2009-05-12[n年前へ]
■未来とは、選択肢と確率の組み合わせからなる空間だ。
西村和雄 「満員御礼!経済学なんでもお悩み相談所 (日経ビジネス人文庫) 」から。
われわれが意思決定を通じて、多くの選択肢の中から一つつを選ぶ、それが次の瞬間を決めます。未来は大きく広がった選択肢の集合で、そのどれが実現するかは決まっていないのです。自分の今この瞬間の行動は、未来の一部の状況が実現する可能性を高め、ほかの状況が実現する確率を低めることになります。
未来とは、選択肢と確率の組み合わせからなる空間なのです。・・・完全に将来を決める公式など存在しないのです。
2010-02-14[n年前へ]
■“Fiancee Formula(婚約者の公式)”による「最適プロポーズ年齢計算機」
「結婚考えるべき時を割り出す方程式、豪大学教授が考案」という記事がありました。
オーストラリアのニューサウスウェールズ大学で数学を教える教授が、バレンタインデーを前に、結婚を考えるのに最適な年齢を割り出すことができる方程式を発表した。
「Fiancee Formula」と名付けられたこの方程式は、長年のパートナーを探し始める年齢と、最も遅くていつまでに結婚するかを元に計算をするもので、当たる確率は37%だという。
それならば、というわけで、「“Fiancee Formula(婚約者の公式)”による最適プロポーズ年齢計算機」を作ってみました。それが下に張り付けた計算フォームになります。
この「方程式」は特に目新しいというわけでなく、「10人の応募者から人を雇おうと面接をしていく時に、もしも面接をした瞬間に雇う・雇わないを決めなければならないとしたら、どういう判断をしたら確率的に最適になるか?」という問題(クイズ)とか、あるいは、その(まさに今回の記事と同じ題材の)「結婚バージョン問題」を単純化したものでしょう。
現実には、「年齢にしたがって変化するさまざまな重み関数」を適用してやらなければならないでしょうし、そして、その重み関数は時に応じて変化して行きそうです。人生は実に不確実なものです。・・そんな風に考えを進めていくと、この“Fiancee Formula(婚約者の公式)”による「最適プロポーズ年齢」は一体どう変わるものなのでしょうか。
2010-09-02[n年前へ]
■「鰻(うなぎ)のタレ」の錯覚
「江戸から続く老舗の鰻(うなぎ)屋で、毎日使った分だけを継ぎ足して使い続ける”鰻のタレが詰まった壷”」の中に、どれだけの創業当時のタレが残っているかという話をしている時に、ある共通の「錯覚」「勘違い」を持つ人が多いということに気が付きました。
それは、壺の中にあるタレが一体どのような「古さ年数」であるかを頭の中に浮かべてみると、つまり「古さ年数 v.s. タレの量」というグラフを頭の中に作ってみたときに、頭の中では、「昔のタレは古さ年数が(感覚的には)広がってしまう」という「錯覚」「間違い」です。たとえば、全然客の入らない店があったとしたら、その店の壺の中のタレはすべて創業当時のタレである。と、ここまでは誰もがうなづくのですが、それが少しでも客が入る店のことを考えてみると、実際の「古さ年数 v.s. タレの量」分布と、頭の中のそれと食い違いが生じてしまう人が多いようなのです。
そこで、ためしに、下に一日100人の客が来るお店の場合と、一日に1000人が来店する超弩級の人気店の場合の、「古さ年数 v.s. タレの量」分布の時系列的な変化を動画として張り付けてみました。横軸が、「古さ年数」で、縦軸がその古さ年数の「タレの量」です。原点が、その日継ぎ足したばかりのタレの量を示していて、右端が「創業時のタレ」の量を示している、という具合です。客数次第で、「新しいタレばかり」か「古いタレばかり」かの違いがわかります。
さて、あなたは、この動画グラフを眺めてどう思われるでしょうか?もしかしたら、右端にピンと鋭く立っている「創業時のタレ」の量を見て、アレッと違和感を持ったりはしないでしょうか?たとえば、ピンと鋭く立っている「創業時のタレ」の量が次第に横に広がっていくハズじゃないか・・・とか、そんな風に感じたりはしないでしょうか?
もしも、そういう感覚を持つとしたら、そういう人は実際多いのですが、その感覚の原因や効果を追いかけてみると、何だか少し面白いような気もします。
もう初秋になったというのに、厳しい残暑が続いています。夏バテ防止に、ウナギのかば焼きを食べるのも、良いかもしれません。
2011-11-27[n年前へ]
■ガリガリ君のアタリは法律上限の2倍近い高確率だった!?
シャーベットアイスの王様「ガリガリ君」のアタリ確率を調べ・追跡していくと、何やら一筋縄ではいかないヒミツが浮かび上がってくる…という「ガリガリ君のアタリは法律上限の2倍近い高確率だった!?」を書きました。「毎日目にするモノ・コトなどにまつわる法律(決まり)と技術・科学」シリーズの第3本目、です。
ガリガリ君のアタリの確率は景表法の2%上限規定に違反してた!?法律上限の2倍近い高確率だった!?
ちなみに、右上のリンク先は、「赤城乳業 ガリガリ君ソーダ 31本+アタリ分1本入 」です。アタリを確実に手に入れたい人は「これを買うべし」のアイテムです。
2011-12-02[n年前へ]
■続 ガリガリ君のアタリは法律上限の2倍近い高確率だった!?
「ガリガリ君のアタリの確率は(アタリ確率の上限を決めている)景表法の2%上限規定に違反してた!?」という「ガリガリ君のアタリは法律上限の2倍近い高確率だった!?」の継続研究を続けています。真冬を感じさせる寒い日が続きますが、それでもガタガタブルブルと震えつつ、ガリガリ君 梨味を毎日食べ続けています。…それどころか、自分だけでは数をこなせませんから、「ガリガリ君食べたい」と囁いた人には、もれなく「ガリガリ君」をおごるガリガリ君プレゼントサービスまでして・研究を続けていたりします。
今日は、ガリガリ君を売るコンビニで働く方に「ガリガリ君のアタリの謎」について尋ねてみました。ガリガリ君のアタリは「どういう数」になってるのか・アタリは「どういう風に交換する」のか、ということを尋ねてみたのです。すると、こういうお答えが返ってきました。
ガリガリ君は、仕入れ数に対し所定比率のアタリ分が付いてくる(納められてくる)。アタリ棒を持ち「交換」しに来たお客さんがいればお店にあるガリガリ君の在庫と交換し、もしも在庫がなければ「すみません、今は在庫がないので別の日にお願いできますか」と交換を断ります。
「仕入れ数に対し所定比率のアタリ分」というのが、前回調べた「31本につきアタリ1本」という比率なのかどうかは不明です。前回調べた「赤城乳業 ガリガリ君ソーダ 31本+アタリ分1本入 」パックはコンビニエンスストアなど小売店に卸されているものとは別かもしれません。
…というわけで、今日はコンビニで調べる「ガリガリ君のアタリ研究レポート」報告をしてみました。暑い夏も、寒さの冬も、まだまだ、ガリガリ君アタリ研究は続きます。