまったのでした。「大バカにもできる勉強法」はないんでしょうか?うぅ。
結局は「万事に王道無し」なんですよね。だって、この内容「勉強そのもの」ですもの。要約してしまうと、「勉強しないとダメだよん」と言っているという…。
2007-08-10[n年前へ]
■画像処理 + Wiki
「画像処理 + Wiki」のプログラミングにハマっています。それは、作り上げるのが楽しくてハマっているという意味でもありますし、作り上げるのに苦労してハマっているという意味でもあります。当初の心づもりであれば、今日辺りからはサーバを仕立てて動かす予定だったのですが、日程の遅れ2週間…という感じです。というわけで、12日αテスト開始…という感じになりそうです。
ハマっている理由は、当初「画像処理プログラム」だったものを、Wikiと組み合わせたくなったプログラマが「画像処理 + Wikiプログラム」に変え、そのWiki部分のボリュームを増やしたことにあります。そして、もう一つの理由が、「画像処理 + Wiki」のプロトタイプをノートPCで動かし、想定ユーザ層に重なる人たちに見せてみたところ、Wiki部分は「何が何だかわからない」「どう使うのかわからない」と言われたからです。というわけで、「何が何だかわかるようにする」化粧直しにハマっています。
2008-04-25[n年前へ]
■「"複雑極まりない"複素平面」上に「仕事」と「趣味」を描く
複素平面"complex plane"は、複素数"complex number"の実部をx軸(実軸=real axis)・虚部をy軸(虚軸 = imaginary axis)にプロットしたものである。3+2iという複素数であればxy平面にx=3,y=2にを示す、そんな平面が複素平面だ(iは虚数単位=2乗した時に-1になる数である)。
『「仕事」と「趣味」を2次元マップで1分以内に描け』言われたら、あなたならどう描くだろう?(同世代の)"Schemeを愛するプログラマ"が描いた「趣味と仕事の関係を描いた2次元チャート」を眺め、ふと私も「仕事」と「趣味」のイメージを2次元マップに描いてみたくなった。
趣味を訊かれるといつもちょっと困る。私には趣味と仕事の違いがよくわからないからだ。
Shiro Kawai
人によって「仕事」と「趣味」というものの捉え方は違うだろうけれども、できる限り一般的に「仕事」と「趣味」という領域を2つの軸上に配置させるとしたら、どのように「仕事」と「趣味」を描くだろう?そんなことを「クイズの回答者になった気分で」描いてみたら、それは「複素平面」だった。(その人自身に対する)実利的・物質的でまさにリアルな"Real axis"と、イメージ的な「心の軸」を示す"Imaginary axis"というまさに実軸・虚軸で表現された複素平面である。
この複素平面の縦軸(の上方向)は、自分の心を豊かにする軸と捉えることができるだろう。「虚」という文字よりは、"Imaginary"という文字で捉えたい「(その人自身の)心の満足」を示す軸、である。
そして、横軸(の右方向)は、その人自身を実利的に満足させる軸である。しかし、その自分への「実利」という軸は、実は他人が何らかの形で価値を感じたことを示す軸でもあると思う。なぜなら、その「実利」は「他者が得た価値」が回りまわって流れてきたものに違いないからである。他人が得た満足が姿を変えたものであるから、である。つまり、この複素平面の横軸は「自分への実利」を示す軸であると同時に「他者を豊かにする軸」なのである。
ひとことでまとめてしまえば、この複素平面は「本人(自分)の満足」と「他人の満足」という2つの軸で形作られる平面なのだ。
'Cause we are living in a material world. You know that we are living in a material world.
Madonna "Material Girl"
その人ごとに「仕事」と「趣味」の位置づけがあると思う。どんな軸を使って、どんな風に「仕事」と「趣味」を捉えるかは、みなそれぞれ違うはずだ、と思う。「自分の中で辛さを感じながら、実利を得る仕事」もあれば(右下の象限)、「自分自身の楽しさとともに実利を得る仕事」もあるはずだ(右上の象限)。そして、さらに言うならば、同じ仕事であったとしても、その仕事がどこに位置するかは、人それぞれ異なっているだろう、と思う。そして、同じ一人の人がする同じ仕事であったとしても、きっと「その捉え方」「その座標」は変化し・移動していくものだろう、と信じている。
俳諧で「虚実」ということがしばしば論ぜられる。数学で、実数と虚数とをXとYとの軸にとって二次元の量の世界を組み立てる。虚数だけでも、実数だけでも、現わされるものはただ「線」の世界である。二つを結ぶ事によって、始めて無限な「面」の世界が広がる。
寺田寅彦 「無題六十四」
もしも、上に描いた複素平面="Complex plane"、それを言い換えれば言葉通りの「複雑極まりない世界」の上に、今のあなたが抱えているだろう「仕事」と、あなたが楽しんでいるかもしれない「趣味」は、どんなXY座標上にプロットされるだろうか。"複雑極まりない"複素平面上に、あなたはどんな軌跡を描いているだろうか。
2008-06-03[n年前へ]
■「GPUを使った物理計算プログラム」と「スクリプト言語」
日経エレクトロニクスを読んでいると、「GPUを使った並列計算で物理シミュレーションを高速化」という記事があった。PC用のグラフィックボードに搭載されている描画処理LSI(GPU)での物理計算の解説記事で、流体などの挙動を粒子群として計算するプロメテック・ソフトウェアの計算ソフトウェアを題材に、GPUで物理計算をする効果や注意点などを解説したものだった。そういえば、つい最近、「NVIDAがGPUベースのレンダリングソフトNVIDIA Gelato Proを無償提供開始」というニュースもあった。
ところで、GPUを使ったシェーダプログラム言語であるGLSL (OpenGL Shading Language)に触れたときに感じた新鮮さは、「GLSLで書かれたプログラムは、実行時にコンパイルされる」ということだった。シェーダのソースコードを書き換えると、そのシェーダを使ったアプリケーション実行すると、その実行時にシェーダプログラムがコンパイルされ動くのである。
その感覚はとても新鮮で、「C言語のようでCでない変なスクリプト言語」をいじっているような面白い感覚を味わった。また、自然に並列計算される具合が、何だか非同期で動くアプリケーションをスクリプト言語で書く感じに似ているのだろうか、と感じたりもした。
JavascriptやRubyや…といったスクリプト言語を使うプログラマが、GPUを使ったプログラムをいじってみると、これが結構ハマったり楽しむことができたりするものかもしれない。