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2014-11-19[n年前へ]

「ビックサイトの第3ホール 19島の7」でお待ちしております 

 今週末に東京ビッグサイトで開催される Maker Faire Tokyo 2014、「ビックサイトの第3ホール 19島の7」という昔懐かしい「ひょっこりひょうたん島」みたいな住所で、(理科教育研究フォーラムという名前の大先輩に混じり)泥縄的に展示をしている予定です。

 昨年は、粘性液体中を動く気体泡を並列に並べた(不具合多い)機械を前にして2日間たたずんでいました。今年は、インタラクティブに体感できる(はずの)見た目とてもチープなVR(でんじろう先生の”空気砲”というネーミングでブレイクした)空気砲を展示している(それを前にたたずんでいる)予定です。

 そういえば、先日、スキー場に(十年振りくらいに)行き・滑っていたら、(色んな事情があって白衣で滑ってたので)「でんじろう先生ですか?」と訊かれました。
 …いえ全然違います。間違いなく、まともな理科の先生は白衣で滑ったりしないと思います。それにどちらかというと、むしろ「夜のデンジロウ」という感じの系統なのです…と切ない涙を流しつつ答えると、返す刀で「夜のでんじろうってことは、白衣の下は全裸ですか?」と言われました。…スキー場で全裸で白衣でいきなりのストリーキングなんかしません・できません…と悔し涙で答えました。うぅ。

2016-04-03[n年前へ]

コンピュータが計算した流体シミュレーション結果の世界中にOculusを被って没入体験してみる!? 

 秋葉原を舞台に、(スカートをめくり上げてしまう)流体シミュレーションをOpenFOAMででした結果、コンピュータ中で計算された流体シミュレーション結果の世界に、VRヘッドセットのOculusを使って入り込んでみました。たとえば、試しにマネキンヘッドに計算流体世界に没入して眺めてみると、およそこんな感じです。

 ちなみに、来週(勉強&遊びに行く)オープンCAE勉強会には、(優秀な若人から借りた)OculusDK2を持って行くつもりなので、そこでは秋葉原の流体シミュレーション世界に没入体験をすることができるはずです。

 今やゲームエンジンが作り出す世界に入り込む(一見リアルに思える)体験を普通にすることができるようになりました、…だけど、それでも手元のコンピュータ中にいる…とても小さなCPU(中央処理装置)の出力結果の中に没入体験することができるというのは…何だかとても新鮮で楽しく感じます。

コンピュータが計算した流体シミュレーション結果の世界中にOculusを被って没入体験してみる!?






2016-04-09[n年前へ]

「こどもごころに計算技術をトッピング」「計算世界をインタラクティブ/没入体験」 

 第56回オープンCAE勉強会@関東(流体など)の発表で使用したスライド(の一部)をここに置きました。発表した演目は、題して「こどもごころに計算技術をトッピング」「計算世界をインタラクティブ/没入体験」のチープ2本立て、です。

 新宿のビルに囲まれた桜咲く公園のベンチに座り、周囲のビルの周りに吹く風を想像しながらパワポスライドを作り、ビルの中で話をして、ビル風の専門家からのアドバイスを受けるという面白い体験をする…のが、2016年の4月9日でした。

2017-09-26[n年前へ]

「ペットボトル中の水」回転させながら出すのと、底に大穴を開けて出すのとどちらが早いか? 

 「ペットボトル中の水」を早く出そうと思ったら、「回転させて渦を作れば、一瞬で水が出る」という話になる。その理由は、渦の中心に生まれた空気トンネルのおかげで、「ペットボトル中の気圧が下がらず、ペットボトルから出ようとする水の流れを妨げないから」というわけである。

 それなら、「ペットボトル中から、一番早く水を出そうと思ったら、底を切ったペットボトルを逆さにすれば良いんですよね〜」と言うと、「いや、渦を作った方が早く出るんじゃないの?感覚的に。」という、物理無視的な感覚意見が多く出た。

 というわけで、2リットル入りのペットボトル中から、色んなやり方で水を出して結果が下の動画です。ちなみに、一番右のものが、底を切ったペットボトルを逆さにしてみたものです。…渦を作って水を出す(右から2番目の)ものはテクニックはイマイチですが、それにしても、「渦を作った方が早く出るんじゃないの?感覚的に」というー感覚ーが意外なほど多数派だったりするのは、少し面白いかもしれません。

2018-07-29[n年前へ]

リアルタイム気象状況を反映した「(仮称)ビル風☆どこでも見えるマップ」 

 街を歩くとき、見えない「空気の流れ」を眺めたい!と思うことがあります。たとえば、風が強く傘の骨が折れそうな時、たとえばビル風による衣服の乱れが気になるとき…その原因となる風の動きを見てみたくなります。

 何年か前、秋葉原に吹く風を(事前の流体計算をした上で)Oculus RiftやGoogle Cardboadで3D でVR可視化したことがあります。…けれど、「地域限定」とか「事前の計算」といった制限があると、言い換えると自由度が低いものであると、何だか新鮮さに欠けるのもまた事実です。

 そこで、リアルタイムの気象状況を反映した「(仮称)ビル風☆どこでも見えるマップ」を作ってみることにしました。具体的には、自分のいる場所(や指定した場所)の、地表近く風速をOpenWeatherMapサービスから取得した上で、地図情報を構築しているOpenStreeMapから建物情報を得た上で、さらに非圧縮流体計算を行って、自分が知りたい街並み周りの空気流を可視化するサービスです。…下に貼り付けた動画は、秋葉原から神田にかけての場所で計算させた結果をブラウザで眺めたビジュアリゼーション例です。

 あと数日の間に、誰でもどこからでもスマホなどから使えるようにした上で、来週末8月4〜5日(土日)に東京ビッグサイト西ホールで開催されるMaker Faire Tokyo 2018 で展示してみようと思います。会場のA-08-10ブース 「ををつか屋」に(多分?)いると思います。…「予定と書いて未定と読む」生活をしているので、必ずしも確実というわけではないですが、とりあえずその予定です。

 何年か前、編微分方程式ソルバーのOpenFOAMの勉強会(という名前の飲み会)を若者たちとした時、参加した優秀な若人の一人が「某所の3次元風解析による経験的傘破損エリアの要因説明」をして、それは傘破損エリアと3次元空気流非定常解析の結果が一致して、それがとても面白かった記憶があります。そんな体験を、手にするスマホ上でさせてみたい…と思っています。ちなみに、その「作り方・コード解説」記事は(9月発売くらいの)Software Designに書いてみる予定です。

リアルタイム気象状況を反映した「(仮称)ビル風☆どこでも見えるマップ」








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