2005-12-29[n年前へ]
■「狼も王子様もいない」
次の言葉も、少し前に破り取ってポケットに入れたページ。中村うさぎの「オヤジどもよ! (Book of dreams) 」の中の「塔から飛び出たラプンツェル」から。 自分から「狼を食う」も「王子様を救う」ことも、ずっと昔は考えなかったと書く。
当時の私の頭の中の「男」は、大きくふたつのイメージに分裂していたようである。すなわち、隙あらば女の子を頭から食っちまおうと虎視眈々と狙っている「狼タイプ」、そして、そんな女の子を救ってくれる「王子様」タイプ。現実には、どっちもいねぇっつーの
しかし、こうやって考えてみると、相手が「狼」にしろ「王子様」にしろ、肝心の私の立場は常に受動的である。「食われる」か、「救われる」か。
2006-03-18[n年前へ]
2006-04-08[n年前へ]
■「幸福論」
小倉千加子・中村うさぎが書いた「幸福論」を読んだ。「なるほど」と頷くところは多いのだけれど、「モテ・非モテ論」と同じく、「興味を惹かない箱」に入れた。いや、少し違う。「そんなことは考えてもしょうがない、の箱」だ。頷くところはとても多いのだけれど、その結果を不毛に感じたからだ。そして、「未来はどうなっているんだろう?」という質問にムッっとしたアランケイの「未来を予測したい?なら未来を作ってしまえばいいだろ?」というセリフをふと連想した。
彼女らが持つ背景・環境・価値観を共有できる人たちは、とても興味深く読むに違いない。その背景・環境・価値観を実におぼろげに想像することしかできない私ですら、頷くところは多かったのだから。とはいえ、この本のどのページも破り撮り残すこともせず、そのままゴミ箱へ入れようと思う。そして、限られた時間を他のことに費やしたいと思う。この本には、(特に他者に対する意識が強かったり、物事に意味をつけたくなるタイプには)たくさん面白いことが詰まっている。しかし、「未来論」を語るくらいなら、ほんの少しでも「未来」を作った方が好みに合うのと同じく、この「幸福論」という本を長く読み返すくらいなら、他のことをしたい。
そういえば、「幸福」って何だっけ?と思い、新明解国語辞典をひいてみた。なるほど、「幸福」という状態は、「進化を続けてきたことで現在がある生物の世界」とは相反するものなのかもしれない。
「幸福」現在の環境に十分満足出来て、あえてそれ以上を望もうという気持を起こさないこと。また、その状態。 「新明解国語辞典」
外へ外へと向かっていくそういうエネルギーがなかったら、人類はいまだに洞窟の中で暮らしてたんだろうか。 「イラクと幕末」
2006-10-12[n年前へ]
■「鴻上尚史 v.s. 中村うさぎ」
鴻上尚史のインターネット・ラジオ Klap内の「生きのびるために笑う」 10月12日更新分は「鴻上尚史 v.s. 中村うさぎ」 ポッドキャストはこちら。
うさぎさんを持っている同時代の女性はラッキーだなあと思いました。率先して、体験して、傷ついて、大借金して、欲望の結果をひとつひとつ教えてくれるクリエーターがいることは、同姓にとって心強いと思います。 「ドン・キホーテのピアス」 Vol. 588
2006-10-18[n年前へ]
■「昔の顔をみんながすぐ忘れる」
「鴻上尚史 v.s. 中村うさぎ」でメモした、「生きのびるために笑う」10月12日更新分から。
もう、1週間で(整形した顔に)慣れる。人はね、48年間引きずってきた顔をね、いとも簡単に忘れますよ。いい方向に変われば。もし、自分の中で失敗したと思ったら、以前の顔がどんどん脳内で美化されていって、失敗した顔については、いつまでもうじうじするわけですけれど。