2010-12-11[n年前へ]
■春分と秋分の日には京都に行こう!?
ニューヨーク マンハッタンの街並みは、道路が碁盤の目状に走っています。だから、「道のり」を考えるとき「各座標の差(の絶対値)の総和を2点間の距離とする」というマンハッタン距離を使うことができます。そしてまた、道が格子状に走るマンハッタンでは、5月28日と7月12日の夕暮れには「どの交差点でも道路の先に沈む夕日が見える」のです。もしも、空の上からマンハッタンの街を眺めることができたなら、どの道路にも夕日が奇麗に差し込んで、さぞかし美しい景色が見えるに違いありません。
マンハッタン距離を使うことができる街といえば、京都もそういう街のひとつです。東西南北方向に向けて、碁盤の目状に道が作られています。だから、太陽が真西に沈む春分と秋分の日近辺では、何本もの東西に走る道の向こうから夕日の光が差し込んでくる、ということになります。
「京都市内の距離空間はマンハッタン距離で計算できるのがいいね」「目的地までの東西距離と南北距離を足すだけでいいから、計算が簡単でいいよね」「どの平方根…じゃなかった、ルートでも距離は同じだしね」
「マンハッタン距離」と「続 理系風デート」
もっとも、京都は山に囲まれた箱庭のような街なので、実際に夕陽が沈むのは、それよりも南側になりますし、山並みに隠されて夕日が見えない場所もあるかもしれません。けれど、春分の日と秋分の日近くに、京都の街を上空から眺めたとしたら、美しく光が東西に走る景色が見えるかもしれません。
春分と秋分の日には京都に行って、清水寺や比叡山や大文字山に登り、夕日に照らされた街並みを眺めてみたくなります。京都の人たちは、千二百年の昔から、そんな道の向こうに沈む夕日を眺め続けてきたのでしょうか。
パリやロスにちょっと詳しいより
京都にうんと詳しいほうが
かっこいいかもしれないな。
そうだ 京都、行こう。 1993年 「秋〜清水寺」
2011-03-30[n年前へ]
■「○×△から30km」の広さを実感してみる!?
「○×△から20kmの地域」とか「○×△から30kmの地域」という言葉を聞きます。普段、距離を意識しない生活をしていたりする…とか、「距離」で言われても「面積」としては実感できない、ということもありそうです。そこで、「○×△から30km」の広さを実感してみようと考えて、GoogleMapsで距離円を描くツールを使ってみることにしました。
下の2つの図は、東京湾に浮かぶ羽田空港から半径30kmの円を描いてみたものです。「○×△から30kmの地域」というのは、こんな広さです。自分が暮らす狭いエリアに半径30kmの円を刻んでみれば、それは驚くほど広い面積です。…半径30kmというのは、そんな広さです。
2011-10-10[n年前へ]
■初恋相手までの距離は30cm
あなたの初恋の相手はどんな人でしょうか。…たとえば、初恋相手の名字はどんな名前でしょうか?
私の初恋相手は名字が「は行」で始まる人でした。それが一体どういうことかというと、学校の教室には五十音順で男女の机が並べられ・2つの机ごとにくっつけられていて、名字が「は」行で始まる「”ひ”らばやし」くんは、隣の人(机を並べている人)を好きになったのでした。実に単純です。
世界は広く、数十億人の人たちが地球の上で暮らしています。世界も・地球も広大です。しかし、こと「初恋相手までの距離」となると、実は意外に狭いのではないでしょうか?たとえば、私のような「机を隣り合わせた相手に生まれて初めての恋をする」といった単純明快近視眼的な人だって多いのではないかと思います。
なにしろ、人気マンガ「タッチ」の主人公兄弟たちだって、幼なじみのお隣さん(浅倉南ちゃん)が初恋の相手でした。…そんなマンガの主人公たちそと同じように、向こう三軒両隣な「ご近所さんのお隣さん」が初恋相手だという人も、無視できない数いるのではないか、と想像します。
初恋相手の名前を思い浮かべてみれば、「五十音で同じ行(列?)だったりする人の比率が有意に高い」のではないでしょうか?たとえば、あなたとあなたの初恋相手を思い浮かべると、実は五十音が近かったり=出席番号順が近かったり、あるいは、身長順が近かったりするということもあるかもしれません。 五十音順とか、身長順とか、(平安時代なら)いろは順とか…そんな「ルール」に従った距離が近い辺りで初恋が生まれていたりすることもあるのではないでしょうか。
今日立てた仮説は、「日本では、自分の名字と初恋相手の名字の五十音には(田舎の名字比率を考慮しても)相関がある」というものです。それは、初恋相手までの距離は意外なほどに手近かであるという「初恋相手までの距離は30cmの法則」です。(…その30cmが無限に遠かったりするんですけど、ね)
2011-12-17[n年前へ]
■「同じ月」はみんなで眺められるのに、近くの人しか「同じ流れ星」を見れない理由
『「同じ月」はみんなで眺められるのに、近くの人しか「同じ流れ星」を見れない理由』を書きました。
今週からクリスマスくらいまでの間、冬の澄んだ夜空の向こうから、こぐま座流星群が地球へと降り注ぎます。 しかし、月食と違って、「同じ流れ星」をみんなで眺めることはできません。 なぜ、同じ月食をみんなで眺めることができるのに、同じ流れ星をみんなで見ることができないのでしょうか?
2012-02-24[n年前へ]
■サムソンが距離とRGB画像を同時に取得できるCMOSセンサを開発
サムソンが、CMOSセンサに映る対象物の色と(センサからの)距離を同時に取得できるセンサを開発した、という話。将来のスマートフォン(カメラ)やPCには、こういった(サムソンの)センサが搭載されているのかもしれないですね。
Samsung Electronicsが距離画像と通常のRGB画像を同時に取得できるCMOSセンサを開発した。距離画像はToF(time-of-flight)方式でRGB画像の画素数は1920×720、距離画像の画素数は480×360。
サムソンが距離とRGB画像を同時に取得できるCMOSセンサを開発