2002-11-16[n年前へ]
■デザイン修正作業
この「いろいろ」ページのデザイン修正作業開始。で、ひとまず終了。あっ、ちなみに「n年日記」を「n年前へ」に変えて、「最近の日記」を「最近の話題」に変更してみた。
何より、「n年日記」は「大掃除で昔の新聞を眺めて、その時代にタイムワープする」ような感じでとても面白い。だけど、どうも「n年日記」という名前はしっくりこなかった。で、一番気分に近い「n年前へ」にしてみたのであった。
2002-12-14[n年前へ]
■Web日記をLaTeXに変換してきれいに印刷するためのソフトウェア
Web日記をLaTeXに変換してきれいに印刷するためのソフトウェアDiary Publisher。いつかテストしてみよう。
2003-02-20[n年前へ]
■「ひらがな」っていうブレイクスルー
ノイズの中にも「面白い言葉」
日記っていう表現形態は日本には平安時代からあったでしょ?あれも「ひらがな」っていうブレイクスルーなメディアがあったから活性化したわけじゃん。徒然草とか、枕草子とか、いろいろ残ってるのもあるし、いまは残ってないのも、宮中で、回し読みされてたはずなんだよ。あれがWeb日記/Blogの始まりかもしれないよ。
■CONNECT THE DOTS
はてなダイアリの「おとなり日記」を眺めながら、一瞬だけど強く何かを感じた。日記を書いてる何処か遠くの隣の誰かの生活を考えた。実際のところ、何を感じたかはすぐに忘れてしまったのだけれど、とにかく一瞬だけど強く何かを考えた。
「できたらいいな」と思うことはたくさんあるけれど、「できること」はとても限られていると思う。ごく限られた「できること」を積み重ねていくしかないのだろう、と思う。だけど、そんな小さな「できること」を実際に目に見える形で現実のものにすることと、単に口で語ることはもう大違いだ。だから、「日記によってお互いの存在、同じ時間に生きている事を実感する事ができる、そういうことで得られる元気や、幸せの方がよほど現実的ではないか」という言葉はとても良いな、と思う。
バラバラに描かれた数字を線で結んでいくと、いつか大きな絵が完成するCONNECT THE DOTというゲームみたいに、「できる」小さなことを「辞めずに」続けていれば、何かの絵がきっと浮かび上がってくるんだろうな。
そういえば、SPAの連載中の鴻上尚史が書く「ドン・キホーテのピアス」の先週辺りからの話はちょっと興味を惹かれる話かもね。
2003-05-07[n年前へ]
■ぼくらの一日は風景を描く
はてなダイアリー・デ・モザイク
人間の想像力は貧しくもあり豊かでもあると思う。例えば、びっしりと文字が詰まっている小説を読んでみても今ひとつ実感がわかないこともあるし、ほんの少しの文字だけの日記を読んだだけでわくわくすることもある。そんな風に、文字だけで色んなことを想像できたりもするし、文字だけでは今ひとつ判らないことだって多かったりする。もちろん、その逆のことだってたくさんある。
そういえば、WEBの世界でよく見かけるアンテナ・ページ(=WEBページが更新されているかどうか調べるページ)はたいていが文字だけで書かれているものがほとんどのような気がする。それらのアンテナは更新された内容を文字で表示してくれて、ぼくらはそのアンテナが表示する文字を読んで更新されたページを読みに行くわけだ。いわば、電車の中に吊られている中吊り広告を読んで週刊誌の発売を知って、そして週刊誌を買いに行くようなものだ。
だけど、電車の中の中吊り広告の場合はシンプルな文字だけじゃなくて、もっともっとカラフルで強烈に目に入ってくるものがほとんどだ。人間の想像力は豊かでもあるけれどやっぱり貧しくもあるから、単なる文字の羅列ではなくてもっと色とりどりに目に入ってくるような広告がほとんどだ。WEBの世界のアンテナにだってそんなカラフルなアンテナがあっても良いに違いない。
そう思って、こんなアンテナを作ってみた。「はてなダイアリー」というウェブ日記サービス上で書かれている日記達の更新情報をカラフルなWEBページのサムネイル画像で表示する「はてな・デ・モザイク」というサムネイル・アンテナだ。「はてなダイアリー」の中から600ページほどを更新順に小さなWEBページ画像で並べて表示する、そんなアンテナだ。
とりあえず、こんな風にサムネイルで表示すると、色んなページが鮮やかに目に入ってくるに違いないと思う。例えば、1日一枚づつ花の写真を飾っているページとか、1日一枚アイドルの写真を飾っているページとか、とにかくよりどりみどりのページが目に入ってくるはずだ。そして、これはもちろんアンテナだから、誰かが日記を書けこめば、そのページは小さくだけど上の方に浮かび上がってきて表示され、あなたの目にとまることになる。カラフルなサムネイル・画像群が作る「はてな・デ・モザイク」の世界は、はてな日記を上から眺めているようなもので、そんな世界を眺めていると近くでは見えなかった色んなものがきっと見えてくる。上空の世界を飛んで下の世界を眺めてみれば、きっとこれまで近くからそんなページ達を見ていたのとは違う感覚に襲われるに違いない。それぞれ小さく見える色とりどりのページ、それぞれ誰かが書いてる何処かであった1日の日記を読めば、これまでとは違う感覚を少し感じたりするに違いない。
例えば、600人が書いている600種類の日記と言えばすごく数が多いような気もするけれど、上から眺めてみればそれはそれはとても小さく密集した狭い世界のような気もするだろう。はてなダイアリの上空の世界を飛んでみれば、きっと何処かで手を振っている人もいるし、きっと近くにだってよく似た人もいるに違いない。
そういえば、以前ネットワーク上にたくさん散らばっている「笑顔」を集めて、一枚の風景を描いてみたことがあった。屈託のない笑顔もあれば、泣き顔もあるだろうし、こわばっているようなそんな笑顔だってあるだろう、そんな笑顔を集めて一枚の「絵」を作ってみたことがあった。そんなことを思い出しながら、今日は下の写真のような「一枚の風景」を作ってみた。この写真の本物は実はとても大きいから、ここに貼り付けた写真では細かいところはよく判らないかもしれないだろうし、きっと「何か変な三日月の人形かな?」と思うくらいのものだろう。
だけど、この写真を拡大してみれば実はモザイク画であることが判る。よく眺めてみれば、色んな人達が書いているはてなダイアリのWEBページを集めて作ったモザイク画であることが判る。昨日から今日にかけて「何百人もの色んな人達が書いたその一日の出来事」で作られた一枚の景色であることが判るに違いない。つまるところ、この写真は数百人の人達のとある一日の記録を集めて作った一枚の風景だ。
何処かの誰かが一日の出来事をWEBページに書いてみる。笑顔もあれば、泣き顔もあるし、何にもない一日だったかもしれないし、あるいは呆然とするような一日だったかもしれない。そんなWEBページをちょっと遠くから眺めると、色んな風景が見えてくる。ぼくらのの想像力は貧しくもあり豊かでもあるけれど、きっと何かが見えてくる。ぼくらの一日の記録はきっと何かの風景を描いているに違いない。